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看護部からのお知らせ

推し活?

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

朝礼の3分スピーチで職員が語るのは、趣味や休日の過ごし方、家族との愉快なやりとりです。その人の人柄がわかり、意外性を発見したりするので面白く聞いています。

趣味と言えるのかどうか、映画はずっと好きなことの一つです。

コロナ禍はネットで見ていましたが、このごろは月イチ映画館で観るようになりました。真っ暗な中、映画だけに集中する没入感が、とてもいいのです。

今年は邦画「ある男」から始まって、最近観た「月」まですでに9本。なかなかいいペースです。

私は磯村勇斗さんに注目していて、彼の出る映画やドラマをチェックしています。
なんでも「こんな役を引き受けたらまともな役が来なくなるんじゃない?」というような役をあえて受けているようなんです。つまり人があまりやりたくない役を敢えて受けるというか。

そうやってきっと幅広い役者さんに成長していくんだなあと楽しみにしています。

これって推し活ってやつでしょうか?

それからネットで観てよかったなと思ったのは「ぼけますからよろしくお願いします」とその続編「おかえりお母さん」です。

広島・呉市で高齢夫婦が暮らしています。一人娘は東京で仕事が忙しい。帰郷してみると、母の様子がおかしく、家事の段取りができなくなっている。洗濯機に洗濯物がたくさん詰め込まれていて、「どうしたのこれ?」と聞くと取り繕う。おそらく洗濯のやり方がわからなくなったのだろう。母は洗濯物を取り出し床にばらまいて、その上でふて寝してしまう。

一人娘は40年近く東京で暮らし、ドキュメンタリー制作の仕事をしています。両親の記録を撮るつもりで帰郷したときにカメラを向けました。カメラを通して母親の様子が変化しているのに気づき、やがてアルツハイマー型認知症と診断されました。そして進行していく様子を冷静に撮影し続けました。時に声を荒げたり、娘としての声が湿ったりするのも胸に迫ります。介護する父は95歳。耳が遠くなり、長い距離を歩けなくなったけれども、母に変わって家事を始めたり、ジムに行き筋トレをして母を支えようとします。その明るさと健気さに涙がほろり。

この映画を観ると、アルツハイマー型認知症の人の世界がどう変化していくのか理解しやすくなります。それから誰かが病気になると途端に、家族のバランスが崩れていくのがわかります。一人娘は仕事を辞めて介護のために帰郷しようかと悩む。しかし父は「介護はわしがやる。あんたはあんたの仕事をやりなさい」と拒む。さてあなたならどうする? 自分に指を向ける映画でもあります。

2019年に最初の映画ができて、2022年に続編ができたのですが、2本ともみてもらいたいです。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。

さらに続編、できないかな。