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看護部からのお知らせ

リアル

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
医療者ゆえ、人が集まるところは避けて自粛生活を続けてきたわけですが、このところ少しずつ出かけています。
先週末はグループ病院の、副主任フォローアップ研修、その翌日は苫小牧市でリハビリテーション・ケア合同研究学会に参加して、久しぶりにリアル研修・リアル学会を満喫してきました。
どちらも医療者の集団ですから、マスクに手指消毒をして黙食を守り、静かなものです。
けれども「お久しぶり!元気だった?」に続くよもやま話、コロナコロナで疲れた心をお互いに聞いては慰めあう、このリアルな雑談はホント重要です。

ほんの数分ですが、懐かしい前職場で師長や副主任たちと言葉を交わしました。
彼女たちとの話から、クラスターがどれだけ医療者の心と体を蝕むか、環境の変化にどう合わせて自分らしく進むか、ということを考えさせられました。

そして翌日の苫小牧では、初めてのリハビリ学会でしたが、講演をいくつか拝見しました。リハビリと栄養、リハビリと薬剤というように、多職種が相互に関係しあいながら、回復を支援していく、そのような会合でした。

私は音楽療法の中山ヒサ子先生のご講演で座長をさせていただきました。
講演の中に、朗読と音楽の一節があったのですが、ちょっとご紹介しますと

「真珠というのは自分の周りに来た不純物を取り込んで、立派な真珠に育てている。
蝶のさなぎもやがて飛び立つための羽を、さなぎの中で大事に育てている。
人間もコロナのため閉じこもっているが、いいこともあった。
例えば心と体の声を聴くようになり、どうしたらよい気分で過ごせるかを考えるようになり、親切で思いやりのある態度が大事だと気づくようになった・・」
これは私の要約で、実際にはもっと子供でもわかるような言葉で語られて、音楽がそれに合うように流れています。

何かこう、頭と体にしみ込んでくるような、ずっと聞いていたい、そんなお話と音楽でした。

私たち医療者は出勤前に健康観察しなさい、とこの2年間ずっと言い続けてきました。自分と家族の健康を見つめ、けして無理しない、異常があったらすぐ連絡するというのは、すごく大事なことなんです。
「24時間、働けますか?」の時代に育った私は、意識をあえて切り替える必要がありました。でも、自分と家族の心身を大事にすることは命をつなぐことですから。
コロナによって得た人間の真珠とは、ありふれた日常を大切にするということだと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
オンラインもいいけどやっぱりリアルは刺激的だな。

お知らせ, 音楽 | 2022-10-03