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お知らせ

築1年

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

この数年、コロナ禍という状況を体験して、進化したことやよい習慣がたくさんあるように思います。
例えば会議が終わると、私たちは消毒効果のあるウエット・ペーパーを取り出して、自分の使ったテーブルやいすを拭いています。
ペーパーの面を折り返してついでにドアノブや電気のスイッチなども拭く人もいます。
いわば「10秒掃除」をみんなで一斉にやっているわけです。

コロナ前はこういう発想はなかったし、必要だったとしても定着しなかったでしょう。
自分の手指がウイルスを運んでいるかも知れない、という前提に基づき、使用後の物品から他の人が汚染されないようにという配慮でもあります。

コロナウイルスの猛威がやや減少したときに「そろそろ消毒目的の掃除はいらないんじゃないか?」という声もちらほら聞こえましたが、「いい習慣は続けましょう」と感染委員が呼びかけて、今も続いています。
逆に拭かないと気持ちが悪く感じるようになりました。
おかげで移転から1年経った今も、会議室のテーブルやいすはきれいで傷みがほとんどないです。
毎日そんな風に拭いていることで、モノに対する扱いも丁寧になっているような気がします。

先日新築後の1年点検が行われました。
よく使われるところは表面が剝がれたり、壁が少々傷ついたりということがありましたが、大事に使ってくれていると感じます。

設計をしてくださった方とお話する機会がありました。
基本設計で初めてお会いしたのは約4年前になります。
あの頃はマスクなしでわいわい話していました。
遥か昔のことのように感じますが、医療も建築もコミュニケーションが大事だと学びました。
どちらも言葉を尽くして思いを伝え、それを受け止める、そのキャッチボールですね。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
まずはよく聴く。それが大事ですね。

役得

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
3連休、札幌はイマイチのお天気でしたが、なにより涼しく過ごすことができてよかったです。

私はだいたい日に1~2回院内をラウンド(巡回)して歩くのですが、そのうち1回は併設の保育園に行くことにしています。(実は保育園の園長でもあります)
当院は0~9歳までの職員のお子さんをお預かりしています。
毎日顔を出していると、子供たちも「園長先生!」と言って近づいてきて、制服のポケットにつけた名札や手の消毒剤などのリールを引っ張って、遊んでくれます。
しばらく一緒にいて保育士さんと子供たちのやりとりを聞いたり、子供たちが遊ぶ様子を毎日見ていると、いろいろ学び感じることがあるものです。

先日は園庭にあるプランターのお花に、ちょうちょがすう~っと止まって、花の蜜を吸い始めるところに遭遇しました。M君が花の前にしゃがみ込み「ね、ちょうちょからストローが出てきたよ。これ、今ストローから飲んでるみたい」といってずっと観察していました。横にいた保育士さんも「ほんとだ、ストローでてきたね」と言って一緒に見ています。隣にいたYちゃんは「わたしはちょうちょはあんまり好きじゃない。虫は怖いの」と言って少し離れながらも、M君が熱心に見ているので陰からこっそり見ているといった感じです。
こういう瞬間に親御さんは仕事をしていて遭遇できないのが残念なのですが、過去私も子育てしていた時代には、ちょうちょをゆっくり見ているゆとりもなく過ごしていたことを思い返します。ですので看護部長兼園長というのは役得だなあと思います。

7月から新しい保育士さんが数名入られて、保育園が明るく活気づいてきました。
絵本に詳しい先生もいらっしゃるとかで、絵本に関心のあるわたしはお話できるのを嬉しく思っています。その先生に聞いて、少しずつ絵本も増やしていこうと考えています。

それから園庭にはもうすぐ砂場ができる予定です。
少しずつですが子供たちが育つ安全な環境を整えていこうと思っています。

今日もこのブログにきていただきありがとうございます。
やさしく、楽しく、たくましく。

2022年度 中途採用者募集

札幌南徳洲会病院では、障がい者病棟で勤務する看護師さん(常勤・夜勤あり)を若干名募集します。
詳しくは採用情報のページをご覧ください。↓

https://sapporominami.com/nurse/careers/

お知らせ> | 更新日:2022-07-13

Catch the Rainbow

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

正面玄関に入ると真正面に水がゆらゆらと流れ落ちる壁が目に入ります。
これ、アクア・ウォールと言います。
なんだろうと思った方も多いのではないでしょうか。

ヨーロッパのホスピスは、川や海など水辺の近くに建てられることが多く、これは生命の源が水にある、というところから来ているそうです。
残念ながら当病院のそばに水辺の環境はないので、いわば人工的に作ったというわけです。
パネルの中でゆらめく水が、清々しくひんやりと感じられ、ぼんやり見ていると心が癒されるような感じがします。

このアクア・ウォールに夕方西日が当たります。
水の揺らめきが床のタイルに映りこんで、ちょっとキレイです。
それから光の加減によっては小さな虹が見える時があります。
移転してから2回しか虹を見ていませんが、小さい幸運をキャッチした気持ちになります。
大袈裟ですかね 笑

玄関を通るとき、よければちょっとだけ足を止めてご覧くださいね。

慰霊祭「こもれび」2022

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

このブログでも何度か書いておりますが、
https://wp.me/p84aZK-4u
https://wp.me/p84aZK-QV
今年も慰霊祭「こもれび」を行いました。
当院と、隣接しているホームケアクリニック札幌・緩和ケア訪問看護ステーション札幌で、お看取りをさせていただいた患者様を偲ぶ会を開きました。
2019年まではご遺族の方もお呼びして、一緒に祭壇に花を手向け思い出を語る機会としておりましたが、コロナ禍になってからは職員だけで執り行っています。
お知らせを受けてお花をお届けくださったご遺族の方へ、この場を借りてお礼を申し上げます。
黙とうのあと前野総長のご挨拶、臨床宗教師・米本さんのお話があり、講堂は厳かな雰囲気に包まれました。

死を前にして、医療者に何ができるのでしょうか。
「このケアでよかったでしょうか?」と尋ねたい相手はもうここにいません。
が、そう問い続けていくことは私たちの課題です。
AさんによかったケアがBさんにもいいとは限らない。
おひとりおひとり違う人格・違う人生・違う痛みを持っておられる。
私たちもいつか行く「あの世」で、その答えが聞けるといいなと思います。

「こもれび」では今年もボランティアのTさんのお力をお借りして、職員が献花した花をそれぞれオアシスに挿し、アレンジメントを作成しました。

最後の整えをTさんがしてくださり、涼やかな夏花アレンジメントが5台完成しました。ご来院の機会がありましたら、ぜひご覧ください。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
来年こそはご遺族の方もご一緒にできますように。

イチゴ狩り2022

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

北海道は夏の果物がこれからおいしい季節ですね。
イチゴ・さくらんぼ・ブルーベリー。
太陽をたっぷり浴びた路地物の果物を食べると、体が喜ぶ感じがしませんか?

病院では今年もいちご狩りをやりました。
去年までは旧病院の玄関横にいちご畑があったのですが、今年はプランターで作ったものを病棟内に運んで、ベッドサイドやデイルームでイチゴ狩り(狩り、というよりは摘み、の方がしっくりきます)をしました。

クラークさんが作ってくれたポスターが目にまぶしいっ!
ボランティアさん宅で収穫されたイチゴが別に用意されてまして、スタッフがワゴンサービスでお届けしました。

この日を楽しみにして、イチゴ狩りの夢まで見てくださった患者さんがいたり、昔農家だった患者さんは「これこれこの味!これが本物のイチゴの味だよ」と絶賛していただいたり。
105歳の方がもくもくと食べてくださったり。

自然の恵みと、ボランティアさんの愛情がいっぱい詰まったイチゴは、患者さんと職員を幸せにしたのでした。ありがとうございました!

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
これこそ「ビタミン」ですね。

小さな願い

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

朝晩冷え込んでいた札幌も、ようやく夏の兆しです。
もうすぐ夏至。病院横シュヴァービングの森は緑が濃くなってきました。

風が緩やかに流れる午後、ベッドごと患者さんを外に連れ出しているスタッフの姿を見つけました。
花壇の花を見て、森を見て、正面玄関から戻ってきました。
「寒くありませんでしたか?」と声をかけたのですが、聞こえなかったようです。
ニセアカシアの枝を手折って、枕元に置いてありました。
病室に帰って行かれたあとには、廊下に花の香りが残りました。

別な日の病棟では、デイルームの小上がりがステージになっていました。
歌好きの患者さんのオンステージを叶えるために、スタッフが手作りで飾りつけをしています。
スタッフは観客になって応援の団扇やペンライトを振るんだそうです。
患者さん、気持ちよく歌えたでしょうか。

別な病棟では売店のワゴン販売が始まりました。
車いすやベッドで連れ出された患者さんが次々にお買い物を楽しんでいます。
「ちょっとちょっと~私も買いたいの~」と近くのお部屋から女性の声がします。
部屋を訪れると「私、チョコレートが好きなの。買ってきてくれる?」と小銭を手渡されました。
「はい、どうぞ」とお届けすると「私ね、家では毎日チョコを食べていたの。入院してから食べてなくて、今日移動販売が来るのを楽しみに待っていたの。(ひとつ口に入れて)ああ、おいしい!」

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
小さな願い事を叶えることは、その人の人生を尊重することだなあ。

ありがとう、旧病院

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

先月から、旧病院の取り壊し工事が始まりました。

院長blogでお読みになった方もいらっしゃると思います。
工事前に神事が行われた際、院長・事務長と一緒にぐるっと回ってきました。

引っ越し以来、足を踏み入れたのは初めてでした。
物がないがらんどうの建物は、あんなに狭かったのに広くて不思議な感じがしました。
低い天井、狭い廊下、固い床のピータイル。狭いからこそ、職員同士が顔を合わせてよく声を掛け合っていました。

トイレが少なく狭くて、患者さんにはご不便をおかけしていましたし、夏はクーラーがなくて汗だくで過ごしていました。
患者さんのお風呂はエレベータで何度も行ったり来たりしていたんですから、スタッフは本当に大変だったなあと思います。
お風呂に水平移動できるだけで、今の環境は夢のようです。
なんだかんだと言いながらも、愛着のある建物でした。

回り終えて玄関を出ると、横にライラックの花が5分咲きでした。
誰も通らなくなった病院の入り口で、誰のためでもなくいつも通り咲いていた紫の花。
切ない気持ちになりました。
お世話になりました。旧病院。改めてありがとう。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
ボランティアさんがライラックを押し花にしてくださるそうです。感謝。

森のさんぽ

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
札幌はリラ冷えで寒い日が続いております。みなさまお変わりないですか?

先日ボランティア園芸部の方たちが整えてくださった花壇の道を、いよいよ患者さんに通っていただく日がやってまいりました。

「森のさんぽ」と名付けたイベントです。
車いすでバラのアーチの下をくぐり抜け、色とりどりの花を見ていただく、ただそれだけのことですが、職員がシャボン玉をしたり写真を撮ったり、音楽の生演奏もついています。
シュヴァービングの森は今、新緑でいっぱい。
風の音、葉っぱのさやさやいう音、小鳥の声がします。
花をいっぱいにしたくて、鉢植えやアサガオの造花まで駆り出されました 笑。

保育園の園児たちにはジャガイモを植えてもらいました。植えているその姿を、働くお母さんたちに見てもらって、なんだかほっこりする時間を過ごしました。
大事に育てて秋には一緒に収穫しましょう。これもひとつの食育になるでしょう。

2F病棟のテラスには大きなパラソルが来ました。
ミニトマトやインゲンなどがトートバッグの形をしたポットに蒔いてありました。
もう少し温かくなったら、パラソルのあるあたりに置いて、ここでも患者さんと一緒に水やりや、収穫が楽しめそうです。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
大人も子供も土に触れ植物を一緒に育てるっていいですね。

日曜の午後、オンラインで

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

以前にも書いたことがあるのですが、私は勝原裕美子さん(オフィスKATSUHARA)を尊敬していて、ブログや著書を読んだり、主催する勉強会に時々お邪魔しています。
日曜の午後、オンラインで「トランジション」のワークショップに参加しました。

勝原さんは大学を卒業後に百貨店で働き、主任まで昇格したあと看護大学に入りなおして看護師になりました。その後大学教員になり、さらに聖隷浜松病院の看護部長に転身。このプロフィールだけでもとても興味深い。仕事と仕事の間にどんなことをお考えになり、決心したのだろう。凡人の私からすると、まるで看護界のスターのような心持で見てしまいます。心酔する熱心なファン。はい、そう思います。

看護部長さんだった頃に書いておられた「やらまいかっちゃん」というブログに、未熟な管理者である私はどれだけ救われたことでしょうか。その後独立して個人事務所を立ち上げ、現在は私塾で看護管理者のための学び場を開いておられます。
ああ、私もその私塾に行きたい!と思いながらぐずぐずと月日だけが過ぎていってます。

勝原さんのセミナーは、毎回不思議と時間を忘れてしまいます。
勝原さんの伝えたいことがまずあって、それから参加している個人の体験に符合するところがあって、心の中で講義と自分の体験を行きつ戻りつします。
勝原さんから繰り出される、絶妙な問いによって過去の体験や感情が引き出されていきます。コーチングを受けているような、そんな感じで進んでいきます。そしてこの揺さぶられ感がなんとも心地いいのです。オンラインでは3~4人のブレイクアウトルームで自らの体験を話しあい、最後に今日のゴールへと導かれてクロージングとなります。そのプロセスが自然で無理がありません。
しかも終了後は「もう少しこのことを学びたい」という余韻が残ります。
さっそく本をぽちっと買いました。これがめっぽう面白い。

本当に魅力的で素晴らしい授業。こういう先生にずっと学びたい。
そして学ぶばかりではなく、out putもしないとね、と思ってはいるのですが、まだまだ修行が足りません。
なんとか勝原流を自分にも取り入れようと頑張ってます。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
遠くてもオンラインで学べるのは、本当にありがたいね。

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