今までのケアでいいのかな・・? 認知症ケア事例検討会開催!
先日院内で「認知症ケア事例検討会」が行われました。
院内全体では初の試み。企画者も手探りで準備し、当日を迎えました。
事前に病棟・外来・ケアマネージャーがそれぞれ「この対応でいいのだろうか?」と悩んでいた事例を整理してスライドを持ち寄りました。
当院「ふくじゅそう外来」(認知症外来)の担当医である田村先生が司会進行をしてくださり、ミニレクチャーを交えながら会は進みました。
事例の概要を発表した後、3つのグループに分かれました。
参加者は自分の興味のあるテーマの方へ座り、膝を突き合わせて互いの話に耳を傾けます。
看護師・ソーシャルワーカー・介護福祉士・ケアマネージャーらがそれぞれの立場から事例発表者への質問を投げかけて、一緒に考え、時間は短いながらも密度の濃い話し合いになりました。
認知症ケアには、共通する温かい対応を基本としながら、その人個人に対する個別の対応が求められます。
何が心地よかったか、何をしていたら笑顔になったのか、誰がどう対応したらきちんと薬が飲めたのか、ご家族の心がどうやったら安定するのか、うまく行ったことを共有して積み上げていくのが遠くて近い道です。
具体性は人によって違うため、自分たちで見つけて共有していくしかないのです。
話し合いを終えて「いままでやっていたケアでは十分ではないのでは?と感じて今日とりあげましたが、皆さんの話を聴いて、今のまま続けて行っていいんだと思うようになりました。」
と明るい笑顔で話した一人の発表者。
いろんな角度から意見をもらって、最後は肯定感で終わることができて良かったなあと思います。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
初めての試みって緊張するね。