看護学生さんにエール!
こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
お盆を過ぎて涼しくなった札幌です。
先日知り合いの先生から、東北のとある看護学科の学生さんに向けてオンラインで授業をしてくれないか、と頼まれました。
夏休み明けに予定していた基礎実習が、コロナウイルスの感染拡大によって軒並み中止になったそうです。
基礎実習というのは、看護学生が初めて病院というところに入って、看護師の働く様子や患者さんの日常を知る大事な実習です。
学校内でベッドメーキングをしたり、血圧測定の練習をしてきた学生たちが、初めて実践の場に入り、看護師について歩いて見学する、短い実習ですけれども、そこから始まる実習の中で一番フレッシュな感性で病院や患者さんを見ることのできる、貴重な機会だと私は思っています。
コロナウイルスの蔓延した環境に学生が入ることで、学生を危険に晒すかも知れない、そして現場は人手不足ですから丁寧に指導できないだろうという、その狭間にこの実習中止の判断があったのだと想像します。
今年卒業した看護学生さんも、実習がほとんどないままに卒業して、現場でさまざまなカルチャーショックを受けていると聞いていたので、やるせない気持ちになります。
私の学生時代の話や、病院の話が少しでも役に立つのなら、とお引き受けしました。
60分好きなことをしゃべらせてもらって、いくつかご質問もいただきました。
自分は学生の頃から考えていたことと、今もあまり変わってないな~、と思いました。
考えてみると、今1年生ということは、小学校1、2年生ころに東北大震災に遭った子供たちが大半です。確かめたわけではありませんが、避難所生活を送った人や、医療者とのかかわりがあった人もいたのかも知れません。
8歳ごろの経験がその後の職業選択の大きなきっかけになる、という話を聞いたことがあるので、もしかするとそこから人を助ける仕事を選択したのかも知れませんね。
そんな風に妄想を膨らませながら、物思いに耽ってしまいました。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
困難な時代に、この職業を選んでくれてありがとう。(写真は参考図書です)