https://sapporominami.com/nurse/

文字の大きさ変更

サイトマップ
0118830602

看護部からのお知らせ

今年も慰霊祭(こもれびの会)を開きました

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
私たちの病院では、グリーフ(悲嘆)ケアの一環として慰霊祭(こもれびの会)を毎年行っています。
こもれびの会は以前はご遺族もお招きしていたのですが、コロナのことがあって今年も職員だけで開催しました。
新しい病院の3Fのラウンジに祭壇を作りまして、以前は少し厳粛な雰囲気の中で献花を行っていましたが、昨年から職員それぞれが花を一輪ずつオアシスに挿してアレンジメントを作成する、という形になりました。
当院の花壇をプロデュースしてくださっているボランティアの土角さんに、花の選択と仕上げをお願いしました。

最初に前野総長があいさつし、臨床宗教師の米本さんが祈りについてのお話をしてくださり、それから順番に花を受け取って挿しました。
BGMは音楽療法士の工藤先生が弾いてくださる静かな調べ。
最後に院長が挨拶をしてセレモニーが終わった後、現場のスタッフがかわるがわる来ては花を挿していきました。
私は今年亡くなられたお一人の方を思い出していました。
以前ここで看護部長さんだった方です。前野先生が当院でホスピスを始めたころの善き理解者だったそうで、退職後にご自分で描いた絵を届けてくださり、私のことも励ましていただきました。
最期はご自分が育てたスタッフにその身を委ねてくださり、静かに旅立っていかれました。

慰霊祭はご遺族の慰めになるようにと考えられた会ですが、私たち医療者が立ち止まって故人とのかかわりを振り返り、心静かに命について考える時間でもあると、改めて思った次第です。
出来上がったアレンジメントは院内各所に置かれています。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
祈るという大切な時間。