2023年3月
ボランティア活動を始めてみませんか?
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
今日はボランティアへのお誘いです。
当院には「せら」という、ボランティアグループがありまして、様々な活動をしていただいております。
コロナ禍でこの3年間は、患者さんに直接かかわるのは休止していましたけれども、3月から様子を見ながら再開しているところです。
現在の活動は、季節の飾りつけ・裁縫でモノつくり・花壇や畑の手入れ・イベント裏方・寄り添い・傾聴などをしてもらっています。
登録されているボランティアさんは現在26名で、50~83歳まで幅広く、集っていらっしゃいます。
「特技はないのですが・・」とおっしゃる方も、ボランティア・コーディネーターや他の皆さんと一緒に活動しながら、楽しい時間を過ごせます。ボランティアさんが院内にいらっしゃることで、病院の中に「社会の風」が吹き抜けていくと、私たちは考えています。
5月10日14:00~ ボランティア募集説明会を開きます。
ご興味のある方はぜひお越しください。お待ちしております。
札幌南徳洲会病院 ボランティアグループ「せら」メンバー募集説明会
日時:令和5年5月10日(水)14:00~15:00
場所:札幌南徳洲会病院 1F 講堂
お申込み:℡011-883-0602 またはEmail: kango@sapporominami.com まで
ようこそ!ナースマンたち
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
3月は卒業や移動のシーズンですね。なんとなくさみしい季節です。
先週珍しいお客様がいらっしゃいました。
仙台にある、看護短大の学生さん達と先生です。
先生とは旧知の仲でして、学生にこの病院を見せたいんだ、と言っていただき嬉しく思います。
コロナ禍で実習は計画通りにいかず、苦難の3年間だと聞いていました。
病院内を見る機会さえ充分ではない中を、わざわざ遠くから来てくださり、大歓迎です。
院内を案内していると、各部署で若い男性の集団に、職員が目をぱちぱちしています。
(そのくらい、珍しいってことです)
聞けば皆さん10歳前後の時に311を経験しているそうで、そこで出会った災害救助の人に憧れを抱いた方もいらっしゃいました。
私たちも2018年に胆振東部地震を経験しましたが、そのことと比べようもないくらい、人生を揺るがす出来事だったと思います。
お一人おひとりに、固有のストーリーがあり、それぞれ純粋で眩しく感じました。
生きているだけで宝物、こうして看護師を目指してくれてありがたいです。
ルイカ(地域緩和ケアセンター)ではお一人様用の椅子でまったりしたり、お試しアロマオイルを使ってみたり。
イマドキのナースマンはこんなやさしい感じなのね〜!と孫を見る心境です。 笑。
いよいよ今週は国試発表。
サクラサク、お祈りしております。
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
数年後どんなナースマンになっているか、楽しみです。
いつかまたお会いできますように!
仰げば尊し
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
吹き抜けのデイルームに「仰げば尊し」のメロディが響いています。
ここは病院、というのをしばし忘れて、卒業式の気持ちに引き寄せられていました。
3月は卒業式シーズンですもんね。
患者さんはどんなお気持ちで聴いていたでしょうか。
音楽療法士の工藤先生が、週に2回、3つの病棟を回って音楽セラピーをしてくださっています。
この3年間、個別セラピーが主体でしたが、最近デイルームに患者さんが集まり、一緒に聞いたり歌ったりしています。
患者さんからのリクエストは唱歌からJ―POPまでと幅が広く、最近はフォークソングも多いのだそうです。
松山千春が好きな人、いやいや中島みゆきがいいという人、リクエストは100人いたら100通りです。
当然それだけ楽譜の数も増えるわけでして、その整理が大変そうです。
今はネットですぐに楽譜を手に入れられるので、タブレットを見ながら演奏するのも普通の光景となりました。
が、タブレットの楽譜めくり(タップ)を間違うと、前のページに戻ってしまったりして、それはそれでご苦労なさっているのだそうです。
今月から、ボランティアさんも病棟に入室できるようになり、患者さんの傍らに座って一緒に歌を聴いてくださっています。
曲の合間には感想を言い合ったりして、場が温まる感じがなんともいい光景だなあ、とうれしくなります。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
少しずつ、少しずつ。
シン・看護学生
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
人間、いつ何がきっかけとなって人生が変わるかは、自分でもわかりません。
あの時、ここで出会わなかったら、今の私はここにはいません、というような出来事が起きました。
2年前の春に当院に就職した看護事務のA子さん。
病院の仕事は初めてながら、現場で必要なものごとを的確にキャッチして、次々と仕事に生かしてくれました。看護の現場というのは、少し整理したりチェック表があると便利だなっていうようなことが、ちょこちょこあるんです。
あ、ここに見出しがほしいな、とか、テプラでそろえると美しくて見やすいだろうな、というようなこと。それから患者さんのベッドサイドに貼る「ピクトグラム」というサインや、研修会のチラシなど、あっという間にパソコンで作ってくれました。
彼女に1頼むといつも10くらいの質と速さで返ってくる。
頼んだ以上のクオリティで作ってくれると、単にうれしいというだけじゃなくて、「ちゃんと伝わってて、ありがたい」というレベルになりますね。
その彼女が、ひそかに看護学校を受験し合格していました。
受かってからの報告で申し訳ないと恐縮しつつも、晴れがましい表情をしています。
「ナースコールが鳴って、患者さんのところへ行くと、看護師さんじゃないとダメだと言われる。患者さんにはすぐに対応できなくて申し訳ない、自分じゃ用が足りないことへの悔しさもある。それで受験してみました」という。
何がうれしいって、看護の現場で働いていてそう思ってくれたこと。看護師やその仕事に幻滅していないこと(笑)。そして新たな看護学生がまさか院内から生まれるとは思いもしなかった。これは全力で応援しますよ。
最近、「シン・ウルトラマン」とか「シン・ゴジラ」って「シン」が付くタイトルを目にしますが、「新」「真」「進」というような意味が含まれているそう。
さしずめうちのA子さんも「シン・看護学生」。
当院にとっては「新」ながら「真打」って感じもするし、彼女の人生は「進」んでいるのです。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
資格を身につけて、大きくなって帰るのを楽しみに待ちます。