ケアする人びと 公認心理師 阿曽加寿子さん
当院には医療の専門職者のほかに心やスピリチュアルなことを支える専門職が在籍しています。
「ケアする人びと」本日は公認心理師・阿曽加寿子さんをご紹介します。
私(工藤)は30歳くらいのとき、整形外科病棟に勤めていました。
整形外科というところは骨折や加齢による変性疾患を診るところなんですが、手術して痛みが取れて歩けるようになれば、すべての人がハッピーというわけではなく、人が回復するプロセスには身体的なものと心理的なものとのバランスが深く関わっていると感じました。
それで入院中にもっと心理的な援助ができたらと考えて、カウンセリングを学びに行ったことがあります。
カウンセリングで心の奥にあるものを緩めたり解放できたらと思ったのですが、それはずいぶん傲慢なことだったなあと今は思います。
もちろんカウンセリングが役に立つこともあるのですが、聴き方の姿勢としてはそれだけでは足りなくて、経験や手法だけの問題でもないと感じてはいたものの、その時は自分の中で消化できていませんでした。
今回公認心理師・阿曽先生のお話を伺って改めて感じたのは、心理的援助とは、相手のお話をニュートラルに聴いて、相手の方が何を求めておられるのか、それをキャッチして合わせていくことなんだなあという風に思ったのです。
ところで「公認心理師」という職業、ご存じですか?
ー以前は「臨床心理士」という資格だったのですが、2018年に国家資格になり「公認心理師」に変わりました。心の問題で支援の必要な方の相談や援助とともに、その方の関係者に対する相談、心の健康に対する教育や情報提供を仕事内容としています。
「臨床心理士」や「認定心理士」は民間資格で、「公認心理師」は国家資格です。ー
この、国家資格への変更があったこと自体がまだまだ知られていないと思います。
そしてどんなふうにホスピスや臨床と関わっている仕事なのか、詳しくは「ケアする人びと」をご覧ください。↓