お知らせ
居心地のいい学会・日本死の臨床研究会
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
連休中、雨の日がありましたが、最後は秋晴れの札幌でした。一気に空気が変わり、虫の声が聞こえなくなりました。秋が長いといいなあと願っています。
さて、今日は少し宣伝させてくださいね。
10/12-13の2日間、札幌コンベンションセンターで「第47回 日本死の臨床研究会 年次大会」が開催されます。
毎年開催されているこの研究会、今年は札幌が会場で、大会長の一人が(ジャーン!← 効果音)当院の教育師長・梶原陽子さんなのです。今準備も追い込みに入っており、連日打ち合わせなどで忙しくしているところです。
この研究会、私も当院に来てから何度か参加しておりますが、他の学会とは趣が違います。一言で説明するのはむずかしいのですが、一般的な医療系の学会だと「これが新しい治療法です」「最新のデータによると〇〇です」という感じで発表者がそれぞれの分野で競っています。一方「死の臨床」の方は、「精一杯こんなケアをしてきたが、これでよかったんだろうか」とか、「他になにかできることはなかったか、教えていただけませんか?」というスタンスで発表することが多く、それについて参加者が
「以前出会った患者さんにこんなケアが有効でした」
「難しいケースでしたが、皆さんは精一杯よくやったと思います」
などと、共感しながらコメントを下さるというシーンがあちこちで見られるのです。
つまり発表者と参加者の距離が近いというか、親和性や共感性が高いのです。そして他者へのリスペクトを大事にしているとも感じます。日ごろから、人としての最期の時間をどう生きるのか、どう支えるかを扱っているので、そうなるのは自然なことなのですね、きっと。ですから質問やご意見も温かく、参加するとパワーをもらえる会だと感じます。また、この会は一般市民の方も参加できるというのが珍しい点だと思います。むしろ一般の方ともセッションができると、よりいい会になるだろうなあと思います。
今年は当院からも数名、シンポジウムやポスター発表があり、応援団としても楽しみにしています。
また、前野名誉院長や梶原大会長の講演もあるので、会場巡りで大忙しです。
ご興味のある方は、まだ参加申し込みできますので、ホームページをご覧ください。
https://www.c-linkage.co.jp/jard47/
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お弁当もおいしいらしいです!←ココ重要
弔いのカタチ
コロナ禍の前後で、かなり変わったなと思うのは、葬儀のあり方です。
以前は一般葬と家族葬に大きく別れていましたが、コロナの間に家族葬が増えて、「直葬」とかお通夜のない「一日葬」という形も出てきました。
私はわりと子供のころから、死やそれにまつわる葬儀というものに関心がありました。
先日ある方のお父様が亡くなられました。仮にAさんとしましょうか。
Aさんのお父様はご自宅で闘病生活を送っておられました。
Aさんはお父様に万一のことがあれば、できうる限り自宅で看取りたいと考えていましたが、病状が急に変化したため救急車で病院に運ばれて、治療のかいなく数日後に亡くなられました。
お父様は引退してずいぶん経つので、自宅で家族葬をしようということになりました。
「家族葬」というと、家族だけで行うので、外の人は行かないのが流儀ですが、ここは図々しくお花を届けに行く私でした。
ご家族で湯灌を行い、愛着のある仕事着を身につけ、家族みんなで思い出を語り合いながらお体を整えたそうです。
お父様のそばに家族が集まり、時に泣き、笑い、お経を上げて、2日目に荼毘に付されました。
いわゆる一般的な葬儀の儀式によらず、家族がゆっくりとお父様の死を受け止めて、旅立ちの準備を整えていく様が、私には少々うらやましくも感じたのでした。
「葬儀というのは、生きている人のためにあるのだよ」と昔目上の人に教わりました。
「大切な人を亡くして悲しみにくれる人を慰める」のが目的でした。
弔いの形は人それぞれです。私はお父様のそばにあるお座布団で添い寝するワンちゃんを見て、そのゆっくりと流れる時間の中でお父様を悼む気持ちを一緒に感じました。そしてせかされずに自宅で弔う葬儀のあり方が、とてもいいなあと感じたのでした。
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たまに考えておいたらいいよね。
プレイフルで行こう!
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
先日猛暑の中、京都に行ってまいりました。ヘルスワーカーキャリア学会のワークショップに参加するのが目的でした。
「プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法」という本を読んだのはどれくらい前だったか、もう絶版になっているので手に入れるのが難しいですが、著者の上田信行先生のワークショップが開かれると知り、迷わず申し込みました。
当日は新聞紙1日分と300円くらいの個包装になったお菓子を持って来てくださいという謎の指示。
会場には100人くらい来ていたでしょうか、いわゆる講義形式ではない、不思議な机と椅子の配置。開会の挨拶の前からなんとなく謎の作業が始まっています。
これ以上先は書けないです・・・というのは企業秘密だと思うし、そうでなくても私にあの会場の様子をわかってもらえる表現力がないから・・。
たとえていうなら、小さいころ友達と砂場で遊んでいて、なんとなく「お城を作ろう」みたいになり、友達は上に上に砂を積み上げ、別な子は窓を作るのに一生懸命で、自分はバケツに水を持って来て砂を固めやすくしたり・・・・ってなことをそれぞれが夢中でやっている状況です。
友達同士好きなことを言いながら、役割分担しながら、自分たち流のサイコーなお城を作っている。はたから見ると大したことはないかも知れないけど、やってる人たちはワクワク楽しい状態。これが「プレイフル」という状態です。おそらくその時間は夢中になっているから、何も自覚がないけれど、あとで振り返ったときに「あの時あの仲間と一緒の時間は楽しかったな」と胸が温かくなるやつです。
そのあと福岡小百合先生の、身体を使ったワークショップが始まりました。全身を使った表現や、自己肯定、指先だけで相手を観察するなど、これはもう、普段思いもしないような、あるいは忘れていた身体性を思い切り感じた、とても濃ゆい時間でした。
終了後にはちゃっかり本にサインもいただきまして、目的はコンプリート、大満足。
職場の研修でも生かせそうではあるけれど、こんな風にゆるっと楽しくはできるかな~。まずは自分自身の周辺から見直していきましょう。
最近胸を熱くすることが少なくなったせいなのか? 守りに入っている感はイナメナイと反省した京都の夏。
ほんと、いろんな意味でアツかった。
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京都に来て神社仏閣をひとつも見なかった、不信心者ひとり。
ふれあい病院祭は大賑わい
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
お盆も過ぎましたが相変わらず毎日暑いですね。
本州の方には怒られそうですが、札幌市民はこの暑さ×湿度に弱いなあと思います。
さて公式インスタグラムでも盛りもり載せていますが、移転後初の病院祭が無事終了し、ホッとしています。
引っ越しの時もそうでしたが、ぐずぐずした雨天が続いたかと思うと、その日だけぽっかりと晴れる。ほんとにツイております、私たち。
強力な晴男か晴女が、どこかにいるのでしょうね。
5年ぶりだと、旧病院での病院祭を知らない職員もおりますし、新たな場所ですから「おおよそこんな感じ」というのが読めないものです。
まあでも不安ばかり言っててもしょうがない。
最初はお客さんが少なかったけど、年々来場者が増えていくというのも楽しいじゃないですか。
だから大丈夫、大丈夫。売れ残ったら職員みんなで買いましょう。
と思っていたら、開場を前に近隣からたくさんの人が集まってきてくれました。
産直野菜売り場や焼きそばなどの縁日は大賑わい。
キッチンカーにも人だかりがしています。
ボランティアさんたちのバザーや押し花コーナーにも人が入っているし、ルイカの方もにぎわっています。
そんな光景にホッとしながら、病棟では通常業務も行われていて、職員に感謝です。
「ベッド上の入院患者さんに、このお祭り風景を見せてあげたい!」という要望にもお応えできました。
こういうとき「なんとかしよう!」と協力しあうのは、日ごろからの関係性かなと思います。
来年はもっといろんなこと、チャレンジしましょ。
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来月もいろいろあるよ!
祝!インスタグラム フォロワー数1000!
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
お盆を過ぎましたが、残暑というか、まだまだ本気の暑さが続いておりますね。 札幌は朝方涼しくなり、とんぼの姿も見かけます。急に秋になるのかも知れません。
さて昨年から始めたインスタグラムですが、フォロワー数が1,000人を超えました。
フォロワー数がすべてではない、とは言うものの、1,000という数字はひとつの目標にしていたので、とてもうれしいです。
病院の日常をお伝えするのって、実は結構気を使います。患者さんが映らないように、というのはもちろんですが、一方で患者さんにこんなケアをしています、ということも伝えたい。
おそらく伝えたいことの半分も出せておりませんが、それでも「いつもインスタ見てますよ」と声を掛けてくださるご近所の方や、ご家族からの声を励みに続けています。
就職を希望される方の中にも、よく見てくださっている方がいらっしゃいまして、先日「そこに患者さんは映ってないのに、写真の向こう側に患者さんが笑っている姿が想像できる」と言われたのです。
これは最上級の褒め言葉じゃないかと思いました。
ありがたいことに、当院のインスタチームは楽しんで投稿しています。通常の仕事に加えてですから、重荷になると申し訳ないなと思うのですが、次々と新たな表現方法をつかんでは実験を重ねています。
これからも、患者さんの笑顔が想像できるような、投稿を続けますのでお時間ある方はぜひご覧ください。(インスタグラムで「札幌南徳洲会病院」を検索してください)
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仕事は楽しく、遊ぶように。
キタハルの笑顔
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
パリオリンピックが終わりましたね。
北海道・旭川出身の北口榛花選手、圧巻でしたね~。
同級生には「キタハル」と呼ばれていると、新聞で知りました。
春が来た!みたいで語感がいいじゃないですか!そしてなんといってもキタハルのあの笑顔に引き込まれてしまいます。苦しいときこそ笑顔が大事だという、その姿勢もすばらしい。
北海道にゆかりのある選手が多かったような、今回のオリンピック。
ついつい応援に力の入る、にわかファンです。
さて先日当院で、北海道内の新任看護師長研修が行われました。
徳洲会の看護部は、副主任→主任→師長と上がっていくのですが、今回行われたのは新しく師長に昇格した方たち。ひとつの部署を任されて、いろんな問題に日々対処しているところだと思います。
2日間の研修で、師長の心構えや労務管理、目標管理などを学び、自己の課題を明確にしていきます。グループワークでは初めて会った人達ですが、スムーズに溶け込み、お互いの悩みや困りごとを話し合いました。研修が終わるころにはすっかりまとまったチームとなり、再会を誓いました。
患者さんを大事に思い、スタッフを愛し、職場で貢献しようと奮闘する彼らの姿がまぶしく思えました。
エネルギーに満ち溢れ、いろんな可能性を秘めている。
仕事を愛する一方で、家庭と家族を大事にバランスをとるのも今どきの管理者です。
大変なこと、困難なこともいっぱいあるだろうけど、一歩一歩前進して積み重ねてくださいね。
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
管理者こそ笑顔でいようね!
最高のパフォーマンス
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
週末リコーダーアンサンブルの演奏会を聞きに行ってきました。クラシックから最近のJ-POPまでの十数曲が演奏されました。私も少し音楽演奏をかじったことがあるので、個人練習と合奏を思い浮かべ、これは相当な練習をしたんだろうなと感じました。本番に向けて音を合わせていく仕上げの楽しさや、当日のドキドキする気持ちを思い出しました。
さてさてパリオリンピック。
ニュースでダイジェストを見るだけですが、当たり前ですけどほんの一握りの人しか出られないものです。試合の当日に、仕上がりの最高点になるよう合わせていると思います。その日に最高のパフォーマンスができるように、そして自然体でできるように、様々な思いをもって当日を迎えているんだろうなと思います。
開会式のセリーヌ・ディオンの「愛の賛歌」。
優雅で力強い歌に目がくぎ付けになりました。あれ、この方、確か難病にかかっていたのでは?
ネットで探すといろんな情報が出てきました。Amazonプライムでドキュメンタリー映画が見れるということがわかり、深夜に見ました。
それを見てからもう一度開会式の映像を見ると胸がいっぱいになります。
開会式の当日に最高の状態でパフォーマンスをすることは簡単ではないとわかります。
1曲にこめた思い、執念を感じました。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
頑張っている人を応援したくなる。
スマホがないっ!
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
先日友人達とドライブに行ってきました。
目的地に着いて、車を降りてしばらくした時に、自分のスマホが見当たらなくなり、慌てました。車に戻って探すと、シートの脇に落ちていたので、すぐ見つかってホッとしました。
写真やスケジュール、連絡先。忘れないように記録したメモなどなど。
ほんの数分とは言え、今やスマホがないと、あらゆることができなくなる。
一瞬でしたが、いろんなことが脳内を
巡り、プチ恐怖を味わいました。
スマホって、ちょっと検索したことやLINEを読まれていたんじゃないかと思う位、その時関心のあるものが広告でどんどん入ってきます。
どうして私の好きなものがわかるんだろう、と気味が悪いと思うこともあります。
でも、一方でこんな妄想もしています。
病気や事故で自分の意思が伝えられない状態になったとき。
「工藤昭子が終末期医療について語っていた言葉を探して」とスマホに向かって尋ねる。
そうすると「0年0月0日に〇〇さんとの会話で、”私が自分の意思を伝えられない状態になったら、延命治療は一切しないでね” と語っています」と探し出してくれたら、それはその人の意思決定になるだろうと思います。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
スマホはもはや体の一部ですね。
今年もオムツ・マイスター講座開講しました
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
毎日暑いですね。
今年も、オムツマイスター講座が始まりました。
当院では2019年からスタートして今回で5回目の開講です。
大王製紙株式会社のMさんに最初から教えていただきました。
紙おむつにも種類があり、メーカーがさまざまな工夫をしています。
その特徴を生かして使うと、使用しているご本人も快適だし、介護する方もラクになる。
2019年当時、私どもの病院ではさまざまなオムツを使用していました。
そのころはご家族が持ち込むオムツもありましたから、まさに玉石混交。
肌すべりのよい高級品もあれば、水分をあまり吸収してくれない、質のよくないものもあるわけです。せっかく技術を学んでも、すべてのおむつには応用できないということがわかりました。
体の向きを変えるときに「漏れ」が生じると、寝間着やシーツを取り替えることになります。これは結構な時間と労力がかかりますし、夜中だと患者さんも目が覚めてしまいますね。
それで少しずつ時間をかけて、ご家族にもご理解をいただいて、現在は大王製紙さんの商品だけを使っています。
おかげさまで現在オムツ・マイスターは17名となり、各部署でその力を発揮してくれています。オムツの当て方ひとつで患者さんの快適さが違うとしたら、これはとても大切なケアの技術。今年の受講生もみんな頑張ってね!
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
継続は力なり。
ケアされた週末
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
連休は小旅行をしてきました。
以前一緒に働いた仲間たちと。
時間が経ってもあの頃の関係性のままで、おしゃべりが尽きませんでした。
何か役に立ちたくて出かけたのに、それぞれの物語を聞かせてもらい、感心したり気づいたり、確実に年を取ったと自覚したりで。
結果、ケアされたのは私の方。
いや、それぞれみんながお互いに癒されていたと思う。
余韻を楽しみつつ、今週もゴキゲンで仕事しようと思います。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
今週は短いっ