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看護部からのお知らせ

昨日よりももっといいケアを~紙おむつテクニックを学ぶ~

医療と看護は日進月歩。数年前常識だと言われていたことが今は非常識になっていることが結構あります。
たとえば身体に傷があると、傷口を消毒していましたが、このごろは消毒よりも洗浄が大事だとされています。
寝たきりになるとできやすい褥瘡(=床ずれ)への対処法はこの30年の間に劇的に変わってきました。

私が新人看護師だったころの褥瘡処置は、赤外線ランプというライトで傷を乾かして、軟膏を塗ったガーゼを当てていたというと、今時のナースはびっくりするでしょうね。

さて新しい知識や技術は外で学んで来ることが多いのですが、私どもの病院では外から先生をお呼びして現場のケアをダイレクトに変化させていく、そんな取り組みもしています。
今月はおむつメーカーの方に病棟に来ていただき、紙おむつと尿取りパッドの当て方のテクニックを教わっています。
最近のおむつは機能性が高くなっており、その人の排尿状態や量に合わせて選択肢も増え、一回量が多い人とかゆるい便で漏れる状態を、ある程度うまくキャッチできるようになっています。
しかし私たち看護者は経験的におむつを「当てて」使っているので、おむつの選択や手技がその患者さんにフィットしていないケースがあるのです。

「この方は股関節が拘縮していて、どうしても体が右側に傾いてしまうので、右に漏れやすい」など、看護師や介護福祉士たちは患者さんの特徴をよくとらえています。
インストラクターが「そういう場合は尿取りパッドはこの大きさを選び、じゃばらを作って尿を吸収しやすくして、ギャザーはやさしく・・」という説明をみんな前のめりになって聴いています。普段使っている尿取りパッドが折り紙のように形を変え、ちょっとしたテクニックで最大の効果を引き出すことができると教わりました。

学んだことはすぐ実践できること。
今日から早速トライしてみて、うまく行くといいよね。
もれなかったら、シーツ交換の時間分、他のことできるしね。
患者さんも看護者も、笑顔になれたらいいよね。

今日もこのブログに来ていただき、ありがとうございます。
最近の看護基礎教育ではこのおむつの手技は教えているのかな?

自室から見える夕焼け