軒花の桜
札幌で桜を見るのはだいたい5月の連休頃。
ホスピスでは病院から車で2キロほどの「平岡樹芸センター」というところへ毎年出かけ、お花見をしていました。
患者さんとご家族を病院車で送迎し、職員とボランティア総勢40人くらいの一大イベントです。
送迎プランからおやつの手配までなかなか楽しい行事でして、私も1同乗者として付き添うのを楽しみにしていました。
残念ながら今年はコロナウイルスの影響で中止となりました。
何かそれに代わるものはできないかな~と頭をひねったボランティア・コーディネーターの鈴木さんです。
4月25日、ホスピスの廊下に桜のアーケードができました。
竹ひごに桜の花をひとつひとつ手作りでくっつけて、それを間接照明の壁板に画びょうで固定してあります。
10mほどの廊下を通してみるとまるで桜の並木道です。
患者さんやご家族が「うわ~」と言って写真を撮っていらっしゃいました。
これ「軒花(のきばな)」と言うんですって。
お祭りの時期に軒花を商店街や民家の軒先に飾って、お神輿の通り道として目印にしたそうなんです。それをヒントに作ってくれました。
よろずの神々の通り道と考えるのは大げさでしょうか。
すべての人に温かい心が降り注ぐ、そんな並木道です。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
人を想い、喜びをもたらすボランティアさんの働きに心から感謝です。