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お知らせ

親方だらけ

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
氷点下の朝を迎えるようになった札幌です。出張先の寒暖差にすっかりやられてしまって久々に風邪を引いてしまいました。今のご時世、ただの風邪、といえるまでにいくつか検問を通過しなければならない。そして人前で咳が出ると飛沫が飛ぶことと迷惑をかけている両方で、身が縮こまる。というわけで少しお休みをいただきました。

1週間ほど経過してようやく普通に食事が摂れ、コーヒーが飲めるようになりました。私の場合コーヒーがおいしく飲めるかどうかが、回復のバロメータです。

さてさて、当院では今年も「おむつマイスター講座」を開催しました。毎年このブログでも書いているので目新しいことではないのですが、参加するスタッフは毎回違うので、その時の悲喜こもごもも変わるんです。今回から開催リーダーを主任に任せてみました。参加者は看護師と看護補助者合わせて7名。月に1度開催して5か月間、理論と実技を学びました。大人の紙おむつの当て方、という授業は今は看護学校とかでもあるのかな? 講座に参加する人たちは、医療の現場で初めて排泄ケアに出会い、先輩のやることを見よう見まねで覚えていった人たちです。

改めて排泄の仕組みやおむつの構造を学び、フィットする当て方を学ぶと、今まで見よう見まねでやっていたことがいかに患者さんに合っていなかったことかがわかります。きつい、ゆるいが患者さんの不快な時間になること、シーツを汚すことにつながり、ひいては自分たちの仕事を増やすことになるのです。

今の紙おむつがいかに進化しているか、その構造を理解して使うことで、患者さんは心地よく過ごすことができる。無駄がなく経済的にもいい。

すごく本質的な講座だなあと思います。

そういうわけで今年も5か月間、毎月受講して次の月まで技を練習して、を繰り返し、無事全員試験に合格。今回初めて満点合格者も誕生しました。修了証と合格の証・バッヂをお渡しするとき、少し涙ぐんでいる受講生もおりました。そんなに喜んでもらえるとは感激ですね。

マイスターとは「親方」のことですから、オムツに関しては親方に聞け、というくらいに現場で実践して広めていってほしい。小さな病院ですが毎年コツコツ、この講座を続けてマイスターだらけになったらいいな、というのが私の野望です。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。

認定看護師だらけ、という野望もあったんですけどね~

見学者の目線

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
一雨ごとに寒くなり、ようやく冬化粧です。

先日埼玉にある、緩和ケアの病院の幹部の方が病院見学にいらっしゃいました。この方たちは実は2回目の見学です。1回目は今年の4月にいらっしゃったのですが「その時はただただ圧倒されてしまって、細かいところをよく見てなかった」そうなのです。そして自院の新築移転の話が進むにつれて「もう一度みたい」と思うようになったのだとか。うれしいことです。

私達も新築計画が始まったころから、いくつもの病院を見学に行きました。工夫したところ、どうしてもこれだけは叶えたかったこと、逆に思ったようにできなかったこと。いろいろありますよね。予算もありますから。

家も3回建てるとようやく自分の思い通りになる、というくらいですから、ましてや人生で1度くらいでしょうか、自分の勤め先の新築に関わるなんて。こんな機会めったに当たらないですよね。

さあ、ご挨拶もそこそこに早速病棟へ参ります。廊下の広さ、ナースステーションの作り、手すりの形状や消火器が収納されていることなど、熱心に写真を撮っていらっしゃいました。

患者さんが使う床頭台(しょうとうだい、と言います)は当院オリジナル。全体の高さ・収納力・マグネット板・明かり取りのアクリル板・鍵の形状など私たちの想いがいっぱい詰まっています。

廊下の端のちょっとした「遊び」のスペースなども気にいっていただきました。

以前「汚物処理室」と呼んでいた場所は「洗浄室」というネーミングにしたのです。
病室から出たとき目の前のドアに「汚物処理室」って書いてあったら、患者さんが気分を悪くするんじゃないか?という師長の発想から、この名前に変えたのです。実際便器を洗浄する場所ですし。

その話をすると「たしかに、汚物と書かれているとすでに汚れた場所という印象があるから、汚れてもいいんだという気持ちになるけれど、洗浄室と書かれていたら、きれいに使おうという気持ちになりますね」と言われて、その視点はなかったなと思いました。まさに言霊。

お話を聞いていて一番私が気づいてなくて、そして嬉しかったのは「この病院はにおいがしないですね。これは前回もそう感じました。換気システムは何を使っているのでしょうか?」という質問でした。言われてみると、旧病院の時は、そこはかとなく排泄物や人間の身体から発するにおいが感じられました。でも今はそうですね、ほとんど感じられなくなりました。換気システムはもちろんのこと、お掃除が行き届いていること、ゴミはすぐに処理すること、オムツの性能が上がり、職員の技術も向上したこと、などいろいろ理由があるのではないかなあ。こういうことをみえる化できるといいですね。

この数年病院の建て替え工事があちこちで行われています。どの病院にも「ここだけは!」という思いを込めた場所があるのだろうなあと思います。こんな風に外からいらした方の目線を通じて、気づかせていただきました。ありがとうございました。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
新しい病院ができたらぜひ!見学させてください。

推し活?

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

朝礼の3分スピーチで職員が語るのは、趣味や休日の過ごし方、家族との愉快なやりとりです。その人の人柄がわかり、意外性を発見したりするので面白く聞いています。

趣味と言えるのかどうか、映画はずっと好きなことの一つです。

コロナ禍はネットで見ていましたが、このごろは月イチ映画館で観るようになりました。真っ暗な中、映画だけに集中する没入感が、とてもいいのです。

今年は邦画「ある男」から始まって、最近観た「月」まですでに9本。なかなかいいペースです。

私は磯村勇斗さんに注目していて、彼の出る映画やドラマをチェックしています。
なんでも「こんな役を引き受けたらまともな役が来なくなるんじゃない?」というような役をあえて受けているようなんです。つまり人があまりやりたくない役を敢えて受けるというか。

そうやってきっと幅広い役者さんに成長していくんだなあと楽しみにしています。

これって推し活ってやつでしょうか?

それからネットで観てよかったなと思ったのは「ぼけますからよろしくお願いします」とその続編「おかえりお母さん」です。

広島・呉市で高齢夫婦が暮らしています。一人娘は東京で仕事が忙しい。帰郷してみると、母の様子がおかしく、家事の段取りができなくなっている。洗濯機に洗濯物がたくさん詰め込まれていて、「どうしたのこれ?」と聞くと取り繕う。おそらく洗濯のやり方がわからなくなったのだろう。母は洗濯物を取り出し床にばらまいて、その上でふて寝してしまう。

一人娘は40年近く東京で暮らし、ドキュメンタリー制作の仕事をしています。両親の記録を撮るつもりで帰郷したときにカメラを向けました。カメラを通して母親の様子が変化しているのに気づき、やがてアルツハイマー型認知症と診断されました。そして進行していく様子を冷静に撮影し続けました。時に声を荒げたり、娘としての声が湿ったりするのも胸に迫ります。介護する父は95歳。耳が遠くなり、長い距離を歩けなくなったけれども、母に変わって家事を始めたり、ジムに行き筋トレをして母を支えようとします。その明るさと健気さに涙がほろり。

この映画を観ると、アルツハイマー型認知症の人の世界がどう変化していくのか理解しやすくなります。それから誰かが病気になると途端に、家族のバランスが崩れていくのがわかります。一人娘は仕事を辞めて介護のために帰郷しようかと悩む。しかし父は「介護はわしがやる。あんたはあんたの仕事をやりなさい」と拒む。さてあなたならどうする? 自分に指を向ける映画でもあります。

2019年に最初の映画ができて、2022年に続編ができたのですが、2本ともみてもらいたいです。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。

さらに続編、できないかな。

ワクチン

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
11月も早半ばになりました。時の経つのは早いですね。

連休の土曜日に、外来でコロナワクチンの大規模接種を行いました。
小さな病院ですが、ワクチン接種のために約400人近くのかたからご予約いただきましたので、外来師長も腕まくりして、当日のオペレーションを考えていました。

当日の朝、私でも少しは役に立てるかと思い、ワクチンを注射器に詰める作業を手伝いました。

「詰め方は〇〇さんが指導しますので、よく聞いてください」
パートのベテランナースが来て、注意点を説明しながら見本を示してくれました。かっこいいなあ。私を含めて8人の看護師がそれを見て作業を始めました。1本の小さなバイアル(ガラス瓶)から0.3mlずつ静かに吸い上げる作業。こういうの、大好きです。みなさん微妙なお年頃なので、0.3のメモリに目を凝らしながら、6本ずつ詰めていきます。いやあ、楽しい楽しい。詰め終わるとダブルチェックしてもらって、完了。その間にも受け付けは始まり、診察・注射・観察が粛々と行われていました。

外来というところ、看護師が患者さんに接する時間はほんのわずかです。でも患者さんはカレンダーに日時を書いたりして、準備しながらその日を迎えて来ます。
「しばらくでしたね。体調いかがでしたか」とか「お父さんはどうしてますか」など気遣いながら、次回また来る時まで、お大事にねと見送ります。

ポツン、ポツンと外来を訪れる点を結んで一本の線になる。その線がつらいことなく結ばれますように。来るのが難しければ、医師が家まで行きますよ。そんなことを伝えるのも外来の役目です。

その昔外来で師長をやっていた時、ある看護師が「外来に看護はない」と言って辞めていきました。そんなことはない。その瞬間、瞬間にも看護はあるんだと反論したかったけれど、うまく言えなくてあきらめた覚えがあります。

患者さんの診察や検査がスムーズにいくようにサポートすることや、急に具合が悪くなったときには素早く受け入れて対応すること、患者さんの気持ちや感情に配慮すること、病状が正しく理解できるよう手助けすること、そしてできるだけ家で過ごせるようにサポートすること。

ほら、今ならいっぱい言えるんだけどな。
たぶん彼女のしてきたことを「これは立派な看護だよ」と認めることができてなかったのでしょう。

そんな悔しさも思い出した土曜日でした。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
やっぱり現場っていいな!

ジャングルジム

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

雪虫にぶつからないよう、気をつけて歩く毎日です。
今週はいよいよ初雪が降るとやら。

机を整理していたら少し前の「医学界新聞」が出てきました。私はこの薄い新聞(全部で8ページ)の井部俊子さん(株式会社井部看護管理研究所・聖路加国際大学名誉教授)のコラムが大好きです。

「キャリアははしご(ラダー)ではなくジャングルジム」と書いた中にこんな文章がありました。

少し引用しますね。

「はしごには広がりがない。上るか下りるか、とどまるか出ていくかどちらかしかないのである。しかしジャングルジムにはもっと自由な回り道の余地がある。(中略)しばらく仕事を離れてから復帰するときも、さまざまな道を探すことができる。ときに下がったり、迂回したり、行き詰ったりしながら自分なりの道を進んでいけるなら、最終目的地に到達する確率は高まるに違いない。しかもジャングルジムなら、てっぺんにいる人だけでなく、大勢がすてきな眺望を手に入れられる。はしごだと、上の人のお尻しか見られないだろう」(2023年10月23日週刊医学界新聞 第3538号)

この「ジャングルジム」の表現に膝を打ちました。

そうそう、そうなんです。そもそも看護師になる道もいろいろある。たまたま配属された部署で花咲く人もいれば、転職してようやく自分のやりたいことに出会う人もいる。専門性を極めていく人もいれば、結婚や子育てで一旦キャリアを中断される人もいる。100人いたら100通りの人生がある。

止まっていたとしても、上っていた途中の、そこから始めればいい。
はしごじゃないんだよな! ああ腑に落ちた!

回り道をしてきた人に、私は関心があります。
うちの院長もその一人で、サラリーマンをしてから医学部に入りなおし、医師になった人です。回り道をしたことで「普通の人の感覚」を持ち続けているように私は思います。つましい生活の中で必死に暮らす人の、困りごとを放っておけない姿勢は、職員にも影響を与えていると感じます。
もし院長がストレートで医学部に入っていたとしても、けしてエリート風を吹かせるような人ではありません。
ただうまく言えませんが、きっと遠回りすることが必然だった気がします。

なんだか偉そうに聞こえますけど、尊敬しておりますですよ(^^ゞ

今何かの理由でジャングルジムの途中に座り込んでる人も、今そこから見える眺めを味わってほしい。そしてゆっくり見渡してほしい。
あなたを思い、支えてくれている人がいることを。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
かつての自分へ。

緩和ケアナースを目指している方へ

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
街はすっかり紅葉し、雪虫も到来。自転車通勤できるのもあとどれくらいだろうなと思うと寂しくなります。

さて今日はいたって大真面目、そもそも緩和ケア看護師の役割ややりがいについてこれまで私、ここに書いてこなかったな~ということにいまさらながら気づいてですね。
将来緩和ケアを目指そうかなという方にも届くように書いてみます。

緩和ケア看護師の役割というのは、患者さんの苦痛な症状を緩和し、ご家族も含めたケアをすることです。一般病棟ではがんに対して「治るために闘う」治療を行います。しかし緩和ケア病棟では治療よりも「つらさ」にフォーカスして、できるだけその人らしく日常生活を送りながら最期まで支えることを目的としています。それには医師・看護師・ソーシャルワーカー・その他の職種と協働しながら進めていきます。身体のつらさは薬剤を使ったり、体に触れたり、お話を聴くことで和らぐことにつながります。ですので、一般病棟のように治療に向かってテキパキと働くというよりは、優しい笑顔で忙しさを感じさせないような雰囲気の人が求められます。また辛さをうまく表現できない方もいらっしゃるので、観察によって微細な変化をキャッチするようなアンテナが養われます。容態の変化をキャッチしながら、ご家族とのデリケートな意思疎通も必要なので、コミュニケーションスキルは特に大事です。不安と悲嘆(グリーフ)に揺れ動く心を理解し、できるだけご希望に添えるようにサポートすることが私たちの役目です。

緩和ケア病棟では患者さんの負担になるような検査や処置は極力行いません。一方で苦痛を取るための処置は「積極的緩和医療」といって、おこないます。専門的な学習はここでも欠かせません。

緩和ケア病棟のやりがいは、患者さんが尊厳ある生を精一杯生ききり、ご家族へも寄り添うことによって、心のこもったお気持ちを示されたときに感じられます。またその患者さんの人生そのものから学べることも、一人の人間として成長できるところです。そのような関係性が結べたときに、医療者と患者・家族というよりは、人間対人間の関係性となり、忘れがたいご縁になることもしばしばあります。

緩和ケアはこのようにやりがいのある職場であると同時に、ストレスの大きい場所でもあります。
一般病棟に比べると患者さんの旅立ちに接することが多いですし、患者さんやご家族の不安や悲しみ、時には行き場のない憤りに直面することもあるため、心理的な消耗が強く感じられる場でもあります。そのようなときは仲間同士で支えあったり、運動や気分転換など、自分を大切にし心身を癒す対処法を持っておくことがとても大切です。

当院では現在緩和ケア病棟で勤務する看護師さんを募集中です。
病院説明会は11/11(土)と12/16(土)いずれも10:00~

お申し込みはこちらからおはいりください。
https://sapporominami.com/nurse/careers/

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
看護師というのは人の「ドラマ」をみせていただく、いい仕事なんです。

応援

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
行事予定がぎゅぎゅっと詰まっていた数週間がようやく終わり、久しぶりの2連休でした。

市街は紅葉と落葉が進み、顔に当たる風はどんどん冷たくなってきました。冬が近いですね。

先日朝礼の1分間スピーチで、山登りについて語った職員がいました。

「日本百名山をこれから目指すという夢を持つことにしました。そうしたら日常のいろいろなことが、山登りのためのトレーニングや準備につながっていると感じました。まずは北海道内の山を来年3つ登ります。そのあと何歳まで登れるかわかりませんが、本州の山を踏破します」ざっくりですが、こんな内容でした。

それを聞いてなんとも清々しい気持ちになったのは、私だけではないだろうと思います。

「これ、大好きなんだ」と語れる人、そして実行できる人は幸せだなと思いますし、応援したくなります。

それからまた別な日。

敷地内にある「地域緩和ケアセンターruyka」で、壮行会が行われました。
当院で週に一度piano timeに来て演奏してくださっていた、村上明子さんがこれから国際協力に出かけられるのです。仲間から激励されたあとに、村上さんはこれまでの経緯と決意を静かに語りました。

「いつかやろうと思っていたけど、そのうち、ではなくて今がそのタイミングなんだ」と一歩前に足を踏み出しました。若さと情熱が全身を包み込んで、まぶしく感じられたのは私が年を取ったからでしょうか。

誰かを応援するというのは、パワーをその人に向けて送っているようでいて、実はその人からパワーをもらっているのですよね。

村上さんのお話は前野先生のブログに詳しく書かれていますので、よろしければお読みになってください。↓

https://hospice-kokoro.com/2023/07/04/%e5%89%8d%e9%87%8e%e5%ae%8f%e3%81%aemind-and-heart%e3%80%80%e7%ac%ac2%e5%9b%9e/

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
お土産話、待っています♪

新しい風

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

あんなに暑かった夏はどこへやら、ちゃんと秋はやってきて、イチョウが黄色く色づいてきました。

先月の終わり、北海道新聞の生活欄にボランティア募集のお知らせを掲載していただきました。
すると電話での問い合わせが10件弱ありました。すごいですね、新聞掲載の効果。

数名集まったら説明会を開こうと、のんきな考えでおりましたが、コーディネーターの鈴木さんと話しあい「来週やろう!」ということに。

外部に向けて募集を謳ったのは最後2019年のこと。あれからコロナがあって、引っ越しがあって、ボランティアさんの活動も最近ようやく、ようやく広がってきたところ。

コーディネーター鈴木さんとよく話しているのは、今は決まった曜日に来ていただいてるけれど、いずれは曜日や時間に関係なく院内のあちらこちらにボランティアさんがいる、そんな姿です。

究極は、ですね~。
長い夜の時間に、ほら今みたいに秋の月のきれいな夜に、ちょっとだれかと話したいなというような時、デイルームの電気を消して月明かりを見ながら雑談をする、とか。
いい香りのするハーブティーなんか飲みながら、ね。

あ、これは単に今の私の願望ですね 笑。

さてさて、ボランティア説明会には6名の方がいらしてくださいまして、なんとなんと全員が加入!うれしいですね~。ありがたいです~。

そんなわけでボランティアグループせらは、この秋パワーアップする予定です。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
病院ボランティアは社会の風なんですよね。

緩和ケアセミナーin sapporo 2023

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
急に寒くなってきましたね。毎朝夏服の上にテキトーな上着をひっかけて出勤しています。

さて10/7(土)、法人グループの中で第4回目となる「緩和ケアセミナー」を開催しました。
今回は当院がホスト病院です。札幌市中央区の「道民活動センター かでる2・7」をお借りして終日熱い一日となりました。

コロナ禍で3年間できなかったので、しばらくぶりの対面式に緊張しましたが、蓋をあけてみたら実に和やかな会合となりました。

グループには全国に75の病院があり、その中に緩和ケア病棟を持つところが8病院、緩和ケアチームのあるところ、ないところもまだまだありますが、その中から約100名の方が集まってくださいました。

各施設の現状や、コロナ禍で緩和ケアをどのように行っていたかなどを発表し、後半は職種別の分科会を行いました。やはり面会の問題にはみんな頭を悩ませており、感染状況とのバランスに今も苦しい思いをしているところがありました。

思うように実習ができない学生時代を過ごした若手のナースは、基礎研修が中断されコロナ病棟の仕事を任せられてよくわからないままやってきたが、仲間と支え・励ましあって今日までやってこれた、と話してくれました。それを受けて「やっぱり一人でやっているわけじゃない、みんなに支えられているんだよね」と別の病院の主任さんが言いました。

会場の後ろには「ご当地みやげコーナー」を設けて、各病院から有志の方が持って来て下さったスイーツを並べました。北海道から沖縄まで、珍しい~有名なおやつがたくさんでテンションが上がりました。

当院看護部からも2人の師長が発表をしました。教育師長の梶原さんは緩和ケアを学ぶ看護師への教育体制について、当院で行われているELNEC-Jをグループ内で広めていってはどうかという提案をしました。もう一人棟方師長は認知症対応カンフォータブル・ケアを実践し続けることは、認知症緩和ケアと同義語じゃないかと気づいた、という内容の発表をしました。

発表後にはそれぞれ反響がありました。緩和ケア認定看護師さんが一人のところから、ELNECーJの講師を何人かで分担して、東・西日本でやれるのではないか、とか講師を派遣してほしいとか。

またあるドクターが棟方師長のところへやってきて「今日あなたの発表を聞いたのが一番の収穫でした。感動しました」と言っていただきました。

そのほか、何年も前に当院の緩和ケアを学びに来たナースが、今は緩和ケア病棟のある病院に転勤し、中心スタッフとして働いていると報告してくれたり、いままでポツンポツンとやってきたことが線でつながり面になりつつあることを実感しました。

なんともいえない、幸福感に包まれ会を後にしました。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
収穫の秋、て感じです。

転職をお考えの看護師さんへ

緩和ケア病棟見学会のお知らせ

札幌南徳洲会病院では、緩和ケア病棟で勤務する看護師さんを募集中です。

緩和ケア病棟の見学会を開催しますので、ぜひいらしてください。

日時:R5年10月14日(土)・11月11日(土)・12月16日(土)いずれも10:00~12:00

お問い合わせ・お申し込みは こちらから(←クリック)

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