https://sapporominami.com/nurse/

文字の大きさ変更

サイトマップ
0118830602

看護部からのお知らせ

余白のココロ

新しい病院に来て、各病棟が少しずつ小さな楽しみの場を作り始めているところです。

ホスピス病棟は東西に分かれ、緩和ケアに取り組み始めたばかりのスタッフもたくさんいます。
7月の終わりごろにKさんに「病棟が変わって、どうですか」と声をかけてみました。

「今日患者さんと一緒に七夕飾りの短冊を書きに行ってきたんです。ほんの10分くらいのことですが、一日の中でそういう時間がつくれたこと、うれしく思いました」と答えてくれました。一人ひとり、そうした毎日の積み重ねで七夕飾りがにぎやかになり、七夕祭りは開催されました。

今年の七夕祭りは飲食を中止し、割り箸と輪ゴムで作った射的に、ヨーヨー釣りなどをお一人ずつ、楽しんでいただきました。
的に当たらず何度も挑戦する患者さん。
童心に帰ったような目の輝きに、見ている私たちもうれしくなりました。

そして織姫と彦星役のナースが、お部屋に訪問して記念写真。
普段の制服姿とは違う姿に、患者さんも驚いたことでしょう。

 

一方2F病棟では病棟のテラスや、外の花壇に車いすの患者さんを連れ出しています。
お散歩したり、ガゼボ(あずまや)で休憩したり、シャボン玉をしたりしています。
シャボン玉なんて何十年ぶりでしょうか?
外の空気を吸い込み、ぷ~っと吐き出す、それがまたちょっと体にもいいですね。

楽し気な様子を写真に収めて、ご家族がいらしたときにお渡ししています。
こういうことは「仕事」ととらえると出てこない発想です。

「しなければならない仕事」のほかに「余白」を自分たちで作る。
目的は「喜んでもらいたい」「笑顔がみたい」から。
動機はいたってシンプルです。

ひとりでは成しえないけれど、それぞれが5%くらい余白の力を発揮すると、結果大きな力になるものです。
何にも手伝っていない私でさえも、元気をもらいました。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます
コロナ禍でもできることは何か?を模索していくスタッフに感謝。