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看護部からのお知らせ

音楽療法士「私も竜宮城の一員に」

当院は多職種で患者さんのケアに深くかかわっております。
珍しい職種の方もいらっしゃるので、いつか一人一人を詳しく紹介したいと思っていました。
ホームページのホスピスのページに「ケアする人びと」というコーナーができたので、詳細はそちらを見ていただこうと思っています。

ここではダイジェスト版でお伝えします。
トップバッターは音楽療法士 工藤麻子さん。

―音楽療法士になったきっかけー

音楽教室の講師をして間もなくの頃、好きなアーティストの記事の中に音楽療法という言葉が出てきました。これから医者と協力して音楽療法をやってみようと思う、という記事でした。
「音楽療法って何だろう」「誰に聞いたらいいのだろう」と調べたんです。
翌年から札幌で勉強会がある事を知り、行ってみたのが始まりです。

―今、当院でされている活動について教えてくださいー

週に一度出勤し、医療スタッフのカンファレンスに同席しています。14時からお茶会に併せて音楽の時間があります。ピアノを弾き、一緒に歌ったりリクエストに応じたり一緒に演奏を楽しんだりしています。
そのあとフロアに来られなかった患者さんのお部屋に伺って、個別に音楽を演奏しています。

―個別のお部屋ではどんな風にしているんですかー

事前に看護師さんが患者さんに「音楽の出前がありますよ。好きな曲を弾いてくれますよ」とお声がけしてくれて、要望のあった人のところに行くようになっています。
リクエスト曲を事前にいただけると楽譜を準備してきちんと練習して行くことができます。あるいは「誰が好き」とアーティスト名を言ってくださると助かりますね。患者さんの歌に伴奏をつけたり、私が弾く曲を聴いていただいたり。

―忘れられないエピソードを教えてくださいー

何年も前の話ですが「私はここでゆっくり過ごさせてもらいたいと思ってここに来ました」という方がいました。
「ここの人たちはみんな優しくて、自由に、好きなように時間を過ごさせてもらっています。まるで竜宮城のような場所だと思う。音楽も楽しくてすごいね」って言ってくださって。
それから『おくりびと』という映画の話をされて
「あれは亡くなった人を送る人の話だけれど、ここは生きている人を自由にさせてくれて優しくしてくれて。ここの人たちこそ、おくりびとだと思います」と仰いました。
同感でしたし、その時に、私も竜宮城の一員になれるように頑張ろうと思い現在に至っています。

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今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
みんなヒーローだ。