https://sapporominami.com/nurse/

文字の大きさ変更

サイトマップ
0118830602

看護部からのお知らせ

土のチカラ

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
急に涼しくなったかと思うと台風の影響で湿度が高くなったりして、まだまだ油断できない天候ですね。

先日保育園の子供たちが、2つ目の自家栽培スイカをおいしいね!と食べてくれました。インスタグラムに載った写真を見てニヤニヤしながら、食育について考えていたところ、北海道新聞(9/8朝刊)に「農作業をして野菜と触れ合うほど野菜好きになる」という記事が出ていました。

それによると、保育園児が苗を植えたり水をやったり、自らお世話をして実が育つ様子を観察することで、野菜に興味関心をもち、収穫した野菜の入っている給食の食べっぷりがよくなる、ということでした。

子供の野菜嫌いには理由があって、①知らない食べ物は本能的に安全性を確かめようとにおいを嗅ぐため、匂いがきらいだと食わず嫌いになる②酸味や苦みは避ける傾向がある③濃い色を避ける、などが原因のようです。

食わず嫌いの多い私は耳が痛い話です。私が食べないせいで、私の子供たちは給食で初めて春菊の存在を知った、といまだに言われます。

毎日園庭の入り口のスイカを見て、水をやり、収穫する。スイカを切るためのちょっとしたパフォーマンスが、子供たちに楽しい体験となったのは間違いないと思います。そして食べた結果甘くておいしいと認識されたことで、おそらくこれからもスイカを食べてくれるのではないかなと思います。

去年まで食べない子が多かったのは、きっと食わず嫌いも含まれていたのでしょうね。

それから、ネット上で「土に触れる生活が心身の健康につながる。抗ストレスの妙薬は土壌にあった」という記事が目に留まりました。土壌に生息する細菌マイコバクテリウム・ヴァッカエに、抗炎症作用や免疫調節、ストレス耐性などの性質がある、という米国コロラド大学が発表した研究結果です。牧場で暮らす子供にアトピーはいない、とは以前から言われていたことですが、泥やホコリにまみれる農村の子供たちや、ペットと暮らす子供たちは、都市部の住人よりも強い免疫システムを持ち、精神疾患のリスクも少ないのだそうです。自然の中にある微生物が、人間の身体を丈夫にしていることが証明されたのです。さらに研究チームは、不安やストレスを感じるイベントの前に、熱処理されたワクチンを接種することによって、ストレス耐性を高める効果があると発表しています。

まあ、痛いワクチンよりは、日常的に土に触り、お日様を浴び、自然に丈夫になって野菜好きな子供になってほしいなあと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
看護師たちにも農作業を体験してもらって、土のパワーをもらってもらいたいもんだなあ!