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2021年11月

おひとり、おひとり。

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

コロナウイルスの状況が少し落ち着いているので、見学のお申し込みが続いています。
内覧会をできなかった代わりに、こうして一組ずつご案内して、私たちの病院の意図をお伝えできるのはとてもうれしいことです。

お一人ずつ丁寧に、というのはどの部署でも大事にしています。

地域看護室では旧病院に通ってくださっていた患者さんお一人お一人に声をかけて、通院の手だてがあるかどうかを、移転前から確認しておりました。ご自分で来られるのか、送ってくれるご家族がいるのか、あるいは訪問診療を希望されるかと尋ねていたのです。
旧病院跡地からシャトルバスも出しています。
停留所の希望を聞いてくれたおかげで、少しずつ乗りやすくなったと感じていただけたようです。

しばらくぶりに受診された患者さんが、「ああ、外来に同じ人(職員)がいてくれてよかった。なんだかすっかり(病院が)変っちゃったから、人も入れ替わったのかと思ってたよ~」と安心された声も聞こえてきました。「私たちはなんも変わってないですよ~安心してきてください」と外来師長が笑顔で答えています。

透析室でも受け持ちナースが新しく通われる患者さんへの説明を行い、広くなった院内で戸惑わないように気をつけていました。「一回じゃわからんな~」とおっしゃる患者さんに「何回でも聞いてください」と職員が答えていました。

病院の構造も、仕組みも、いっぺん来ただけではわかりません。
こうしてお一人お一人、何度でも繰り返し伝え続けることが大事で、それ以上の早道はないのだと思います。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
私も知らないスーパーのセルフレジではあたふたしています。

初めてのオンライン講師@主任研修

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

自転車通勤をしていたのですが、そろそろ雪が降る時期なので最近徒歩で通勤しています。公園や住宅街をポチポチと歩きながら、考え事にふける。これはなかなかいい時間だなと思っています。

先日法人グループの主任研修の講義をさせていただきました。
全国に71の病院があり、そこから180名の方が参加するオンライン研修。
2時間という時間をいただいて人材育成についてお話させていただきました。
リアル研修の時は必ず対話の時間を挟めて、参加者主体になるような構造にするのですが、初めてzoomで参加する人もいるし、ここはまず試みにチャット機能を使うことにしてみようかなと考えました。
zoom初心者の方がひとことでも発信できたらいいなあと思っていたのですが・・。
蓋を開けてみたら慣れている人が多いのか、質問を投げかけたらものすごい勢いでチャットが流れていきました。
軽い質問からディープな質問へ。流し読みするのがもったいないくらい、とてもいい内容のコメントが返ってきて、私にとっては予想以上の面白さになりました。
全国の主任さんたちが、それぞれの現場で悩みながら頑張っている。
それが瞬時にわかるスピード感。
一方で、コメントへの対応をもう少し丁寧にしたかったな~という反省が残りました。

普段参加者としてのオンラインセミナーは多く経験しているのですが、講師側の準備の大切さも同時に知るいい経験でした。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
普段と違うことをするのも大事だな。

充実の秋~方波見康雄先生のこと~

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

今日は、先日当院で講演会をしてくださった、方波見康雄先生のことを書きたいと思います。北海道新聞に毎月一回連載されている、「いのちのメッセージ」。
私は愛読者の一人です。

方波見康雄先生は、よく患者さんとのかかわりを書いていらして、信頼と愛情が行間から滲み出しているように温かく感じられます。
御年95歳になられる今も、奈井江町の方波見医院で週に一度診察に出ていらっしゃると伺いました。講演会のスライドもご自分で作られ、スマホを使い、驚いてしまいました。
先生の講演を聴いたのは初めてでしたが、ひとつのものごとを科学者の立場から、あるいは感情という側面から、また一市民として探究されて、深く思索されていることがわかりました。

冬になると何も言わずにそっと医院の周りを除雪してくれる人がいて感謝していること、若くして亡くなった師長さんのことを想うと今でも涙が出ます、というお話に胸が温かくなりました。
そして「生涯現役」という言葉をこれほど考えたことも初めてでした。
組織の中にいると「定年」という期限を意識せざるを得ないのですが、自分の力でいつまで貢献できるのか、と考えさせられました。
先生が仰るには四季の中で春がはじまりではなくて、秋が大事なんだと。
花が終わって葉っぱが落ちて土に還り、種にいっぱいいろんな栄養分が詰まって充実しているから、翌年に向けてよい準備ができるんだ、と。
だから人生も秋の頃が充実しているんですよ、と。

人生にはいろいろな選択肢がありますけれども、方波見先生はご自分のことを「町医者」とおっしゃって、ずっと奈井江町の医療を守り続けていらした。
変わっていくことと、変わらないこと。
私などが言うのはおこがましい限りですが、尊いなあと思います。
2時間はあっという間で、先生の「伝えたい」エネルギーを強く感じました。
どうかお元気で、これからもお話を聴かせてください。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
次の世代が未来を作れるように。

今年も慰霊祭(こもれびの会)を開きました

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
私たちの病院では、グリーフ(悲嘆)ケアの一環として慰霊祭(こもれびの会)を毎年行っています。
こもれびの会は以前はご遺族もお招きしていたのですが、コロナのことがあって今年も職員だけで開催しました。
新しい病院の3Fのラウンジに祭壇を作りまして、以前は少し厳粛な雰囲気の中で献花を行っていましたが、昨年から職員それぞれが花を一輪ずつオアシスに挿してアレンジメントを作成する、という形になりました。
当院の花壇をプロデュースしてくださっているボランティアの土角さんに、花の選択と仕上げをお願いしました。

最初に前野総長があいさつし、臨床宗教師の米本さんが祈りについてのお話をしてくださり、それから順番に花を受け取って挿しました。
BGMは音楽療法士の工藤先生が弾いてくださる静かな調べ。
最後に院長が挨拶をしてセレモニーが終わった後、現場のスタッフがかわるがわる来ては花を挿していきました。
私は今年亡くなられたお一人の方を思い出していました。
以前ここで看護部長さんだった方です。前野先生が当院でホスピスを始めたころの善き理解者だったそうで、退職後にご自分で描いた絵を届けてくださり、私のことも励ましていただきました。
最期はご自分が育てたスタッフにその身を委ねてくださり、静かに旅立っていかれました。

慰霊祭はご遺族の慰めになるようにと考えられた会ですが、私たち医療者が立ち止まって故人とのかかわりを振り返り、心静かに命について考える時間でもあると、改めて思った次第です。
出来上がったアレンジメントは院内各所に置かれています。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
祈るという大切な時間。

お見事! ハロウィンイベント

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

秋のイベントはお月見からハロウィンに変わりつつあると感じた今年の秋。
この際ハロウィンの意味合いは深く考えるな!ということです。

つまりですね、クリスマスを祝った数日後にお寺で除夜の鐘を突き、そのあと神社に初もうでに行くのが当たり前と思っていた私たちですから、おそらくハロウィンは仮装して楽しく過ごす日、くらいライトな文化になりつつあるんでしょう。

「部長、今日14:30からですから。準備、私たちすごく頑張ったんです。絶対見に来てほしいです」とホスピスのクラークさんが熱く訴えていきました。
そりゃあすぐ行きますとも。数日前から飾りつけ頑張ってたもんね。
「昨日からさらにバージョンアップしてます。」
おお、期待大だね、と言いながらたどり着くとどっかーん。なんだこれ、すごい。

こないだまで入り口にかぼちゃのシール張るぐらいのかわいい飾りつけだったのに、なんだかテーマパーク?舞台?のような、なんじゃこりゃ感。
私は大好きですけど。
まーすごい。いつこんなことやっちゃったんだろうか。看護師さんは忙しいでしょうに。

いや、忙しくてもこういうエネルギーは別に湧いてでてくるみたいです。
まあ、みんな楽しそうに、いろんな恰好して。
物静かなナースだと思っていたFさんも、自宅からご持参のマイかぼちゃハットで、少し人が変わったようでして。
なんというか、うちの人たちはこういう催しものをするのが、とにかく楽しいみたいです。
患者さんがハロウィンをどう思っていらっしゃるか怖くて聞けませんけれども、「お見事!」と10回くらい言ってくださった方がいて、
「なんか、ありがとうございます!」なのです。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
楽しいことはいいことだな!