あ・ぐり~んプロジェクト~いちご狩り2019~
今年もいちご狩りの日がやってきました。
5月の猛暑の影響か、いちごやジャガイモの成長が早い2019年。
6/26にいちご狩りと決めたものの、その2週間前から赤くなり始めていて、当日までにいちごがなくなっちゃったらどうしよう?と心配していました。
しかし小心者の心配をよそに、毎週毎週たくさんの実をつけてくれて、しかも今年はとても甘いいちごだったようです。
当日は入院中の患者さんが次々に訪れてくれて、みんなで分け合って食べていただきました。こんなにたくさんの患者さんと職員が来てくれたのは初めてかも。
2年前に始めたときは風が強く寒い日でして、降りてきたのは患者さんおひとりだけ。
「誰も行かないと部長がかわいそうだな」と同情してくれた(?)師長さんが連れてきてくれたのでした。
そんな始まりだった「あ・ぐり~んプロジェクト」も今や、朝からどの患者さんを連れ出そうかと看護職員が相談しあっているそうです。
外に連れ出して一緒にたたずむには、まあまあまとまった時間が必要です。
日ごろ分刻みで働いている看護師たちにとっては、プラスアルファの仕事となります。
それでも患者さんに目の前でいちごを食べていただき、おいしい笑顔を見て「ああ、来てよかったな」と思う瞬間を共有できることは、きっと価値ある時間になると思います。
病室に帰り際、大きな声で歌ったり、体操をしたり、介護福祉士たちも「がんばって外に出てきた患者さん」の気持ちを盛り上げてくれました。
ちょうどこの日インターネットサイトの「m3.com」さんが取材にいらしてました。職員と患者さんがわいわいしているのでとても驚いていました。そして「他の病院で同じような取り組みをしようと思ったときに、どうやったらこんな楽しいイベントになりますか?」と質問されたのですが、なかなか一言で答えられませんでした。
いちごを植えてお世話してくれるボランティアさん、施設管理の職員、理解してくれる院長・総長、そそるチラシを作ってくれてる事務職員や、当日連れてきてくれる職員たち、みんなの総力を合わせて成り立っていることなのです。
楽しいイベントの陰で、日々いちごが育つように肥料をやったり、虫やカラスを遠ざけたりする地道な活動があるからこそ、この日が迎えられています。
たぶんこの笑顔の時間をみんなで想像し、創造しているからでしょうね。
そしてお天気も味方になってくれました!
「やってみたい」という病院に言えるとしたら「小さく始めて」「続けること」と「楽しそうにしていると人は集まる」ってことですかね~とお答えしました。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
来年もがんばるぞ~(^^)/