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2024年6月

機能評価が終わりました

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
入力画面やFBの不具合で、先週はブログを1回お休みしました。

院長ブログにも書かれていたように、先週は病院機能評価の受審と、週末は慰霊祭だったので、気ぜわしい一週間でした。

病院機能評価というのは5年に一度でして、前回は旧病院で受けたのです。旧病院は築30数年経っていましたから、古さを言い訳にしていた部分もあったわけですが、今回はそうはいきませんね。
ハードは新しくなったのだから、やっぱり中身で勝負!となりますね。
半年間、腰の重い私たちを、総務課長と地域看護室師長がやさしく厳しくリードしてくれて、準備してきました。

「サーベイヤーは、間違いを指摘して落とそうと思って審査するわけじゃなくて、病院をよくしようと思って言ってくださることだから、真摯に受け止めて、いいところはアピールしよう」というのが、幹部の考えなので、朝礼でそんな話をしました。
そうはいっても、実際の受け答えは緊張しますね。ドキッとする質問もやっぱりあるし、こう答えればよかったと後悔することもあり。
最終的にはいろいろアドバイスをいただき、そして温かく穏やかな病院の風土を褒めてくださって、ヨカッタ! と思った2日間でした。
そして鉄は熱いうちに打て、とばかりに指摘事項はさっさと直していきましょうと決心したのです。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
あっという間に5年経つんですよね。

虎に翼と子育てのこと

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

連続テレビ小説「虎に翼」、毎日楽しみに観ています。おもしろいですねえ。役者さんがみんないい。主人公の伊藤沙莉さん、お母さんの石田ゆり子さん、花江さん役森田望智さん他大好きな役者さんがいっぱい出ています。
SNSや新聞でもさかんに取り上げられていることだけれど、私もこのドラマを見て考えることがいっぱいあります。

ネットから写真拝借


それは100年経っても、女性の役割や負担は変わってなくて、核家族だからなおのこと負担が増えているっていうこと。
私が学校に通っていた頃も、「結婚して良妻賢母」に進むのが女子としては王道、みたいな空気はありました。そんなしとやかな器ではなかったのは明白ですが、多少あこがれはありました・・・はは。

さて主人公の寅ちゃんは家族を養うために働くわけですが、子供は母と義姉にお任せします。そうでなければ時間にかまわず働くことはできなかった。
前作の「ブギウギ」でも、主人公はシングルマザー。目いっぱい働くために、お手伝いさんを雇って子供の世話を頼むわけです。同じくらいの時期の出来事だから、子供を安全に育てるためには、誰か信頼できる人の手が必要だったんですね。お母さんと花江ちゃんの存在、ありがたいね。

花江ちゃん 大好き


今現在、病院で働くママさんたちの状況を考えても、私の子育て時代とあまり変わってないなと思います。病院で目いっぱい働いて、家に帰って食事にお風呂、大量の洗濯物、明日の準備をしたらもう夜中。くたくたになって眠ってることでしょう。100年前と違うのは家電製品があること、お金さえ出せばなんでも手に入ること、でしょうか。
子育て中の夫婦の就業時間を思い切って15時までにするとか、家庭保育士のような制度を作り、ご近所でリタイアした人が家で夕方子供を見てくれて家事も手伝ってくれるとか(もちろん報酬アリで)、おばあちゃんが孫のために、仕事を休まなければならないときも、特別休暇になるとかね。
各家庭によって事情は違うから、お金をばらまくだけじゃなくて、具体的で選べるような方策がないと、子供を産みたいとは思えないんじゃないかなと思います。

大注目 岡部たかしさん 


私の父は、私とその子供たちを助けて暮らすことに晩年を費やしました。ありがたいことに帰宅すると晩御飯ができていて、雨が降ると学校に傘を届けてくれました。いつも子供ファーストでいてくれたから、私は好きな仕事に専念できたのです。父は、もっと他にやりたいことがあったかも知れないのに、頼りっぱなしで申し訳なかったなあと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
歌もいいんだよね。サヨーナラマタイツカ

思い出ごはん

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

ホスピス緩和ケア病棟では月に1度、お一人の方に特別メニューをお出ししています。お誕生日の方に、お祝いメニューとしてお出ししたのが始まりですが、現在も基本的にその方が「食べたい!」と思うものをリクエストしてもらっています。

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栄養課に伝えて、作るのが可能かどうかを確認し、材料などを準備してもらいます。病院では出すことの難しい握り寿司や揚げたての天ぷら、ラーメン屋さんと同じ味噌ラーメン、クリームソーダなどが注文されました。
調理師さんも月に1度、腕を振るうところなので、病棟のキッチンを使ってその場で天ぷらを揚げたり、盛り付けの仕上げをしてくれます。
えびの天ぷらがパチパチなる音や良い匂いも食欲をかき立ててくれます。

Screenshot


ナースたちは、のれんを下げたり、テーブルクロスを広げてレストランのような雰囲気作りをして盛り上げます。今のところ月に1度お一人様に提供するのが精一杯なので、すべての方に提供できないのがもどかしいところではあります。
ところで、この食事、これまでお楽しみ食とかリクエスト食と言うふうに呼んでいるのですが、「〇〇食」と言うのは、いかにも医療者目線の言い方で、どうも私はしっくり来ていませんでした。
先日朝礼の時に某師長が「この取り組みは患者さんの食に対するライフレビューを聞くことでもあるから、言ってみれば思い出ごはんですね」と話していて、私は「それいいな」と思ったのです。

Screenshot


「思い出ごはん」だと患者さん主体の言葉になる。その人にとってのご馳走は何か、誰が作ってくれたものなのか、誰と一緒に食べたのか、どんなシーンだったのか、そんな思い出をお聞きして、提供できたらいいなぁと考えたのでした。いっそ「思い出ごはん」って名前に変えない?と提案してみました。
スタッフの発案で始まったことなので、いいネーミングを再検討してもらえたらと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
食べることを楽しみにするって、希望だよね。