大事な道具
昭和の男!という雰囲気を持つTさんは職人気質で頑固な方です。
一旦へそを曲げるとなかなか修正はできません。
「女子供のやるようなことは俺はやらん」と言ってイベントにも参加しませんでした。
お食事が徐々に喉を通らなくなって、食べたいけど食べられないという時に、たまたま七夕の会に車いすで来られたTさん。
「綿あめはいかがですか?」と手渡されて、一瞬きょとんとしましたが、何も言わずに受け取りました。
ぱくり。
ぱくり。
あら!おいしそうに食べてくださる!
「Tさん お味はいかがですか?」と尋ねたら
「懐かしいなあ」と小さな声でつぶやきました。
少し前までのTさんなら
「女子供の食べるもんなんかいらん」と突っ返されたでしょうけれども
ざらめの懐かしい味にふと幼かったころを思い出したのでしょうか。
口の中で溶けてしまうから「これだったら食べられる」と思ったのかな。
今年の七夕会では、この大事な綿あめ製造器が壊れていて、残念ながら綿あめがつくれませんでした。
去年酷使してしまったのが原因かも知れません。
私たちにとっては大事な道具。
新しく買ってもらいましょう。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
かき氷も人気があるんですよ。