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お知らせ

おむつマイスター講座2023始まる

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
毎日暑い日が続きますね。本州の方には叱られるかも知れませんが、札幌も暑いです。
カラっとした暑さはまだしも、湿気が加わると途端にしなしなになってしまう、札幌っ子でした。

さてさて今年もおむつマイスター講座を開講しました。
当院で開催するのは2年ぶり。やはりコロナでストップしていた間に、こうした技術の伝承というのはむずかしいものだなあと思いました。
もちろんオンライン研修もありましたが、手を使った技術、指の力加減が左右するもの、形が変化するものが対象だと、オンラインでは正しく伝わっていかないのではないかなあ、と思います。


今年もD社のインストラクター松橋先生を講師にお招きして、月に1回・5か月間の講座を開講しました。
座学と実技を繰り返して、最後に試験を受け合格したら修了証とバッチがもらえるというこの講座、全国的に知られてきて大人気の講座になっているそうです。
松橋先生も引っ張りだこのようで、早めに頼んでおいてよかった~と思いました。

私は毎回写真を撮る目的でそばにいて聴いていますが、やはりプロの方が扱うと「様式美」があるなあと思います。
手元がゆっくりしていて、ポイントをしっかりキャッチしていて、形が美しく崩れない。
そしてなにより、つけている患者さんが苦しくなく楽である。
ここが重要ですよね。

紙おむつ道、なるものがあるとしたらこういうことを言うのではないかなあ。
ということを私も毎回言っているような気がします。
やっぱり伝承のための場をつくらないと。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
みんなマイスター(親分)になれ!

「てがみをかくよ」をかくよ!

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
日本各地で豪雨災害が発生し、かの地に住む友人の顔を思い浮かべながら悶々としています。一日も早く復旧することを、ただただ祈っております。

連休中は久しぶりに大型スーパーへ出かけて、欲しかったけどなんとなく我慢していたものを買い、ささやかな幸せを感じました。
家人からは「そんなもの我慢してたなんて信じられない」と呆れられましたが、実は冷水でお茶を作るポットが欲しかったのです。 私が求めていたのは、冷蔵庫のドアポケットに収まる形で容量は1㍑位、そしてポットの中に手を入れて洗える、こんな条件でした。まず形状から言うと取っ手はいらない。取っ手がついてると、うちの冷蔵庫ポケットには入らないのです。そして棒のついたスポンジ、あれは好きじゃないんです。容器の隅にきちんと届かないし、スポンジそのものの置き場所に困る。だから手を突っ込んで隅々まで洗える奴が欲しかったのです。

「こんなのは季節商品だから、時期が過ぎれば売ってないよ」とも言われ、間に合ってよかったな~と思いました。

さて休みの間に届いた本は、ジョンソン祥子さんの「てがみをかくよ」です。

祥子さんはアメリカ・ミシガン州で夫と息子さんと暮らしています。息子さんが生まれる前から飼っていた、Maruちゃんというワンコとの暮らしを写真に撮り、写真集にしていました。(「ことばはいらない」がおススメです)

私はもっぱらTwitter(最近はinstagram)で祥子さんの投稿を追っかけていました。穏やかで優しい、そしてユーモラスなワンコでした。そんなMaruちゃんが今年の3月に旅立ちました。急なことでした。その後、これまでの犬生をまとめた小さな本を出されると知りました。

「てがみをかくよ」とは、すてきなタイトルです。祥子さんがMaruちゃんに書くのか?それともMaruちゃんが書くのか。いやいや、ネット上で家族のように愛しんできた、私のようなファンのために書いてくれるのか。いろいろに受け取れます。

祥子さんは15歳になったMaruちゃんと、いつかお別れの時が来るのをずっと覚悟していらした。それが投稿の行間からびしばし伝わってきていたのです。
人の悲しみの表し方というのはさまざまだなあと思います。この本を出して、日々の暮らしから見えなくなってしまった存在を、今はしみじみと感じていらっしゃるのかも知れません。

動画を見ていた私ですら、Maruちゃんのタッタッタという足音が聞こえてきそう。そう思って胸がきゅっとなります。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。

本の購入はinstagramからのみ。

カンフォータブル・ケア学びに来ました!

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
6月の終わりに、認知症カンフォータブル・ケアの研修に来て下さった方がいました。

以前「精神科看護」という看護雑誌に、棟方師長と私が書いたカンフォータブル・ケアについての記事があるのですが、それがきっかけでお申込みいただいたそうです。(うれしい!)

その方、Aさんは認知症の専門病棟にお勤めの方で、私たちよりはるかに知識や経験が豊富です。
4年ほど前にカンフォータブル・ケアの提唱者・南敦司さんの講演を聴いて、ご自分の部署で取り入れようと始めたそうです。しかしなかなか全体に浸透しない、どうやったらみんなでできるだろう。それがAさんの課題です。

お話を聴いていると、できているところはいっぱいある。でもスタッフにそのフィードバックが足りなかったかもしれない。「今のでいいよ」「そのケアで患者さんが喜んでくれてよかったね」と返したり、みんなで共有するといいかも。ご自身の気づきがいっぱいありました。
カンフォータブル・ケアって患者さんだけじゃなく、一緒に働くスタッフもカンフォータブル(心地いい)になっていくんだ。カンフォータブル・ケアをしたら、結果看護が楽になるし、時間がかかるようでいて、逆に早く物事が進むんだよ、ということをスタッフが体感したら、きっと進んでやるようになるよね。
ってなことを、棟方師長&長谷川師長のカンフォータブル・ケアコンビと対話しました。

カンフォータブル・ケアって、お金もほとんどかからないし、いつでも始められるし、どうして普及しないんですかね。知らない人多いですよね、って話になりました。

これって認知症高齢者のためだけじゃなく、看護すべき対象者全部に必要なケアだと思うし、職場の同僚に対しても有効だと思うんです、とAさん。
確かに~全員同意です。
カンフォータブル・ケアの中心軸は他者へのリスペクト(敬意)だと私は思うのです。
混乱がおさまって落ち着いた患者さんは、その人らしさを見せてくれます。
よい人間関係と深い相互理解が生まれるケア、やってみた私たちが立証します!と表現しなくちゃね、そんな風に私たちも課題をいただきました。
たくさんの刺激をいただき、自分たちがどんなに恵まれた環境にいるかを感じました。
ありがとう、Aさん。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
コンビは講師としてガンガン出て行ける人たちです。

転職・人生の転換点

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
今年も半分が終了し7月になってしまいました。早いですね。

先日当院で働きたいという方の、一日体験研修をしました。
当院は経験者の方の求人を出しておりますが、応募してこられる方の動機は様々です。

緩和ケアをやりたい、という明確な目的を持った方、それから認知症高齢者のケアに関心がある方。大きくはこの二つに分かれます。
今回来られた方はブランクがありましたので、いろいろと不安をお持ちでした。
自分が果たしてそこでの仕事を覚えきれるか、電子カルテの操作、家庭との両立などなど。
新しいことを始める時には希望と期待の反面、自分の今までしてきたことからの脱却を恐れる気持ちや、防衛本能が働きます。ひとつところでずっと働いてきた方も、わりと変化に対する恐れが強いように思います。

そんな方には「一日体験研修」を提案しています。
百聞は一見に如かず、ということばがありますが、看護部長が100の言葉で説明するよりも、実際現場に行って体感し「これならなんとかなりそう」と思えたら、その方がお互いに安心です。

当院に関心を向けてくださる方は、私のこのブログを読んでくださっていることが多く、認知症カンフォータブル・ケアをしていることや身体抑制がゼロになったこともご存じです。
「本当にそんなケアをしているのなら、ここで働きたい。」と思って下さる方も増えてきました。
いいケアをしようと取り組んでいると、いい仲間が集まってくるのです。
そういう意味で私は現場の人たちを信頼しています。
看護部長としては、とても、とても幸せなことです。

転職、というのはエネルギーがいります。いったんプラグを抜いて、これまでの慣れ親しんだ環境での自分を手放し、物事を新しいやり方や人間関係の中で始めなければなりません。そして新たな自分の立ち位置を見つけていく必要があるのです。
新しいプラグの場所が自分にフィットするかどうか、見分けるような試験紙があればいいのですが、人生の重要な転換点ですから、「この方向で間違ってなかった」と思ってもらえるためにも、ぜひ一日体験をご活用いただけたらと思っています。

いつもこのブログに来て下さりありがとうございます。
結果、断られても大丈夫ですよ(^^)/

出張時の忘れ物

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
気温が上がってきましたね~札幌も夏のようです。

コロナが5類になり、行動制限が緩和したことで、対面での会議や研修が復活してきました。
私も月に一度は出張に出るようになりました。出張するときの定番グッズがなんだったか、すっかり忘れています。
気をつけて準備したつもりでも、必ずひとつは忘れ物をしています。
先日は泊りがけの出張でスマホの電源を忘れ、ヒヤヒヤしました。
出がけに鞄に入れようと思うと、こういうことが起こります。

良かったのは、移動時間に本を読んだり、このブログを書いたりできること。
こういう時間の使い方、懐かしいなと思います。
眠っていた感覚を呼び戻すような、自分だけのヨロコビです。

出張に行くと必ず撮っていた、幹部3人の写真もこの通り。
少しおだっている(北海道弁で「はしゃいでいる」の意)でしょうか、私たち?

顔を見て話すのはやっぱり熱量が伝わりやすいですね。一方でオンラインの簡便さや移動のない楽ちんさもいいなと思います。

コロナが始まったころ、在宅ワークで仕事ができる会社はオフィスをたたむところもありましたが、今はどうなったのでしょう。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
そろそろ旅に出たいですな~

イチゴ一笑

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

6月14日水曜日、2階の障害者病棟でいちご狩りをしました。鉢植えのイチゴを患者さんのところに運び、とれたてのイチゴを味わってもらう、と言う催し。

ボランティアのTさんが、ご自宅の畑で丹精込めて育てられた大粒のイチゴ、その名も「ゆきらら」と言う可愛らしい名前の品種です。それを惜しげもなくたくさん提供してくださいました。

Tさんは当院にボランティアで来ていただいて、花壇や鉢植えの手入れを6年位お願いしています。年々、土や育て方を研究されて、改良を重ねていますが、今年のイチゴは特に大きく香りが高く、甘味の強いものになりました。

聞くと、雨風のときには覆いをかぶせ、暖かい日は風を通し、我が子のように手厚く、優しく育ててきたそうです。
ボランティアさんが、イチゴの器を色紙で折ってくれて、患者さんたちに一つ一つ手渡しします。
眠っていた方も、目覚めるほどの甘い香り。音楽療法士の工藤先生が「夏は来ぬ」をBGMで演奏してくださり、スタッフも患者さんもみんな笑顔で過ごしました。

これぞ本物のビタミン、今週はホスピスにもイチゴが届きます。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。これこそ、イチゴいちえ。

ちーむいんすた 始動!

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
以前このブログでもささやきましたが、この春から病院の公式インスタグラムを始めました。
構想約1年、いや、妄想としては数年塩漬け状態にしていたのです。チームで始めるためにはそれくらいかかってしまいました。って、大袈裟ですね。
病院発信のSNSは最近急激に増えてきましたが、いろいろとハードルが高いものでした。
医療という厳粛・大真面目な場所を発信すること自体が、そもそも「不真面目」で「不謹慎」なイメージがあり、広告宣伝の規制や個人情報の守秘義務も絡んで結構踏み出しにくいところなんですね。
2016年から個人的にFBとブログを使って、看護師の採用や入院相談などの一役を担ってきました。おかげさまで様々な懸念を律してやれば、人の役に立てると実感してきました。

この数年SNSも変化しています。FBは若い世代はほぼ使っていない。ツイッターは文章で伝えるにはいい媒体だけど、経営がイーロン・マスク氏に変わってから、ちょっと懸念がある。やっぱり映像でぱっと目に飛び込んでくる、インスタグラムがシンプルで訴求力あるなあと思うのです。
そんなわけでぐずぐずと頭で考えていたことを実現するのに、ずいぶんかかりました。
現在看護部内の精鋭たちで「ちーむいんすた」を結成し、曜日を分担しながらやっています。
ありがたいことに、もと広告の仕事をしていた人が含まれているので、その力を存分に発揮してもらっています。

先駆的に始められた湘南藤沢病院をお手本に、「病院らしくない」病院の日常を切り取って発信するのを基本としています。
やってみて思うのは、チームメンバー一人一人が同じ方向性を持っていること。やっぱりコンセプトをしっかり話しあうって大事だなと思います。それから、わからないなりに少しずつ編集技術を学んで、日々切磋琢磨していること。だから素材選びや表現に個性が出ています。私は彼女たちの技術には到底もう追いつきませんが、教えてもらいながらなんとか進んでいます。院内の他部署のことなども案外知らないことが、他の人の投稿で分かったりして「へえ!知らなかった」ということもあります。

そして一番大事なのは「楽しんでやること」。本来業務にさらに付加がついているわけですから、犠牲的なやり方ではうまくいきません。
ま、今のところ辛くなって代わってもらってばかりなのは私だけですけど・・笑。
よろしければ、ぜひのぞいてフォローしてくださるとうれしいです。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
これも頭の体操だな!

一緒にごはん

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

このたびの大雨の被害を受けた地域の方々には、心からお見舞い申し上げます。
一日も早く、日常生活が戻るのをお祈りしています。

5月の最終週は千葉で会議があり、そのまま福岡に移動して病院の視察に行って参りました。
2週連続の出張はなかなかハードでした。

さて、この出張で気づいたのは、食事の光景が変わったなぁということ。
空港のレストランも、アクリル板は姿を消し、人々は自然に、しかし静かに食事を楽しんでいます。夜の居酒屋さんも個室だったせいか、大声は聞こえません。

これはホテルの朝ごはん

医療者である私たちは、正直、一般の方に比べてかなり自主規制をしてきました。
職場でも食事は黙食、同じ休憩室に同時に3人以上入らない、という厳密なルールを守ってきまして、会食はやっと解禁になりました、といった感じです。

大勢で食べながらおしゃべりするには、まだちょっぴりなれない感じがあります。
でも一緒に食事すると言うのは、やっぱり楽しいものですね。
以前は仲良しの人とお茶〜ランチ〜またお茶とダラダラ食べたり飲んだりダベったり、ということがありました。
これは帰りの空港で

ちょっと元気のない人に「ごはん行かない?」
そんな声が少しずつ聞こえてきました。
人は一緒にご飯を食べながら、ちょっとずつちょっとずつ関係性を編んでいくんですよね。

今日もこのブログに来ていただき、ありがとうございます。
写真は院長おすすめの、福岡のアイス。

海を超える!認知症対応カンフォータブルケア

こんにちは、やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
5月18日から師長さん達と3人で、石垣島に行って参りました。といっても、お仕事です。

昨年石垣島から1人のナースが研修に来てくださいました。当院では「認知症カンフォータブルケア」と「ホスピスケア」の研修を多くの方に受講していただいています。
5日間のカンフォータブルケア研修を終えて、自分の病院でもこのケアを広めていきたい、とその方が抱負を語られました。いつでも研修講師に呼んでくださいねと軽く言ったつもりが本当に呼んでいただけることになりました。
1人の看護師の意見が、看護部や病院全体を動かしたのです。それではと腕まくりをして準備を始めます。このケアを導入するきっかけになったM師長さんと、病棟で実践をし続けるH師長さんに講師をお願いしました。

2人は午前午後夕方と3回講義をし、合計55名の職員の方に聞いていただきました。忙しい中ご参加いただき感謝いたします。私たちの病院も導入して早6年。気を抜くとほころびが出てきます。私たち援助者が患者さんにどんな対応するかによって患者さんの心身の安寧につながる、それこそが継続する源になります。

この研修は、ベストプラクティス研修と言って、法人内の病院を行き来できるもので、全国75カ所の病院の特徴を学ぶことができるのです。
実際に行ってみて、旅の喜びとともに、土地の人々との交流が何よりの醍醐味であると実感しました。これからも、北からと南からこのケアを広めていきたいと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。お気に入りは八重山そば。

お花見復活

5月17日水曜日、天候は晴れ。
今日はスタッフがみんなうれしそうにしている。
いつもと違う仕事に、そわそわしている。
車は3台、事務長も今日は運転手。

患者さんは7名、ご家族は現地集合。
現場には、ボランティアさん達が待機してくれている。
到着すると、ご家族が待ち受けていて、感激の再会。
入り口からたくさんの木、花が私たちを出迎えてくれる。満開の八重桜、ツツジ、チューリップ。

風が心地よく流れ、ゆっくり、ゆっくり車椅子を押して散策する。今年入った看護師が患者さんに「辛くはないか」「寒くはないか」「眩しくないか」気にかけながら進んでいく。

途中、どこかの幼稚園児と行き交い、元気な挨拶が気持ちいい。広場に集合してプレゼントと飲み物が配られた。
「ビールもありますよ、いかがですか?」
プレゼントには手作りのランタンが入っている。

「夜になったら看護師さんにつけてもらってくださいね。桜の押し花の光がゆらゆらするからお楽しみにね。」

集合写真は院長が撮ります!
はいチーズ!

そうしてお昼前に帰ってきました。
玄関で補助者さん達が「お帰りなさい」とやさしく迎えてくれる。
枯葉で汚れた車椅子の車輪を丁寧に拭いてくれた。
さぁ、お部屋に帰りましょうか。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
こんなホスピスの日常。

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