保育士さんがいてくれるから働ける!(病院内保育所のお話)
保育園なしでは成り立たないママさん職員
当院の保育所は平成9年に開設され、来年で20周年になります。
はじまった当初から全職員のために開かれていたと聞き、ここで育った子供たちがたくさんいるんだなあと思いました。
かつて私も自分の子供たちを保育園に預けていました。
子育てしながら仕事をしていた時は、朝家で朝食・着替えと一仕事して、日中は職場で働き、夜家に帰ってからも夕食・お風呂・洗濯と一日中働いていた気がします。
これは今のお母さんたちと変わりないですね。
自分は夜勤明けでへとへとでも、子供は夜保育園で寝てきたので元気いっぱい。そのまま公園に行き、子供を遊ばせながら自分はベンチで居眠りしていたということもありました。
いいコトバも悪いコトバも、多少のケンカも覚えてくるし、賢くなってオムツからパンツにステップアップするのも保育園のおかげでした。
保育士が足りない原因のひとつは・・
ちょっと古いデータですが、平成19年度に病院の保育所を利用している子供は3万7千人(施設数2200)だったのが、平成20年度から急激に保育所の数が伸び、24年度には5万人(施設数2667)となっています。(平成24年度・厚生労働省)。
今はもっと増えているでしょうね。
院内保育所というのはそもそも看護師を確保するためのものでしたが、医師確保対策の一環として女性医師の働きやすい環境整備のため、平成20年から補助金が受けられるようになりました。
昼間だけ、平日だけの保育所と違って、病院職員の勤務はシフト制ですから、当然保育士さんも夜勤、夜勤明けなどで日中足りなくなるので、その分大目に配置が必要になるのです。
病院で患者さんが急変したり、緊急入院があると、看護師が残業になり、保育士さんもそれに伴い残業になります。
不規則な病院ならではの事情ですが、保育士さんが子供たちを安全に守ってくれるから、私たちは安心して働けるのです。
全国で保育士さんが足りないのは、きっと病院設置の保育所が増えたためでもありますね。
もっと安心して子育てできる世の中に
保育園があるおかげで成り立っている病院の仕事・・その陰で保育士さんたちの夜勤や残業につながっていると書きました。
双方がお互いに無理なくワークライフバランスを整えて働けたら、一番いいですね。
地域の中で幼稚園と保育園がドッキングして、夜勤や休日勤務にも対応できるようになったらいいなとか、看護師もそうですが、人数がたくさんほしいところに退職したベテランの保育士さんがパートで活躍してほしいなあとか、考えます。
今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
子は大人の鏡。未来のすてきな大人を育てよう。