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看護部からのお知らせ

再び・なぜカンフォータブルケアなのか?に答えます

週末は京都で開催された日本認知症ケア学会に参加してきました。2年前から取り組んできた認知症対応カンフォータブルケアについて、効果があったことを発表するためです。機能評価受審が迫る中、師長さん2人との共同研究は忙しい中でも楽しいものでした。
口演した病棟師長さんはとても緊張していましたが、練習の甲斐あって落ち着いた声でゆっくりと発表でき、見ていた私もホッとひと安心しました。

終わって質問が2、3ありました。
そのひとつに「どうして(他のケア技術ではなく)カンフォータブルケアを選んだのか?」という問いがありました。詳しくは過去のブログを読んで頂ければ幸いですけれども、振り返って考えるとこれはきっかけを作ってくれたM師長さんの直感だったと思います。

直感で決めた!カンフォータブル・ケア

職種に関係なくみんなで取り組める。
言葉がやさしく敷居が低い感じ。
当たり前のことばかりで難しいと感じない。
特別な道具や高い研修費がかからない。
そして南さんの「現場のケアを良くしたい」という情熱。
みんなでこれに取り組んだら、患者さんだけじゃなく自分達もポジティブに仕事ができるんじゃないか、と信じられる何か。

こんなところが小規模の当院に合っていたと直感したのです。
ただし南さんは「みんなで同じ思いで取り組まないとうまくいかない。誰かが、私はやらない、と言い出すと台無しになる。」とおっしゃってました。だから私達は全員にこの研修を受けてもらって、意義を理解し共感してもらうことからできるだけ丁寧に始めました。
患者さんに良いケアを提供して周辺症状が良くなっていく。
それが実感できたことで、スタッフはこのシンプルなものを、まっすぐ受け取ってくれたのだと思います。
この2年間私達はカンフォータブルケアに取り組んで、成果を実感しました。患者さんの笑顔が増えて、薬の量と行動制限が減りました。看護師の言葉は変化し介護福祉士達はイベントを提供して患者さんを喜ばせようと一所懸命やってくれています。

お金のない病院や施設ほど向いている

研修にお金をかけられない中小の病院や高齢者施設ほど、カンフォータブルケアは導入しやすいように思います。
南さんご自身は全国にこの取り組みを広めたい、現場をよくしたい、という一心で活動されてますから。

現場の様子を見たい!という方は是非見学にお越し下さい。
まだまだ発展途上ではありますが、何かを感じていただける程度にはなってると自負しています。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
どれが一番とか正しいとかでなく。