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看護部からのお知らせ

久々の聞き書き~長谷川和夫さんのこと

こんにちは。やさしさビタミンブログの工藤昭子です。
「部長、ちょっとこれ見てください。私、聞き書きしたものなんですが」
と言ってボランティア・コーディネーターの鈴木さんがA4にびっしり文字が書き込まれたプリントを持ってきました。
2021年の4月までゆる~く活動していた「聞き書き部」。
クラスターが起きてしまい、みんなで集まるのはしばらくやめとこうか、と決めてから1年半以上活動中止状態が続いています。

なにせ部長の私自身のモチベーションが下がったままで、再開はいつになることやら・・・という中、鈴木さんだけはコツコツとひとりで聞き書きを継続していました。
お母様の子供のころのことや戦争のこと、お父様との馴れ初め、子育てのこと。
語るごとにお母様の記憶は鮮明に呼び起こされて、お話は尽きなかったと言います。
なんとも温かい光景が目に浮かびます。

そんな鈴木さんが今回持って来てくれたのは、テレビのインタビュー番組の文字起こし。
長谷川式簡易知能評価スケール、で有名な精神科医・長谷川和夫先生の娘さんを取材した番組でした。
長谷川先生は認知症医療の第一人者であり、2017年にご自身も認知症になられたと公表しました。
その後も自分自身を観察して講演会で話すなどの活動をしてましたが、昨年(2021)年11月に老衰で旅立たれました。
番組では娘として、また高名な医師を支える秘書として共に行動し支えてきた中から感じた言葉を、お話されていました。

鈴木さんはこの番組を見て、「ウチの病院でやっている、カンフォータブル・ケアにも通じる大事なことが話されている」と思って書き起こししようと決めたのだそうです。
私一人で読むのはもったいないので、朝礼でこの話をして関心のある方にコピーを差し上げました。

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます。
感動を伝える、というのは誰かの心に火をつけるね。