空箱
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
まずは能登地震の被災者の方々に、心からお悔やみとお見舞い申し上げます。
元旦でも災害は容赦なく降りかかり、寒い中避難されている方々の辛苦はいかばかりかと思います。
命が守られ、一日も早く平穏な日常が取り戻せるよう祈っています。
さて2024年が明けて、私もこの病院で9年目を迎えました。
同じ看護部長が長く勤務していると組織が衰退するんじゃないかと、脅える気持ちもありながら、地道にコツコツ、変わらぬことを提供するというのも大事なんじゃないかと思う、今日この頃。
先日あるスタッフと話していて、こんなことを教えてくれました。
「自分がプラスティック手袋を手に取ったとき、その箱が空になってしまいました。すぐに患者さんに対応しなければならなくて、それが終わったら新しい手袋の箱を補充しようと頭の隅で考えていたら、誰ともなくスッとその箱が片づけられて、新しい箱が設置されていました。この部署ではよくそういうことがあって、誰か特定の人ではなく、みんながそうした小さなことに気づいて、整えようとしてくれるんです。私もいずれそんな風にできるようになりたいと思っています」
私はこの手の話が大好きです。
こうしたことへ気づくことのできる、このスタッフの感性をとても大事に思います。アンテナが張ってないと、こうしたことは見えません。そのうえ言葉の端はしに、他者へのリスペクトが伺えます。聞いてうれしい話なので、私はすぐ師長さんにフィードバックします。
師長さん曰く「そうなんですよね。それはずっと前からで、みんながそれぞれ気づいてくれて、他の人が困らないようにと環境を整える意識があるんだと思います」
元からいる人たちにとっては当たり前すぎて気づかない、こうした組織文化も、外から入ってきた人にとっては「なんて思いやりに満ちた職場なんだろう」と映るわけですね。
同じことを続けるのも大事、思い込みやマンネリにはならぬよう、今年も現場をよくする情熱を持ち続けていきましょう。
今週もこのブログに来ていただきありがとうございます。
今年のあなたの目標は何ですか?