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2023年5月

海を超える!認知症対応カンフォータブルケア

こんにちは、やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
5月18日から師長さん達と3人で、石垣島に行って参りました。といっても、お仕事です。

昨年石垣島から1人のナースが研修に来てくださいました。当院では「認知症カンフォータブルケア」と「ホスピスケア」の研修を多くの方に受講していただいています。
5日間のカンフォータブルケア研修を終えて、自分の病院でもこのケアを広めていきたい、とその方が抱負を語られました。いつでも研修講師に呼んでくださいねと軽く言ったつもりが本当に呼んでいただけることになりました。
1人の看護師の意見が、看護部や病院全体を動かしたのです。それではと腕まくりをして準備を始めます。このケアを導入するきっかけになったM師長さんと、病棟で実践をし続けるH師長さんに講師をお願いしました。

2人は午前午後夕方と3回講義をし、合計55名の職員の方に聞いていただきました。忙しい中ご参加いただき感謝いたします。私たちの病院も導入して早6年。気を抜くとほころびが出てきます。私たち援助者が患者さんにどんな対応するかによって患者さんの心身の安寧につながる、それこそが継続する源になります。

この研修は、ベストプラクティス研修と言って、法人内の病院を行き来できるもので、全国75カ所の病院の特徴を学ぶことができるのです。
実際に行ってみて、旅の喜びとともに、土地の人々との交流が何よりの醍醐味であると実感しました。これからも、北からと南からこのケアを広めていきたいと思います。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。お気に入りは八重山そば。

お花見復活

5月17日水曜日、天候は晴れ。
今日はスタッフがみんなうれしそうにしている。
いつもと違う仕事に、そわそわしている。
車は3台、事務長も今日は運転手。

患者さんは7名、ご家族は現地集合。
現場には、ボランティアさん達が待機してくれている。
到着すると、ご家族が待ち受けていて、感激の再会。
入り口からたくさんの木、花が私たちを出迎えてくれる。満開の八重桜、ツツジ、チューリップ。

風が心地よく流れ、ゆっくり、ゆっくり車椅子を押して散策する。今年入った看護師が患者さんに「辛くはないか」「寒くはないか」「眩しくないか」気にかけながら進んでいく。

途中、どこかの幼稚園児と行き交い、元気な挨拶が気持ちいい。広場に集合してプレゼントと飲み物が配られた。
「ビールもありますよ、いかがですか?」
プレゼントには手作りのランタンが入っている。

「夜になったら看護師さんにつけてもらってくださいね。桜の押し花の光がゆらゆらするからお楽しみにね。」

集合写真は院長が撮ります!
はいチーズ!

そうしてお昼前に帰ってきました。
玄関で補助者さん達が「お帰りなさい」とやさしく迎えてくれる。
枯葉で汚れた車椅子の車輪を丁寧に拭いてくれた。
さぁ、お部屋に帰りましょうか。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
こんなホスピスの日常。

じゃがいもにお布団を

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です
札幌は5月13日現在八重桜が満開です。欲を言えばもうあと10日位、咲き続けてくれないかなあ。と身勝手なことを考えています。

先日、3年ぶりにボランティア募集説明会を開きました。
当院のボランティアグループ「せら」さんは、現在20名ほど。最盛期は35名位いらしたので、ずいぶんと少なくなりました。私の理想を言うと、院内外のあちこちにボランティアさんがいるような病院になれたらなあと思っています。
ボランティアさんは社会の風を吹き込んでくださる存在で、患者さんやご家族、職員の伴走者なのです。
皆さん仲が良くて活動だけではなく、メンバー同士の交流も楽しみにいらっしゃいます。
新しい方たちも、早く馴染んでくださるといいなあと思っています。

同じ日の夕方に、ボランティアの「あ・ぐり~んメンバー」がジャガイモを植えました。
とまと保育園の子供たちと一緒にする、恒例行事となっています。
事前にジャガイモを土に植えるとじゃがいもはどうなっていくのか、子供たちに絵で説明をしてくれました。食育の一環です。
あらかじめボランティアさんが作っておいてくれた畝の中に、種いもをポトンと入れて、「土のお布団をかけてあげようね」。
植えたおいもは全部で17個。じっくり、ゆっくり収穫の時を待ちましょう。

昨年はじゃがバターをおやつに出したのですが、子供たちにはあまりウケませんでした。
子どもたちがよろこぶおやつを考えなくては。
これもまた楽しき哉。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
毎年変わらぬ営み。

喫茶店のナポリタン

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
今年の札幌は桜を眺める時間が長かったな~と思いました。
ゴールデン・ウィークが終わりほっとしています。
実は連休、というのがちょっと苦手です。

働きだしてからというもの、大晦日やお盆は率先して働きたいと思っていて、「遊ぶ」のが上手ではありません。
子育て中も取り立てて休もうとは思わなかったので、いまさらながら子供たちには申し訳なかったかも・・・と思っています。
管理者になった今も、連休は居心地が悪く感じます。
いかんですね、これでは。

病院というところは24時間365日稼働してますので、誰かが休み、誰かが働くのが当たり前。
職員が患者さんを守ってくれるから、自分は休めるんだなと思います。
何事もなく過ぎた連休に、心から感謝です。

先日お墓参りに行った帰りに、昭和レトロな喫茶店に入りました。
ガラスと木蓋の砂糖壺、深紅のビロードの椅子、クリームソーダ・・・。なつかしい。
今年創業50周年になるというそのお店、優しそうなご夫婦二人で営まれています。
頼んだナポリタンがとてもやさしいお味でした。

わたし、カフェをやってみたいなあと妄想することがよくあるんです。
飽きっぽいので続かないだろうなあとも思います。
どんな仕事もそうですが、ひとつの仕事を50年も続けられるってスゴイことで、尊敬します。
きっと山あり谷あり、いろいろあったと思いますが、お客さんの「おいしかった」ということばに突き動かされて続けてこられたんじゃないかな、と想像しています。

看護師の仕事も、毎日同じようでいて同じ日はまったくないです。
患者さんの病の体験もひとつとして同じものはなくて。
少し症状が治まってきたかな、と思える日もあれば急に具合が悪くなる日もあり。
少しでも心地よく過ごせるように、傍らにいられたらと思います。
私たちも「ありがとう」ということばで突き動かされるのです。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
新しい一週間の始まりだ!

発想を変えよう、思い込みを捨てよう

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
研修の時に講師の先生から言われたことば、「Out of box」がずっと心に残っていて、今年のキーワードは「発想を変えよう、思い込みを捨てよう」にしました。
これまでやってきたことに慣れ切っていると、それが正しいとか前からやってるからと、どうしても思い込みがちですが、頭をやわらかくしてみると、世の中にはもっといいこと、やりやすいこと、楽しいことがあるはずです。

普段の自分ならしないことを、やってみるというのもそのひとつ。

あるとき職員と、立ち話をしていてお互いが今読んでいる本の話になりました。彼女の推し本を教えてもらいまして、すごく興味が魅かれたので早速買ってきました。巷で話題になっていても、手に取らない本は五万とありますね。彼女がこれだけ推すのだから、きっと面白いに違いない。きっかけをいただき、新しい読書の世界が広がりました。

また別な日には、違う職員から今度は映画の推し!をいただきました。
楽器をやっていた私なら、きっと興味があるだろうって教えてくれたのです。
これも、調べると映画館での上映はあと1週間!しかも夜しかやってない!
出不精を振り切って「行こう!」
いや~ 行ってよかった。面白かったし、まるで映画をみたのかライブに行ったのか、両方味わったようなそんな興奮に包まれました。最近は映画もドラマもインターネットでわりとすぐみられる時代ですが、やっぱり映画館で集中して観るっていいですね。その世界に没入できるから。

それから、病院の公式インスタグラムを立ち上げました。看護部の精鋭3人とチームで始めたのですけど、これがなかなか楽しい。みんなSNS初心者ですが、日々「こんな機能があった」と発見があり、文字を入れるのが上手な人や、くすっと笑顔になるような投稿をする人、困ったときには疑問を解決してくれる人がいるのです。
試行錯誤しながらやってるこのプロセスが実に楽しい。

まだまだ発展途上ですが、お時間がありましたらぜひのぞいてくださいね。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
エスコンフィールドにはまだ行けてません(^^)