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看護部からのお知らせ

音楽療法と夏の思い出

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
日本中、猛烈な暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

先日、音楽療法士の工藤先生が病室に入るところに遭遇したので、ご一緒させていただきました。

4人部屋の真ん中に、先生がキーボードを持って入って行きました。
患者さんお一人おひとりにご挨拶していきます。
Kさんが先生の姿を見て、足でリズムを取り始めました。それがマーチのように聞こえたので、
「じゃあ三百六十五歩のマーチを歌いましょうか」

歌い終えて向かいのYさんに先生が話しかけます。
「懐かしいですね、50年も前の歌ですよ」
「Yさん、50年前どこに住んでいましたか?」

続いての歌は「海」
〜海は広いな、大きいな、月は昇るし陽が沈む〜
「Fさん 声ちゃんと出てましたね。寝ていても歌えますね」(うなづく)
「初めて海に行ったのはいつ頃ですか?」
「遠足の時」
「海に入ってどうでしたか?」
「冷たかった。膝のところまで入った」
「きもちよかったですか?」
(うなづく)
「良い夏の思い出ですね」
「波を追いかけてまた戻ってきて」
「あー、波打ち際でね。走って追いかけるけど、今度は波が戻ってくるからね」
Fさん、そこで急に涙ぐまれました。
受け持ちナースがティッシュを一枚シュッと取って、Fさんの手ににぎらせます。

古い歌を歌い、その歌に紐付いた問いかけをし、そこから記憶が呼び起こされます。
記憶は映像となり、当時の感情とともに、頭の中によみがえっているのがそばにいてよく分かりました。
子供時代?それとも青春時代?
Fさんは「みんないい思い出だ。悪い思い出なんて1つもない」と言いました。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
こんな場面に遭遇して幸せを貰いました。