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看護部からのお知らせ

一語一笑(いちごいちえ)ふたたび

目標を立てるときというのは、ずいぶんと考えるものです。
看護部の目標というのは、そこに何を意味付けするのかを折に触れて伝え続ける必要があると思っています。
事業上の定量化できる目標、たとえば事故を減らし患者さんの回復を高めるようなことは、当然行動計画の中には入っていますけれども「安全な療養環境を提供する」というような目標は当たり前すぎて、私は掲げる気持ちにならないのです。
それでどちらかというと人材開発や仕事への姿勢のような、定量化できない目標を掲げるようになっていきました。
ただ、これだけだと何かとても偏っているような感じがして「これでいいのかなあ」とも思っていました。
まあ、要するに自信がなかったんですね(笑)。

昨年の目標「一語一笑」について、ひとりひとりのシーンをまとめ音楽をつけて
e-learningにしたことを以前ここで書きましたが、その後e-learningを見た職員の感想がまとまりました。
一読して私は鳥肌が立ちました。

96%の看護職員が視聴してくれ、なおかつアンケートにも答えてくれました。

「今年度の目標、一語一笑を意識した看護ができましたか?」という設問には
かなり意識できた・・・・・・12.5%
少し意識できていた・・・・・59.7%
あまり意識できなかった・・・26.4%
全く意識できていなかった・・1.4%
という結果でした。

なんと7割以上の人が「一語一笑」を意識してくれていました。
すごいなあ。こんなにたくさんの人が? 正直びっくりしました。

自由記載の欄にかかれていたことを少しだけご紹介すると・・

????時間に追われてできないことがありました。e-learningでいろいろなエピソードを知ることができました。繰り返し見ることができるので、よいと思いました。
????もう少し時間を取って患者さんと関わりたいと思うけれど、一言だけでも十分関われることがあるんだなと思う瞬間がある。忙しくても一言一言大切に過ごしたい。でも自分の心が元気じゃないとできないこともある。だから自分自身のケアも大切にしたい。
????「一語一笑」ってどういうことなのかなあと思ったまま一年が過ぎました、すみません。でも今回のe-learningを受講して「そういうことだったんだ!」と理解しました。この一年を振り返ってみるとたくさんの「一語一笑」があったなあと思いました。他の方の素敵なエピソードに感動し、涙が出てきました。
????一語一笑のシーンはもっとたくさんあるはずなのに、忙しさに流され忘れてしまうから、「これは」と感じたことを書き留めておこうと思います。
????素敵な動画でした。夜に見たのですが、今日の疲れが取れました。癒され、感動して泣きそうになりました。素晴らしい感性のある方々ばかりだと確信し、一緒に働けることがうれしくなったし、明日からも頑張ろうと思えました。ぐっすり眠れそうです。
????自分の気持ちに余裕がないとき、時間に追われているときは笑顔がないんだろうな。患者さんにバレバレだったんだろうな。今日から、今からできるだけのことをしよう。人生はたいした長くないから。
????特別なことではなく、何気ない一言が大切なのだなと感じました。
????私たちがアクションを起こして患者さんを元気にすることばかり考えていましたが、私たちも患者さんから笑顔をいただいているなと改めて気づきました。

目標がよくわからなかったという人も、みんなのエピソードを共有することができたことで、1年経って「そういうことだったんだ!」と気づくことができました。こうした発見をした人は「なるほどじゃあこれからやってみよう」という行動になりそうですね。
「日々の忙しさに流されぬよう、書き留めておこう」それもいい決心です。一日の終わりに手帳に書いておくといい足跡が残りますね。
掲げたことを実現するのは一人一人の職員です。教育委員会が作ってくれた効果的なe-learningのおかげで、集合研修じゃなくても、むしろ一人ひとりの声を拾い上げることができました。

私自身は、伝えたから伝わっているはずと思うなかれ、と肝に銘じました。その人が関心を持って取り組むのには、きっかけと価値の受け止めが必要と改めて感じました。
まだまだ修行が足りません。でも目標がこんな風に日々の姿勢に染み入ることができて、うれしかったのです。

今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
毎日コツコツ。