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『ホスピスのこころ』でLIFEを支える

看護部長

当院看護部は、『ホスピスのこころを大切にする看護』という理念のもと、地域の皆さまが望んだ場所で安心して過ごせるよう、高齢者ケアと緩和ケアを中心としたチームケアを実践しています。

私が『ホスピスのこころ』を考えるとき、看護学生時代に看護の要素(知識・技術・態度)について学んだ遠い記憶が蘇ります。知識・技術を基盤としながらも、人を看る仕事としての態度を育んでいくということ。その重要性は学生時代のみならず、看護師として働く今も看護の原点として大切にしていることです。私にとって『ホスピスのこころ』は、相手を一人の人として大切に思うこころであり、患者さんに誠実に向き合いケアすることが、当院看護師の目指す姿だと考えています。
人生の最終段階にある患者さんは、老いや病により自分らしさが失われるような体験をされますが、どんなに困難な状況にあっても、寄り添う存在があることによって、希望を見いだす力を持っていると思うのです。当院看護部では、患者さんに日常の中で小さな喜びを見いだしていただけるよう、病気だけでなくその方の暮らしや生き方も踏まえた支援を心掛けています。

これからも、当院を訪れた方に「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、多職種チームと共に、地域の皆さまのLIFE(生命・生活・人生)を支える伴走者として歩んでまいります。

看護部長 梶原 陽子