ようこそ、聞き書き部へ
聞き書き部という部活動を立ち上げました。
2~3か月に一回集まる、というゆる~い活動です。
私が「聞き書き」というものに興味を持ったのは約20年位前のこと。
ある方の勧めで山崎朋子さんの「サンダカン八番娼館」という本を読んだのがきっかけです。
第一次大戦中貧困のために売春婦として海外に売られ、戦後故郷に戻ったものの苦難の一生を終えた「からゆきさん」のお話です。
山崎朋子さんは「からゆきさん」のところに赴き、お願いしてお話を聴かせてもらいました。
信頼関係を築き、しばらく一緒に住まわせてもらって、どんな体験をしたのかどんな暮らしぶりなのかを聞き書きした本です。
天草という土地や農村の貧しい暮らしなどが伝わってきて、庶民の苦難の歴史に衝撃を受けました。
さて医療者という職業は、仕事上患者さんやご家族からその人の人生を聴かせてもらえる職業で、さまざまなストーリーを知ることができます。
家族には照れくさくて言えないようなことも医療者には言えたりしますし、若いころの武勇伝などが語られることもあります。
そんな言葉を紙に残しておけたらいいなあという気持ちがずっと前からあって、でもなかなか行動に移すことまで至りませんでした。
札幌で聞き書きの「いとしい会」を主宰しておられる森旬平さんとご縁を得て、講義を聞きに行ってきました。森さんは全国に聞き書きを広めようとしておられる小田豊二さんの愛弟子で、聞き書きの始め方をわかりやすく講義していました。
病院の職員やボランティアさんの中に、こういうことに関心がありそうな人の顔が浮かび、図々しくも院内で講義をお願いしてみましたら、森さん即決OKをくださいました。
そんなことから部活として会を始めたのです。
初回は私を含めて9人の参加がありました。小さく始めて楽しみながら、ゆるく長く続けたいと思っています。
今日もこのブログに来てくださりありがとうございます。
どんなものができるかな~♬