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2022年7月

築1年

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

この数年、コロナ禍という状況を体験して、進化したことやよい習慣がたくさんあるように思います。
例えば会議が終わると、私たちは消毒効果のあるウエット・ペーパーを取り出して、自分の使ったテーブルやいすを拭いています。
ペーパーの面を折り返してついでにドアノブや電気のスイッチなども拭く人もいます。
いわば「10秒掃除」をみんなで一斉にやっているわけです。

コロナ前はこういう発想はなかったし、必要だったとしても定着しなかったでしょう。
自分の手指がウイルスを運んでいるかも知れない、という前提に基づき、使用後の物品から他の人が汚染されないようにという配慮でもあります。

コロナウイルスの猛威がやや減少したときに「そろそろ消毒目的の掃除はいらないんじゃないか?」という声もちらほら聞こえましたが、「いい習慣は続けましょう」と感染委員が呼びかけて、今も続いています。
逆に拭かないと気持ちが悪く感じるようになりました。
おかげで移転から1年経った今も、会議室のテーブルやいすはきれいで傷みがほとんどないです。
毎日そんな風に拭いていることで、モノに対する扱いも丁寧になっているような気がします。

先日新築後の1年点検が行われました。
よく使われるところは表面が剝がれたり、壁が少々傷ついたりということがありましたが、大事に使ってくれていると感じます。

設計をしてくださった方とお話する機会がありました。
基本設計で初めてお会いしたのは約4年前になります。
あの頃はマスクなしでわいわい話していました。
遥か昔のことのように感じますが、医療も建築もコミュニケーションが大事だと学びました。
どちらも言葉を尽くして思いを伝え、それを受け止める、そのキャッチボールですね。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
まずはよく聴く。それが大事ですね。

役得

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
3連休、札幌はイマイチのお天気でしたが、なにより涼しく過ごすことができてよかったです。

私はだいたい日に1~2回院内をラウンド(巡回)して歩くのですが、そのうち1回は併設の保育園に行くことにしています。(実は保育園の園長でもあります)
当院は0~9歳までの職員のお子さんをお預かりしています。
毎日顔を出していると、子供たちも「園長先生!」と言って近づいてきて、制服のポケットにつけた名札や手の消毒剤などのリールを引っ張って、遊んでくれます。
しばらく一緒にいて保育士さんと子供たちのやりとりを聞いたり、子供たちが遊ぶ様子を毎日見ていると、いろいろ学び感じることがあるものです。

先日は園庭にあるプランターのお花に、ちょうちょがすう~っと止まって、花の蜜を吸い始めるところに遭遇しました。M君が花の前にしゃがみ込み「ね、ちょうちょからストローが出てきたよ。これ、今ストローから飲んでるみたい」といってずっと観察していました。横にいた保育士さんも「ほんとだ、ストローでてきたね」と言って一緒に見ています。隣にいたYちゃんは「わたしはちょうちょはあんまり好きじゃない。虫は怖いの」と言って少し離れながらも、M君が熱心に見ているので陰からこっそり見ているといった感じです。
こういう瞬間に親御さんは仕事をしていて遭遇できないのが残念なのですが、過去私も子育てしていた時代には、ちょうちょをゆっくり見ているゆとりもなく過ごしていたことを思い返します。ですので看護部長兼園長というのは役得だなあと思います。

7月から新しい保育士さんが数名入られて、保育園が明るく活気づいてきました。
絵本に詳しい先生もいらっしゃるとかで、絵本に関心のあるわたしはお話できるのを嬉しく思っています。その先生に聞いて、少しずつ絵本も増やしていこうと考えています。

それから園庭にはもうすぐ砂場ができる予定です。
少しずつですが子供たちが育つ安全な環境を整えていこうと思っています。

今日もこのブログにきていただきありがとうございます。
やさしく、楽しく、たくましく。

2022年度 中途採用者募集

札幌南徳洲会病院では、障がい者病棟で勤務する看護師さん(常勤・夜勤あり)を若干名募集します。
詳しくは採用情報のページをご覧ください。↓

https://sapporominami.com/nurse/careers/

お知らせ> | 更新日:2022-07-13

Catch the Rainbow

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

正面玄関に入ると真正面に水がゆらゆらと流れ落ちる壁が目に入ります。
これ、アクア・ウォールと言います。
なんだろうと思った方も多いのではないでしょうか。

ヨーロッパのホスピスは、川や海など水辺の近くに建てられることが多く、これは生命の源が水にある、というところから来ているそうです。
残念ながら当病院のそばに水辺の環境はないので、いわば人工的に作ったというわけです。
パネルの中でゆらめく水が、清々しくひんやりと感じられ、ぼんやり見ていると心が癒されるような感じがします。

このアクア・ウォールに夕方西日が当たります。
水の揺らめきが床のタイルに映りこんで、ちょっとキレイです。
それから光の加減によっては小さな虹が見える時があります。
移転してから2回しか虹を見ていませんが、小さい幸運をキャッチした気持ちになります。
大袈裟ですかね 笑

玄関を通るとき、よければちょっとだけ足を止めてご覧くださいね。

慰霊祭「こもれび」2022

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

このブログでも何度か書いておりますが、
https://wp.me/p84aZK-4u
https://wp.me/p84aZK-QV
今年も慰霊祭「こもれび」を行いました。
当院と、隣接しているホームケアクリニック札幌・緩和ケア訪問看護ステーション札幌で、お看取りをさせていただいた患者様を偲ぶ会を開きました。
2019年まではご遺族の方もお呼びして、一緒に祭壇に花を手向け思い出を語る機会としておりましたが、コロナ禍になってからは職員だけで執り行っています。
お知らせを受けてお花をお届けくださったご遺族の方へ、この場を借りてお礼を申し上げます。
黙とうのあと前野総長のご挨拶、臨床宗教師・米本さんのお話があり、講堂は厳かな雰囲気に包まれました。

死を前にして、医療者に何ができるのでしょうか。
「このケアでよかったでしょうか?」と尋ねたい相手はもうここにいません。
が、そう問い続けていくことは私たちの課題です。
AさんによかったケアがBさんにもいいとは限らない。
おひとりおひとり違う人格・違う人生・違う痛みを持っておられる。
私たちもいつか行く「あの世」で、その答えが聞けるといいなと思います。

「こもれび」では今年もボランティアのTさんのお力をお借りして、職員が献花した花をそれぞれオアシスに挿し、アレンジメントを作成しました。

最後の整えをTさんがしてくださり、涼やかな夏花アレンジメントが5台完成しました。ご来院の機会がありましたら、ぜひご覧ください。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
来年こそはご遺族の方もご一緒にできますように。