命をいただく
起きて、食べて、出して、寝る。
身体をキレイにして、しゃべって、笑って、寝る。
毎日、こんな当たり前の日常が続くと私たちは思っている。
老病生死という4つの苦から人間は逃れられないとお釈迦様は言い、病院というところはいわばそのことを生業としている。
春先に種から植えた赤カブができて、給食のサラダにほんの数枚スライスして入っていた。
「これはこの前ここで採れた赤カブですよ」
「へええ、ほうかい。どおれ。(食べる)新鮮だねえ」
イチゴ畑からイチゴをもいで、水でばしゃばしゃっと洗って、その場でパクリ。
「どうお?甘い?」
コトバが出てこなくても、顔をみればそれがおいしいんだとわかる。
おいしくいただく。
育てた命をいただく。
食べたら、出す。
満足して、寝る。
当たり前すぎて忘れてるけど、自分で食べられるって幸せなことだな。
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