2022年1月
シアワセな時間 キャンドルナイト
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
ろうそくの灯りというのはなんとも心を温かくしてくれますね。
1月28日、第2回目の「キャンドル・ナイト」を催しました。
はい、実行委員長の工藤です。笑
昨年旧病院で初めてこの催しをしたときは、小さなテラスでひしめき合うように雪だるまを作り、初めてのアイスキャンドル作りは試行錯誤でした。
新しい病院の敷地は広~い!ってことがわかっておりましたので、どんなことでもできる!ってワクワクしておりました。学生ボランティアも募って、雪像もいくつか作って、と考えていたのですが1月からのオミ株急拡大で断念。
実行委員だけでできる範囲でやろう、と計画修正しました。
しかし、心優しきわが職員たちが、それぞれの休憩室の冷蔵庫でアイスキャンドルを作ってくれたり、病棟師長さんが手伝ってくれたりして、ちょっとずつ力を貸してくれて、なんとか恰好がつきました。
前日にはボランティアさんがバケツでスノーキャンドルをたくさん作ってくれたり、花を氷に閉じ込めた美しいフラワーアイスを持参してくださって、まさに「華」を添えていただきました。
1Fシュヴァービング広場では音楽療法士の先生がピアノを奏でていいムード。
院長がオリンピックの聖火ランナーのように階段から駆け下りてきて、ハートのキャンドルに点火して始まりました。
2Fのテラスでは紙袋の美しい切り絵でできたランタンが並び、優しい顔をした雪だるまが寄り添っています。
病棟から次々と患者さんをお連れして、職員も寄り添って見てくれたり、仕事帰りの職員がお子さんを連れてきたり、ご主人が愛犬を連れてきたり、記念写真を撮ったり。
作る人も楽しいけれど、一緒に見る人も楽しい。
退屈な入院生活の中でちょこっとでも心が和んでいただけたなら幸いです。
私はこういう情景を眺めるのがほんとにうれしくて、これは毎年続けて当院の名物にしよう!という野望に燃えています。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
キャンドルナイト みんなの心に明りが灯るよ
死別の悲しみ~緩和ケアセミナーから~
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
1月11日から降り続いた大雪の影響は、週をまたいでもまだ続いていて、路肩に積み上げられた雪は3メートルはあるんじゃないか(目測なので確かではないのですが)と思います。
今わたしは週の半分は歩いて通勤しているので、毎日歩道の状態が改善していくのが気持ちよく、感謝の念が湧いてきます。
さて先日地域緩和ケアセンターruyka(ルイカ)で、ナースのための緩和ケアセミナーが行われました。
「知ってほしい悲嘆ケア」と題して、当院教育師長の梶原陽子さんがファシリテーターをつとめました。
サブタイトルに「死別の悲しみを経験したご遺族の視点から」とあるように、在宅緩和ケアを受けられた患者さんのご遺族お二人にお越しいただきました。
梶原師長が死別の悲しみの経過について理論やデータを使ってレクチャーし、それについてご遺族の方に質問をしていく、という風に進行されました。
たとえば大切な方を亡くした直後は、悲しみに浸る時間もなく慌ただしいものですが、煩雑なものごとがある程度終わり、弔問客も来なくなったころから悲しみや寂しさが実感されるというデータがありました。大切な人を亡くした経験のある方はおわかりいただけるかと思います。
ご遺族の方は、日常の何気ない風景や習慣の中に「ああ、もういないんだ」と実感し、現実を突きつけられて悲しみが押し寄せてきました、と仰っていました。
これは亡くなって3週目以降のことであり、周囲の人たちは大概それまでには葬儀に出たりお悔やみを伝えたりしているため、なんとなく励ましたような気持ちになっているものです。
ご遺族も仕事に戻ったり、表面上は日常生活を取り戻してはいるのですが、ふとした瞬間にその人と過ごした暮らしの片りんを見つけて、急に涙がこみあげてくるのです。悲しみの強さや長さには個人差がありますけれども、およそ半年くらいの間はそういう感情の波が動くものとされています。
悲しみは無理をして抑え込むものでもなく、消す必要もありません。
本格的な悲しみはそのように時期が少し遅れて感じられるのだ、ということが改めてわかりました。
医療者は、第三者でありながら身内の一番近くにいてご家族丸ごとの様子を知っている存在です。ケアをする、というよりは一番近くにいさせてもらった医療者として、その後の気持ちを聴かせてもらう、ご遺族は話すことで心を整えていくことができる、そんな風につながっていけたらいいなと感じました。
ちなみに梶原師長は四十九日の頃に、ご遺族に電話をかけているそうです。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
このような場でお話してくださるご遺族とつながっているのも、在宅医療の強みですね。
地域緩和ケアセンターruykaホームページは
https://ruyka2021.wixsite.com/website
困りごとはなんですか
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
札幌は大雪に見舞われて、道路状況が悪い日が続いています。
ホームケア・クリニック札幌に聞くと、通常30分くらいで到着する患者さん宅まで3~4倍の時間がかかっているとか。
訪問ステーションの皆さんもご苦労様です。
真冬の路面は歩行者にとっても危険です。ふんわり積もった雪の下にはつるんとした圧雪が潜んでいて、横断歩道は特に危ないです。
整形外科病棟の師長だった時、横断歩道で転んで歩けなくなった女性が救急搬送されてきました。
足首を骨折していてすぐに入院・手術をすることになったのですが、その方は「入院はできない。すぐ帰りたい」と泣いて医師の話を受け入れられませんでした。
担当ナースも困り果て、私が対応を代わりました。
こういう時は温かい甘い飲み物を用意します。ちょっと一息いれるために。
ぽつぽつと語り始めたのは、その方は一人暮らしであること、お金がなく健康保険にも入ってないので入院はできないこと、そして一軒家のため、水を落とさないと凍結してしまう心配があることがわかりました。
本州にお住いの方のために「水道が凍結する」とは、を説明しますと・・・。
北海道では暖房を切った状態で、気温がマイナス4度以下になると家の水道が凍結する恐れがあります。凍結した水道管を溶かすのは大変な時間と労力がかかりますし、管そのものが破裂して家中水浸しになる場合もあるのです。
ですので長期間暖房を消して留守にするときは、管内の水を落としておかないとなりません。
さて、話は戻って健康保険や入院費についてはソーシャルワーカーに頼んでなんとかなりそうだったので、問題は水道だけになりました。
私は上司に報告してタクシーチケットを往復分もらいました。人助けは当たり前だと考えてくれる、いい上司でした。
初めて松葉杖をつく患者さんと一緒にタクシーに乗り、自宅につきました。
患者さんは慣れない松葉杖でなんとか玄関口まで登りました。
そこで私に水道の元栓を指示してくれました。台所・洗面所・トイレ。
それから着替えをかばんに詰めました。
こうしてその方は病院に戻り、そのあとは安心して入院されました。
真冬になると思い出す出来事です。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
困りごとはその人に語ってもらわないと。
看護補助者さん 絶賛募集中です
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
新年が明けて早10日が過ぎました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
のっけからお願いごとですが・・
当院では昨年の11月から看護補助者さんを募集しております。
ホームページやフェイスブック、もちろんハローワークなどにも出しているのですけど、さっぱり募集がありません。
年明けにある師長さんから「部長、ホームページのトップページに“現在募集しておりません”って書いてありましたよ。あれでは応募は来ないのではないでしょうか?」と言われました。
ありゃー。全然気づいていませんでした。
看護部サイトにはもちろん募集記事を出していたのですが、トップページの採用欄はチェックしてませんでした。
トップページ→採用情報→募集なしとわかれば、それでページを閉じられてしまいますよね。
木を見て森を見ず。
新年早々猛反省です。
ということで改めまして、当院では病棟勤務の看護補助者(常勤)を絶賛募集中です。
シーツ交換と病室の環境整備、配膳・下膳、リフト浴の準備と介助など、お仕事の範囲は環境調整とケアの援助が中心です。
ときには患者さんに寄り添いお話を聞いたり、ときにはイベントの準備をしたり、患者さんとのふれあいのある職場です。
高齢者のケアが好き、という方に来ていただけるのをお待ちしています。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
今年も明るい方へ。