病院の日常風景
キタハルの笑顔
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
パリオリンピックが終わりましたね。
北海道・旭川出身の北口榛花選手、圧巻でしたね~。
同級生には「キタハル」と呼ばれていると、新聞で知りました。
春が来た!みたいで語感がいいじゃないですか!そしてなんといってもキタハルのあの笑顔に引き込まれてしまいます。苦しいときこそ笑顔が大事だという、その姿勢もすばらしい。
北海道にゆかりのある選手が多かったような、今回のオリンピック。
ついつい応援に力の入る、にわかファンです。
さて先日当院で、北海道内の新任看護師長研修が行われました。
徳洲会の看護部は、副主任→主任→師長と上がっていくのですが、今回行われたのは新しく師長に昇格した方たち。ひとつの部署を任されて、いろんな問題に日々対処しているところだと思います。
2日間の研修で、師長の心構えや労務管理、目標管理などを学び、自己の課題を明確にしていきます。グループワークでは初めて会った人達ですが、スムーズに溶け込み、お互いの悩みや困りごとを話し合いました。研修が終わるころにはすっかりまとまったチームとなり、再会を誓いました。
患者さんを大事に思い、スタッフを愛し、職場で貢献しようと奮闘する彼らの姿がまぶしく思えました。
エネルギーに満ち溢れ、いろんな可能性を秘めている。
仕事を愛する一方で、家庭と家族を大事にバランスをとるのも今どきの管理者です。
大変なこと、困難なこともいっぱいあるだろうけど、一歩一歩前進して積み重ねてくださいね。
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
管理者こそ笑顔でいようね!
今年もオムツ・マイスター講座開講しました
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
毎日暑いですね。
今年も、オムツマイスター講座が始まりました。
当院では2019年からスタートして今回で5回目の開講です。
大王製紙株式会社のMさんに最初から教えていただきました。
紙おむつにも種類があり、メーカーがさまざまな工夫をしています。
その特徴を生かして使うと、使用しているご本人も快適だし、介護する方もラクになる。
2019年当時、私どもの病院ではさまざまなオムツを使用していました。
そのころはご家族が持ち込むオムツもありましたから、まさに玉石混交。
肌すべりのよい高級品もあれば、水分をあまり吸収してくれない、質のよくないものもあるわけです。せっかく技術を学んでも、すべてのおむつには応用できないということがわかりました。
体の向きを変えるときに「漏れ」が生じると、寝間着やシーツを取り替えることになります。これは結構な時間と労力がかかりますし、夜中だと患者さんも目が覚めてしまいますね。
それで少しずつ時間をかけて、ご家族にもご理解をいただいて、現在は大王製紙さんの商品だけを使っています。
おかげさまで現在オムツ・マイスターは17名となり、各部署でその力を発揮してくれています。オムツの当て方ひとつで患者さんの快適さが違うとしたら、これはとても大切なケアの技術。今年の受講生もみんな頑張ってね!
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
継続は力なり。
機能評価が終わりました
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
入力画面やFBの不具合で、先週はブログを1回お休みしました。
院長ブログにも書かれていたように、先週は病院機能評価の受審と、週末は慰霊祭だったので、気ぜわしい一週間でした。
病院機能評価というのは5年に一度でして、前回は旧病院で受けたのです。旧病院は築30数年経っていましたから、古さを言い訳にしていた部分もあったわけですが、今回はそうはいきませんね。
ハードは新しくなったのだから、やっぱり中身で勝負!となりますね。
半年間、腰の重い私たちを、総務課長と地域看護室師長がやさしく厳しくリードしてくれて、準備してきました。
「サーベイヤーは、間違いを指摘して落とそうと思って審査するわけじゃなくて、病院をよくしようと思って言ってくださることだから、真摯に受け止めて、いいところはアピールしよう」というのが、幹部の考えなので、朝礼でそんな話をしました。
そうはいっても、実際の受け答えは緊張しますね。ドキッとする質問もやっぱりあるし、こう答えればよかったと後悔することもあり。
最終的にはいろいろアドバイスをいただき、そして温かく穏やかな病院の風土を褒めてくださって、ヨカッタ! と思った2日間でした。
そして鉄は熱いうちに打て、とばかりに指摘事項はさっさと直していきましょうと決心したのです。
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あっという間に5年経つんですよね。
みんな誰かの子
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
新年度になってしまいましたね。
前年度の仕事が片付いてない私は、もうあと数日待って!と言いたい感じです。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
4月1日は月曜日。ほとんどの会社が入社式ですね。当院も新たな仲間を迎える大切な日です。
世の中にたくさんある病院の中から、当院を選んでくれてありがとう。
わざわざ遠くから、引っ越しまでして来てくれてありがとう。
ついつい自分の子供の年齢を重ねてみてしまう私は、この看護師さんも誰かのお子さんなんだよなと毎年、そんな気持ちになります。遠く離れた場所で働く決心をしたお子さんを、大事にお預かりします。
私達が日々看ているのは、親の世代や祖父母の世代の方たちが多いです。
自分の知っている誰かの親御さんを看る気持ちで接したら、やさしく、相手を尊重した対応に自ずとなるでしょう。
みんな誰かの親、そして誰かの子供。
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自分の子供をここで働かせたいですか?が自分への問い
3月を泳ぐ
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
3月という月は人との別れがあったり、4月の入職者の準備があったりで、忙しい月ですが、今年は第三者評価を受ける年なので、いつも以上に気ぜわしく過ごしています。
第三者評価を受けたのは5年前のことで、新病院に移転してからは初めてです。以前は古い病院だったので、いろいろ言い訳した部分もありました。けれども、設備的なことよりも機能や役割が正しく整っているか、を見られることになっています。そして患者さんが受付にいらしてから外来にかかり、検査や診察を終えて帰られるまで、そして入院された場合にはどのような説明がされて、それを患者さんがどう受け止めておられるか、などの過程を評価されることになっています。
一人でやるとなかなか進まないものごとも、声を掛け合ってやると、思っていたより進むことがあります。先日も院内メールで他部署の所属長に「教えてください」と送ったら、たちまち返事が返ってきて、あっという間にひとつ片付いたことがありました。
隣にいる教育師長が「これとこれは私が引き受けますね」と言って、ファイルを数冊自分のデスクに持って行ってくれました。これで私の肩の荷がだいぶ減りました。ありがたいことです。
不足しているものごとを、私たちはよく話しあいます。看護部だけで話しあっても解決がつかないことも多いのですが、いろんな人がいろんな立場で話しあうことで、徐々に合意形成が図られていく。おそらくこのプロセスが大事なんだろうと思います。水の中を泳ぐように、この課題、あの課題とキャッチしては手放していきたいものです。
忙しいのはお互い様、あと数か月大変だろうけど、がんばろうね。
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一日にたとえ5mmでも、前に、前に。
Piano time 隣に座るのがオシゴトです
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
プラス気温で雪山が消滅しかかったと思えば、一晩で40センチの大雪が降ったりして、今年はなんともきまぐれなお天気ですね。
当院では毎週木曜日に、piano timeという時間がありまして、1Fのシュヴァービング広場から2F病棟、3Fデイルームへと同じ曲目を3回演奏していただいています。
演奏はアンサンブル・グループ奏楽(そら)さんのピアニスト前田朋子さんが中心になり、ときどきバイオリンやチェロの演奏者がいらしてくれます。
曲目は患者さんのリクエストに応えてくださったり、その季節や患者さんの年齢に合わせて昔の流行歌だったり、当日のお楽しみです。

先日2/21の曲目には「北国の春」「いい日旅立ち」「ありがとう」が含まれていました。
実はその日で実働最終日の職員がおりました。
前田さんからあらかじめその人に贈る曲を相談されていました。こういうところが、なんとも温かいなあ、ありがたいなあと思います。
患者さんのそばに座り、歌詞カードをもらって、私も小声で歌いました。
「いい日旅立ち」は若い時からいい歌だと思っていましたが、改めて歌詞を見ながら歌うと、亡くなった両親のことを思い出し、そして新たな場所へ旅立つ職員のことを思って鼻の奥がつんとしました。
私がこの病院へ来たばかりのころ、ホスピス病棟ではこうした音楽会が開かれていました。患者さんをデイルームにお連れして、隣の椅子に職員が座り、一緒の時を過ごす。「ここでは隣に座るのが仕事のひとつです」とホスピスの看護師に教えてもらいました。
頭の中では「あれをしなきゃ」「これもしなきゃ」と走り回っていても、そのひとときは患者さんのそばで共に過ごし、音楽に耳を傾ける。声を出して歌う。手でリズムを取る。

今は全館でコンサートを聴く機会に恵まれています。木曜日の午後、デイルームには患者さんと職員が集い、共に過ごすのがあたりまえの光景となりました。
看護部にいても、階段の吹き抜けを通じてピアノの音色が聞こえてきます。
生演奏をBGMに仕事するなんて、なんとも贅沢ですね。
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いい日旅立ち。お元気で、また会いましょう!
大人の雪遊び キャンドルナイト
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
いやあ、終わりました、一大イベント。キャンドルナイトというイベントを4年前から始めたのですが、年々規模が拡大しておりまして、ありがたいやら怖いやら。
毎年ブログで書いているのでもうご存じの方もいらっしゃると思います。
きっかけは2021年。当時はコロナウイルスについて試行錯誤してましたから、人が集まるものごとは、ことごとく中止になりました。
何か「人がしゃべらずにできる楽しみ方はないものかな」と思っていたときに、「ろうそくのあかりをただ見るだけ」というのはどうだろうか、とボランティア・コーディネーターの鈴木さんと話しあったのです。
数名の職員に手伝ってもらって、小さな雪だるまや雪像をつくり、キャンドルを適当に並べました。
音楽療法士の工藤先生がキーボードを弾いてムードを添えてくださり、病棟から患者さんをご案内してほの明るい光を一緒に眺めてもらいました。
ただそれだけのことですが、見る人も準備した人もみんなハッピーな顔になるので、毎年やめられなくなりました。
平岡に越してきてからは広大なスペースがあり、2Fテラスと病院西側のシュヴァービングの森を舞台に、規模が拡大しました。
今回から仕事の一環と認めてもらって、正々堂々と(笑)実行委員会を立ち上げ、計画的にしてきました。
おかげさまで職員やボランティアさんだけじゃなく、職員のご家族やご友人、地域の方なども協力してくださって、去年よりいろいろ進化しました。
恥ずかしながらインスタライブに挑戦もしてみました。何事、やってみないとわかりません。
来年に向けてのまた課題が出てきました。
会場のキャンドルに明りが灯り、夕闇が濃くなってくるころ、私は病院のガラス窓を見上げます。
後ろでは子供たちが滑り台で歓声を上げています。
患者さんと、職員が一緒に明りを眺めてみんないい顔をしている、ああ、今年もこのためにやってきたなあと胸がアツくなるのです。
翌日病棟ナースから「制作中からずっと窓の下を眺めている患者さんがいて、何もないところから出来上がっていく姿を楽しそうに見ていましたよ」とか、火を見て拝んでいる患者さんがいらしたとか、そんなことを聞けるのもうれしかったのです。そこここに、あたたかなエピソード。
緩和ケア病棟のナースたちも、頭を空っぽにして雪の中の作業に没頭できたら、いいなあ。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
遊びだけど仕事、大事だよね。
認知症マフ
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
「部長、マフってご存じですか?」
ボランティア・コーディネーターの鈴木さんが突然看護部へやってきて、こう聞かれました。
「マフ?知らないなあ。何かあたらしいもの?」
「これ、みてください」


と差し出されたのは毛糸の筒状のものがふたつ。花模様やウサギの装飾がついていて、手を入れると中から何か出てきます。丸いボール状の毛糸玉。
これは認知症マフと最近話題になっているものだそうです。
認知症マフはイギリス発祥です。地元の主婦がこのマフを作ってオックスフォード大学病院に入院中の認知症患者さんに使ってみたところ、手が温まり気持ちが安定して、コミュニケーションが促進されたことから、ワークショップが開かれ、じわじわと広まっているものだそうです。
日本でも朝日新聞厚生文化事業団が普及を進めています。
浜松医科大学病院、鶴岡市立荘内病院、札幌では定山渓病院がこのモフを取り入れているとのこと。
いや、全然知りませんでした、私。
毛糸の配色や手触り、中に入っているアクセサリーは形の異なるものを複数入れて、それを握ることでストレスが緩和して快の刺激になるのだそうです。
柵を握りしめたり、たたいたりする患者さん、逆に動きが乏しい患者さんにとっては、アクセサリーを握ることで運動になるという、そんな効果があるようです。
びっくりしたのはそれを作ってくれたのは、昨年ボランティアグループせらに入られた、Mさんという方で、編み物が好きで、家にあるありあわせの毛糸でさくっと作ってくれたのだとか。これはまた新しい強み発見!
実は認知症ケア認定看護師のSさんから「こんなの作れるだろうか・・」と鈴木さんに依頼があり、それをMさんがネットで調べて数日で作ってくれたのだそうです。
さっそく認定看護師Sさんのところへ持っていくと

「え~! もうできたんですか? どれどれ、スゴイ、思っていた以上です。うれしい! すぐに使いたい人がいるんです。」とそのまま病室へ。
患者さんに話しかけ、ひとつ選んでもらうと、手を中に差し入れてすぐになじんでおられました。う~ん、なんかいいなあ。
Sさんの狙いがドンピシャだったみたいです。
この連関に、私はいつも胸をアツくします。
投げかける人がいて・得意な人が作って・手渡して・誰かがハッピーになる。
それを見てかかわった人が、みんなハッピーになる。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
これを読む人もハッピーでありますように。
珈琲ブレイク
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
毎日肌に刺さるような、寒さです。
サッポロ、冷えてます、というとビールの宣伝みたいですけど。

先日、病院横のruyka(地域緩和ケアセンター・ルイカ=アイヌ語で「橋」)でイベントがあった折に、コーヒーのキッチンカーが来ているというので、お昼休みに行ってきました。
いっぱいずつ丁寧にいれてくれるコーヒーも魅力的だったのですが、「中国茶」ののぼりが目立っていたので中国茶をお願いしました。こぶりの急須で入れてくれたそのお茶は、とてもいい香りがして、すっきりした味わいでした。

湯気の立つ温かい飲み物は、それだけで心まで温まりますね。
今度はいつ来てくれるのかな。

MOIWA 531 COFFEEさん ありがとうございました!
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
仕事してる人も、メリークリスマス。
ラスト・クリスマス
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
12月ももう終盤。スーパーはクリスマスと鏡餅のせめぎあいですね。
院内もあちこちでクリスマスの催しが行われています。

先日は2F病棟でサンタクロースが4人にトナカイが3人。介護士さんの一人がこうした衣装をたくさん持っていたおかげで、豪華なパーティになりました。ハンドベルの演奏や紙芝居、アイスクリームがふるまわれて、スタッフがそこここで寄り添っていました。スタッフが楽しそうにしていると、場が温かくなりますね。こういう風景が見ていてうれしい。

17日は保育園のクリスマス会。会場真ん中のランウェイを、着飾った子供たちがモデルのように歩いていきます。歌や踊り、そしてサンタさんからのプレゼント。
準備とリハーサルに余念がない保育士さんのおかげで、恥ずかしがり屋さんも頑張りました。
子供も大人もみんながいい笑顔で終わりました。

クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うものですが、周りに感謝し、お互いの幸せを願う日として定着しているなと思います。去年の(ラスト)クリスマスはコロナで総崩れだったけど、今年は開催できてなにより。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
今週はホスピスのクリスマス。珍しい人がピアノやバイオリンを弾くそうですよ。