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自己紹介

表現することの勇気

「発信しなければないのと同じ」
「誰でもできることを誰にもできないくらいやる」
というエクスマ思想。
ほんの2年前まで私はフェイスブックに顔を出すことも、発信することも苦手でしたが、白藤沙織さんの「ソーシャルメディア塾」をきっかけに、SNSで「個」を出しゆるやかに人と繋がっていくことを知りました。
当院のような小さな病院は広告宣伝にあまりお金がかけられないので・・というのが初めの動機でした。
あれから2年経ち、自分の中でそれなりに発信をしてきたつもりでした。

病院の菜園でできたイチゴ


しかし今年、思い切ってエクスマ塾in比布町へ行ったことで、少し考えが広がりました。
人を知り、理解しようと努力することの大切さ。
考えて・表現を磨き・伝えることのプロセス。

今の時代は、江戸時代に生きた人が一生かかっても集められなかった情報が、ほんの数分で集められます。
情報があふれているからこそ、どれが本当に信頼できるものなのか、自分に必要な情報や商品を、ネットから吟味して得る世の中になりました。
そして同じ商品なら知っている人から買いたいと思いますし、人柄のいい人から買いたいものです。

病院の玄関前の花壇

病院について語るのははっきり言って難しいです。
ホスピスのことや認知症のことも、一般の方の方が詳しい知識を持っていらっしゃることも多くなっています。
ただ実践してきた年数を頼りに、私なりにお伝えできることはまだあるなあと思いました。

SNSの発信が時代とともにどう変わっていくのか、わかりません。
ただ江戸時代ではなく今の時代に生きていること、そこで今私が挑戦することのひとつとして、「コレかな?」とアンテナがぴんときたから、やり続けてみます。

表現することは勇気がいります。だからこそ、自分の意見をしっかり考えようと思います。そして表現を磨く努力をしようと思います。
それはもちろん本業をきちんとしてこそ。
そして、一緒に働く職員の皆様に感謝しています。

検索技師Tさんの作品

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
もうちょいギアを上げて、参ります。

ついに踏み込んだ!エクスマ塾(最終回)

人は年に一回ぐらい、立ち止まって越し方を振り返り、自分は何のために存在しているのかを考える時間を作った方がいい。
そんなことを感じたエクスマ塾2回目の合宿。

豪華な朝食。「かっぱの健卵」がおいしい!

今回の塾では4人一組のグループになって、そのうちの一人について10分間で紹介するという課題が与えられました。
10分間と言う時間は長いような短いような時間です。しかも何も手に持たずに暗記して発表しなければなりません。
相手のことを情報収集し、話の内容を組み立て、人にわかりやすく伝える工夫をすることが求められます。

生い立ちからはじまって、好きなこと嫌いなこと、得意なこと苦手なこと、親から影響を受けたこと、子供の頃のことから大人になってからのこと、それをお互いに聴き合い、疑問点を聴き直し、メモして組み立てる。
発表のためのシナリオを何度も書いて、過不足なく伝えられるようにし、最初と最後の言葉を暗記しました。
慣れない頭の使い方で、私は夜中の2時過ぎまで起きて練習しました。

自分も情報収集するんですが、私自身の事も聞かれました。
普段子供の頃のことなど思い出すことなどありませんから、錆びついた記憶を呼び覚ますのに時間がかかりました。
小さい頃は何になりたかったんだっけ?
そしてどうして今の仕事につながったんだろうか。
いろんな人に導かれて、自分で選択して、今ここにある奇跡。いや必然といったらいいか。

私に与えられた天命って何だろう。
そんなことを考えるワークとともに、自分を見つめ直す機会でもありました。
サポート講師に助けていただきながらなんとかかんとかシナリオができました。

翌日は午前午後と他者紹介の発表を行いました。
一人の人生を聴いて掘り下げ、それを他の人に伝えるなんていうことを、ここまで真剣に行ったのは初めてでした。
フシギなことに全員の人生をみんなで聴き合って、普通の出会いよりも深く知りあい、まだ会って2度目なのにとても近い関係性になりました。
みんな昨夜遅くまで練習して、人の人生の要点をまとめ、必死で覚えて、その人の良いところを一所懸命伝えようと努力しました。
だから体を通ったコトバというのは、人の心を打つのです。
紙でもなく、パワーポイントでもなく、ただただ伝えようとする一所懸命さに聴く方も真剣になります。

その姿が美しいと藤村先生はおっしゃいました。
塾生としてその言葉がとてもうれしく感じられました。

最後までお読みいただきありがとうございます。
これからも心にピーン!と来たこと、お伝えします!

ついに踏み込んだ!エクスマ塾(中)

5月の終わりに比布町の「遊湯ぴっぷ」という温泉宿泊施設でエクスマの最初の合宿が行われました。

遊湯ぴっぷのサイト↓
http://yuyupippu.com/spa/spa.htm

比布町は道北の人口3800人の小さな町で、町おこしのために藤村先生をお呼びして町民自らエクスマを学び、SNSのつながりで今活性化している真っ最中です。
その比布町でエクスマ塾。こんなことでもなければ北海道民の私も行くことはなかったかもしれない比布町でした。
そこで初めて知り合った人たちといきなりの合宿です。年齢は20代から60代まで、職業もさまざまでした。

自己紹介でお互いの仕事となぜエクスマ塾にきたのかを話し、講義を聴きました。
それぞれが仕事で使っている、パンフレットやチラシの類を持参してきました。
そこに書かれていることは、果たして消費者の心にヒットしているだろうか、困っている人の役に立つ内容だろうか?
という視点で解説されました。

SNSも印刷の販促物も基本は一緒、誰に何を伝えたいのかをまず明らかにして、どんなふうに伝えたらいいかをよく考えること、であるとか、世の中には情報が溢れていて、一方的な広告はただの雑音になった、という話を聴きました。
しかし友人知人の話には耳を傾けるので、SNSで友達が勧めるお店に出かけたり、同じ買うなら友達のところで買おうと言う気になると教わり、その通りだと思いました。
そして人は楽しそうなことや人のところに集まるものだ、というのもなるほどなと思いました。
私が傍から見ていて、エクスマの人たちは「いつも楽しそうだな」と気になっていたのは、そういうわけだったのですね。

それで「好きなこと」「得意なこと」「やるべきこと」を掛け合わせて人に喜んでもらったり、社会に貢献することで、仕事の質がよくなり仕事だけじゃなく人生そのものが楽しくなっていくんだと教わったのです。

私はですね、今でも十分この仕事が大好きで、自分の病院を愛しています。
職員が幸せに働いていたらそれは絶対患者さんにとってもハッピーなのだと信じています。
そして自分や自分の大事な人が入院しなきゃいけなくなった時に、「工藤さんのところに頼みたい」と思ってもらいたいし、職員にも患者さんにもご家族にも「ああ、ここへきてよかった」と思ってもらいたい。
そのためには宣伝するだけじゃなく、中身のケアも常にブラッシュアップして、自信を持ってお迎えできるように整えていく必要があるのです。
なぜなら私たちが売るのは形のないケアというサービスだから。

そんなことを再確認した最初の合宿でした。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
まだまだやることたくさんあります。このブログ続きます(笑)。

ついに踏み込んだ!エクスマ塾(上)

身体を通ったことは伝えた時に力がある、と常々思っています。
講義のパワーポイントが凝っている、とかいうのはあんまり意味がありません。
体験したコトバ、自分で勝ち取ったコトバで語ることにはかなわない、そう思います。

5月から私はエクスマ塾に入りました。

エクスマ塾とはエクスペリエンス・マーケティングと言ってモノではなく体験を売る視点でマーケティングを考える塾のことで、藤村正宏先生が10年以上前から提唱しているものです。藤村先生の最新刊↓
https://www.nikkeibook.com/book/106719

2016年に私がこの病院に着任して、最初に考えたことは看護師の採用をどうしようかということでした。
看護部長の仕事のうちで最も重要なところです。
小さな病院なので、看護師採用についてのお金はあんまりかけられない。
出来る限り理念や方針を理解してもらってから、就職してもらいたい。

さてどんな戦略で行動するか・・というときに、フェイスブックの友達関係から時々見ていた、白藤沙織さんのサイトに行きあたりました。

白藤さんのサイト↓
https://www.websuccess.jp/saorin/

印刷会社の役員をしている白藤さん自身も、印刷業界のこれからを考えて、ホームページ制作の方へシフトチェンジして活躍されている方です。
その白藤さんが主催した「ソーシャルメディア塾」に通ったおかげで、私はこうしてフェイスブックやブログで病院のことを紹介し、まだ見ぬ未来の看護職員に向けていろいろ書くようになりました。

おかげさまで去年と今年は宣伝費ゼロ円ですてきな看護職員が集まり、とてもうれしくやりがいを感じています。

さて、白藤さんの教えを実行して手ごたえを感じた私は、今やっていることをもっと強化したいというか、白藤さんの師匠である藤村先生が教えていることはどんな感じだろうか、と思い始めていました。

SNSでたびたび見る「#エクスマ」に関わった人たちは、なんだかみんな楽しそう。そしてすごく仲がいい。なんだろうこの強烈な絆は。
しかもちょっと変わった人、濃い人が多い(笑)。

それで密かにエクスマについての情報収集をしていたのですが、今年になって北海道の比布町でその塾が開催されることがわかりました。ホームページの前でちょっと迷いました。迷ったのは多分10秒くらい。そしてぽちっと参加のボタンを押したのです。

長くなるので次号に続く・・

エクスマについて↓

https://www.ex-ma.com/

日本の医療ドラマは見ない・・でも。

私、アメリカのテレビドラマが好きです。
最近はタブレットをベッドに持ち込み、アマゾン・プライムやHULU(フール―)で配信されている連続ドラマを、一日1話ずつ見るのを楽しみにしています。

かつて「ER緊急救命室」というドラマが大好きでした。
アメリカ・シカゴの病院の救急センターが舞台の一話完結ものでしたが、登場人物一人一人のエピソードがあって、試練と成長、恋愛と別れ、患者の人生ドラマが面白くて医療知識としても勉強になりました。
神の手というよりは実直に考え努力したり、仕事はできるのに家庭生活がうまくいってなかったり、傲慢でいけ好かない奴だけど、実はヒューマニズムが見え隠れしたり。
現実にも「いるいる」と思うような人物が魅力的に描かれていました。

http://www.superdramatv.com/line/er/

そのドラマが発端かどうかはわかりませんが、この10年あまり日本でも医療系のドラマが結構放映されたと思います。
でも私はあんまり見ませんでした。なぜかって、いろいろツッコみたくなるから(笑)。
「私、失敗しませんから」の名セリフくらいにデフォルメされちゃうと、かえってギャグだと思えますが、「こんな会話はないよなあ」とか「こんな若い医者ばっかりだったら不安だなあ」とか「患者さんてまっすぐ天井向いて寝てないしね」なんてことについつい目がいってしまうのです。

そしてよくある屋上シーン。病院管理上、屋上ってあんまり気軽に出入りできる場所じゃないはず。
たいがい施錠されてて。演出としては使いやすい場所なんだと思うけど、医療者としては「ない」なあ。

そういいつつ、それらの医療ドラマに憧れて看護師を目指す若者もたくさんいるので、夢は壊さない方がいいですね。
これからは在宅のドラマ、とりわけ自宅での看取りのドラマが増えるといいのかも。

さて表題ですが。
普段日本の医療ドラマは横目で感じているだけの私ですが、「ブラックペアン」は見てみます。
なぜかって日曜ドラマのヒット枠だし、主演が二宮くんだし(笑)。
http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
予告じゃあ研修医にしか見えない(^^ゞ

やさしい手、やさしいコトバ

歯医者に通うようになってもう4年目になります。
治療は最初の1年位で終わり、今は定期チェックとクリーニングだけに通っています。
先日「工藤さん磨き方が上手になりましたね。定期チェックの間隔をもうひと月延ばしましょう」とお褒めのコトバをいただきました。

私はこの歯科衛生士さん(Sさん)に絶対的な信頼を置いています。
治療していた1年間は、その都度日替わりの衛生士さんでした。
その中でひとりだけ、コトバのかけかたと手の触れ方が特別やさしい人がいました。

歯医者というところは寝椅子に座って身体を預け、「痛かったら合図してください」と言われる場所です。金属的な器械の音に気圧されて、完全に主体性はなくなり、いつ痛くなるのか、あるいは痛くなく済むのかもわからないので、終始身を固くしてじっと構えているしかありません。

そういう患者の心理と緊張をちゃんと推し量り、Sさんは「今は息をついて、力を緩めていいですよ」とか「さあこれからまた口を大きく開けてください」という構えをこまめに教えてくれるのです。私は素直にそれに従い、緊張と弛緩を繰り返しました。

毎回治療が済むと、他の歯のメンテナンスがあります。

Sさんは「この音、怖い感じがしますよね」と共感したうえで、「今日はこれを使うのは前の歯だけですから」と覚悟をつけさせてくれようとする。
器具を口に入れる瞬間の、手指の添え方がやさしい。
終わりころになると「あともう少しで終わります。」と目途を伝えてくれる。
Sさんは毎日毎日何十人も同じことを繰り返す。でも受け手の患者はそれぞれ違うわけで、今日その人は1回の治療に来ただけです。
あたりまえだけど、今目の前にいる患者のことを思って同じ声掛けを繰り返すのですね。
そこに一切の手抜きはなく、それが手とコトバを通して伝わってくるから、Sさんに安心して委ねることができるのです。

治療が完了してあとは定期チェックに通うことになった時に、私は考えました。
メンテナンスは歯科衛生士さんの仕事だから、できることならずっとSさんにやってもらいたい。
この人だったら私はストレスなく通える。
わがままかも知れないが、ダメもとで「歯科衛生士さんを指名できるでしょうか?」と尋ねてみると、できると言う。
私は小躍りする気持ちでした。

それから3年になります。
今のところ虫歯もなく、歯周病もなし。ありがたい。
万一この人が別なところに転職したら、ついて行こうと思っています。

翻ってわが医療の場でも、やっぱり信頼できる人は同じ。
正しい知識と技術を兼ね備えた土台があって、それを伝えるコトバや手がやさしく丁寧であること。
これに尽きますね。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
仕事は人格につながっていると思う。

手放す勇気と快感と

個人的な話で恐縮ですが、この春から自宅の断捨離を始めています。
家一軒丸ごと、片づけてます。
休みの度に使っていないものを片づけては処分していますが、使ってないから=いらないとはいかないのが面倒なところでして、これを「執着」とか「愛着」というのでしょうね。
他人から見るとなんの価値もないものですが、私にとっては歴史に残る子供の作品(笑)だったりして。
「愛おしい」という気持は自分だけのもので、捨てがたいものです。

私の断捨離はこれからの、たぶん長くなるであろう、老年期を過ごすために今年やろうと決心しました。
ですから本当に必要なものを厳選して、少量だけ持つことを目標にしています。
今流行のミニマリストには到底なれそうにはありませんが、心意気だけは「起きて半畳、寝て一畳」のつもりで片づけています。

朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主人公、谷田部みね子ちゃんの住んでいるお部屋は、住み始めたころから見ると地味に家財道具が増えています。最初は布団一組と少量の着替えくらいしかなかったのが、折り畳み式のちゃぶ台や電気スタンドなどが置かれて、ちょっとした小物が増えてきています。演出のこだわりですね。
ただ持ち物スペースは質素で、実に掃除しやすそうです。

昔訪問看護をしていた時に、一人暮らしの高齢者が入院してご自宅に帰れなくなるのを機に、家財道具を処分する苦労を何度となく聞いていました。離れて暮らすご家族が、ときどき来ては片づける際に、「あ、それは捨てないで、大事な思い出なの」「あ、それは○○さんにいただいた大事なものなの」と言われてなかなか片付かないとか、喧嘩になったとか。
その気持ち、今はよくわかります。
だからこそ、元気なうちに自分で始末をつけたほうがいい。
捨てるか捨てないか、決めるのは自分でした方がいい。
離れて暮らすお子さんは、さりげなく「これもらっていい?」なんて聞いて持っていくといい。
そして自宅に持ってきてから処分すると角が立たないですね。
でもまあ、やたら時間がかかりますが。

私は自分で買い集めたかわいい食器を処分するのが結構きつかったです。
ぎりぎりまで迷って、自分では処分せず、業者さんに頼みました。
業者さんが無造作に食器を取り出し、麻袋にがしゃんがしゃんと放り込む音は、隣の部屋にいて聞かないようにしていました。
そんなにも愛着のあった食器でしたが、翌日はもう何とも思いませんでした。

ある意味、執着から解放されたのかも知れません。
逆に、それはちょっとした快感でした。

今日もこのブログに来て下さりありがとうございます。
ひとつ買ったら、ひとつ捨てる覚悟で。が理想だけど言うは易く行うは難し・・・。

これは取っておいて、いつか読み聞かせる予定。

会いたいと思ったら会いに行く。「そのうち」はもうないかも知れないから。

ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか?
札幌は夏のような陽気になり、ちょうど桜が満開になりました。
私はおかげさまで暦通りのお休みをいただき、遠出はせず家の片づけなどをしながら過ごしました。

先月、私は一日の間にしばらくぶりの人に会う機会が2度もありました。
2度とも、会おうと思って時間を作ってくれた人がいたからできたこと。
日中は高校卒業以来三十数年ぶり、夜は以前の職場の仲間がおおよそ十年ぶり。

どちらもきっかけはFB(フェイスブック)でした。
昨年、私はとある決心をして、FBに自分の写真を出し友達以外にも公開しました。
続いて病院の看護部ホームページを作り、自分のブログ(これですね)を始めました。
ここに至るまではずいぶん勇気がいりましたけれども、おかげで高校卒業以来の友人たちと急速に仲が良くなったり、過去に一緒に働いた人たちと旧交を温めたりして、連絡が取りやすくなりました。
「会いたいね」
「よし会おう」

そう決まると私はすぐ行動するたちなので、スケジュールを確認したりお店を決めたりが楽しい時間になりました。
離れていた年月は「かくかくしかじかで」、今を生きるものとして新たに向き合っている、そんな気がしました。
FBの良いところは、最近の様子や発言から今のその人がわかるということですね。
昔話をしながらも、妙に最近のことはよく知っているから自然と波長が合わせられる、ちょっと不思議な感覚です。
会わなかった長い期間は、特段問題ではない。

久しぶりに会った人たちとは、まるで昨日まで一緒にいたかのように深い話をし、共に戦った(笑)日々を懐かしく思い返しました。
「会いたいね」が「いつかね」とか「そのうちね」って言ったら実現しない。
会いたいと思ったら会う。会いに行く。

「よし!行こう」って決心する。
その場で日にちだけ決めて手帳に書きこむ。
「そのうち」はもうないかもしれないから。

最近は年齢のせいか、特にそう思うのです。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
人のご縁ってほんとに有り難きこと。感謝、です。

私がブログで発信するきっかけになった憧れの人

私は2016年11月からブログとSNSを使って仕事のことを発信するようになりました。
発信しようと思った理由は大きくふたつあります。
昨年この病院に着任して、院内の様子を見て歩く中で、驚いたことがいくつもありました。
それまで関連病院にいたのに、この病院のことが全く分かっていませんでした。
特に緩和ケアのことは観念的な理解しかなく、実際のことは何一つ知りませんでした。
お恥ずかしい限りです。
自分がこれだけわかってなかったので、以前在職していた病院でも説明できるわけもなく、そして一般の方はもっと知らないだろうなと思ったのが発信のきっかけです。
そして発信のもう一つの目的・・看護部長の仕事で一番大きなウエイトを占めているのは看護師を集めることなのです。
看護協会やハローワークはもちろん、就職説明会に出たり新聞広告に載せたり、あるいは職員のつてを頼ったり。
できるだけお金をかけずに、優秀な人材を集めたい。
それはどの病院の看護部長も同じく考えていることだと思います。

憧れの勝原裕美子さん

 

私には看護部長として憧れている人が一人います。
以前聖隷浜松病院で副院長兼総看護部長をされていた、勝原裕美子さんという方です。勝原さんは百貨店勤務から転身されて看護大学に入られて、大学教授を経て病院の看護部長になられました。

翻訳された本「コード・グリーン 利益重視の病院と看護の崩壊劇」はかなりな衝撃を受けました。
それから看護の可視化ということに力を入れてらして、なかなか形に表しにくい看護の質を、数値で比較できるような研究をされました。
現在日本看護協会で行われている「労働と看護の質向上データベース事業 DINQL(ディンクル)」は勝原さんの研究がベースとなり、今や全国500以上の病院が参加するものに成長しています。

その勝原さん、実物はとても気さくな方で、看護部長をされていた時に「やらまい勝っちゃん」というブログを書いておられました。
私は講演でそのことを知ってから、ちょくちょく見るようになりました。
そこではDINQLを作ったとてつもない頭の良い人というよりは、現場を愛し、職員を愛するごく普通の方という感じがして、そのギャップに驚きつつも一層親しみが湧きました。
勝原さんは特に曜日には関係なく、書きたいことがあれば週にいくつも書いているようでした。
読書量も多く、週に何冊も感想を書いていることもありました。
看護部長としての考え方、職員への支援の仕方など参考になりましたし、なにより楽しそうに仕事をしていらっしゃいました。

私は日常のことで精いっぱいな新米看護部長だったので、心が折れそうになると「やらまい勝っちゃん」を開いて、勝原さんの、仕事を面白がる姿勢や物事の考え方にたびたび勇気づけられていました。
そして勝原さんが取り上げた本を買い求めては読み、少しでも近づきたいという気持でいました。

一昨年聖霊浜松病院を退職されてから、どういう活動をされるのか時々チェックしていましたら(まるでストーカーですね 笑)、今年の1月からオフィスkATSUHARAを立ち上げ、講演や看護師のキャリア開発の活動をされるそうで、またブログが読めることになって喜んでいます。

勝原さんのサイト⇒  http://office-katsuhara.com/
そして遅ればせながら、私自身も病院のことを楽しく発信して、未来に一緒に働く優秀な方に届きますようにと願っています。

今日もこのブログをお読みいただきありがとうございます。
まだまだ力が入りすぎている私・・勝原さんチェックして見習います。

手から気が伝わるんです

先日、市内でとあるタッチ・ケアを学んできました。

私が学んできたのは、いわゆるツボを押すとか、筋肉をもみほぐすマッサージではなく、撫でるようにソフトで軽いマッサージです。
スウェーデン発祥で、そもそもは未熟児のケアからスタートしたそうで、心地よさ、人の手に委ねることの安心感などを味わうことができます。背中や手足に最低10分のケアで、免疫細胞が活性化したり、体温が上昇したり、便通が良くなったり、睡眠の質が変わったり・・と個人差はありますが、さまざまな効果があるようです。
10年近く前にこのケアを知り、いつか学びたいと思い続けていたのですが、ようやく実現しました。

2日間の講習のうち座学を半日、実践演習を一日半行いました。
先生の実演を見て、動画を見ながら見よう見まねでやってみました。

手の向き、圧力・スピード・リズム。
やさしく、しっかりと密着させて、なめらかに。
触れることでお互いの体温を感じて、
だんだん相手の背中や手がいとおしく思えてくるから不思議。

お相手は、その日初めてお会いした人ですけどね(笑)。

今度は私がお相手になりました。
午後は両手を同時に、先生と受講生からケアしていただきましたが、あまりの心地よさにだんだん眠くなって声が聞こえなくなっていきました。
こんなに手を大切に扱ってもらったり、背中をいたわってもらうなんて・・とありがたくなります。
その日は、帰宅した途端に体が重だるくなって、かつてないほど熟睡しました。

2日間で、基本の動きを学んできました。
職場のMさんに練習台になってもらっていますが、最初に背中のケアをさせてもらった直後に「施術してる間、どんな気持ちでやってるんですか?」と聞かれました。
どんな気持ち・・・「なんというか、今日もお仕事ご苦労様、と思ってやっているうちに、だんだん背中が愛おしくなるんだよね~」という返事をしたら
「なんか手から”気”が伝わるんですよ~」と言われました。

今日もこのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
うっかりへんな”気”を発しないように気をつけよう~~

 

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