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2022年2月

京都・花街・舞妓さんと看護の世界

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
春は別れの季節でもありますが、新しい出会いもありますね。
4月に入職される方のことを今いろいろ考えているところです。

コロナ禍の中、当院のことを調べて見学にいらしたりして、熱い思いを胸に秘めている方たち。その期待に応え「ここへ来て良かった」と思っていただきたいのです。

そんな時に、尊敬する勝原裕美子先生主催の「ヘルスケアワーカーキャリア学会」に参加しました。「京都花街の芸舞妓に学ぶ人材育成」というのがこの日のテーマだったんですが、とても興味深いものでした。

私は舞妓と芸妓の違いもわからなかったのですが、350年続く育成の仕組みや、Off-JTとOJTがどのように連携しているのか、そして舞妓になる方の覚悟について、西尾久美子先生(近畿大学経営学部教授)がお話してくれました。参加者は医療関係者が多く、途中自分の現場との比較などを4名位で話しあいました。

例えば舞妓さんたちの所属する置屋の「お母さん」は病院でいう「師長さん」で、「お姉さん」は「プリセプター」で、その疑似親子関係は看護界よりずっと強固です。
一人前になるまでに、看護師だとまずは1年で夜勤ができるようになって、その科のことが一通りわかるのにだいたい3年くらいかなと思いますが、舞妓を卒業して芸妓になってもお稽古は続き「一生一人前にはならしまへん」と謙虚に自己鍛錬を続ける姿には、私も姿勢を正さねばと思いました。
芸妓になったあと楽器(三味線や笛など)の演奏者に転向する方もいて、看護で言えば「認定看護師」に近いかも知れません。
置屋のお母さんだけではなく、お茶屋さんや芸事の師匠さんなどがかかわり、一人の舞妓さんを花街全体で育てていると思いました。

会合が終わってから急に「京都」「舞妓」「花街」のキーワードが引っ掛かってくるようになり、今「舞妓さんのまかない」(小山愛子作・小学館)というマンガを読んでいるところです(笑)。
そして偶然にも某テレビ局でドキュメンタリー番組を放映していました。
花街で日本髪を結う92歳の美容師さんの日常と、舞妓さんたちの成長を記録した番組でした。全国各地から舞妓になりたい人が集まる花街ですが、ここもコロナウイルスの影響を受けて、お座敷のない月日の悲哀を感じました。
私が大事だなぁと思ったのは、不慣れな場所や人間関係の中で頑張る職員に、日々ポジティブなフィードバックを行い、孤独にさせないということです。
置屋で共同生活しているから、上下関係はもちろんのこと、かかわる人すべての信頼関係が基盤になるのです。
私も日々の積み重ねを大事に育てたいと思います。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
アニメはHuluで見られます(笑)←回し者ではありません

Free WiFi 飛んでます

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。

院内の飾りはお雛様に変わりました。
外の空気もだんだん春の気配に変わってきたなあと思いきや、これを書いている時点では低気圧の影響で外は吹雪いています。
今年札幌は大雪に見舞われました。2022年は北京オリンピックとともにこの大雪が記憶に残っていくのではないかなあと思っています。

入院中の患者さんもベッドサイドやデイルームのテレビで勝敗を見ていますが、ネットで見たい場面だけを見ることもできますね。
当院は新築移転後から院内どこでもFree WiFiが使えるようになったので、そういった情報を得やすくなった他、ご家族とのオンライン面会や医師からの病状説明などが、ずいぶんやりやすくなりました。

先日グリーフケア委員会の企画で、マインドフルネス研修を開催したときは、講師も受講生もすべてリモートだけで行いました。
自分のパソコンを病院に持ち込んで、安定した環境でできるというのはありがたいことです。
こういう方法が今後も続いていくだろうと思います。

そして病院の環境の一つとしてもFree WiFiは必須だろうと思います。
外来で帰りのバスを調べたり、ご家族と連絡を取ったり、何かを調べたり、それでなくても治療には何かとお金がかかるものです。
通信料金や上限を気にするのはストレスになりますし、ね。

私どもの病院では患者さんがパソコンを通じてコミュニケーションを交わし、外部とのつながりを持ってる方がいらっしゃいます。
ご家族からお孫さんの動画が送られてきて、それは嬉しそうに見ていらっしゃいます。
WiFiも今や生きる上で欠かせないツールであり、水や電気と同様に大事なインフラです。

一方で公共のWiFiに接続する危険性ももちろんはらんでいるわけで、個人情報が流出しないように使い終わったら自動接続を止めるとか、気をつけなければなりませんね。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
昭和世代、ようやく付いていってます。

疫病退散!節分イベント

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
今年も節分イベントを無事に終えました。
青鬼は今年もM先生です。
いつものことですが、イベント前はどちらかというとしぶしぶ青鬼を引き受けた、というご様子です。

しかし始まったとたんにどこからそんな声が出るの?というくらい野太い声で「鬼が来たぞ!」と張り上げるものですから、一緒に歩いている私の方が、心臓が止まりそうでした。

ボランティアさんが作ってくれた黄色いシマシマパンツを身につけて。
今年はシマシマエプロンを着たナースが、患者さんを起こして鬼に豆をぶつけるように指南しています。

折り紙のマスには煎り豆が用意されていて、ぶつけられた鬼は派手なリアクション。

今年は病棟が2つになりましたからイベントも2回ありました。
西病棟は赤鬼Nさん、東病棟は赤鬼Sさん。Sさんは7年連続出場です。
演じる人が楽しそうにしていると、ほかの人にも伝わりますね。

今日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
コロナウイルスをぶっ飛ばせ!

お知らせ, ホスピス・緩和ケア> | 更新日:2022-02-07