皆さん、こんにちは。ご無沙汰ブログの院長です。看護部長のビタミンブログは毎週私も読んでいますが、この院長ブログは更新の頻度が少なくもう誰も来なくなってしまいました。ははは・・・(笑っている場合ではない!)
さて、徳洲会グループでは定期的に救急救命に関する心肺蘇生のトレーニングコースを開催しています。目の前で急変して倒れた人を助けることは誰でも出来た方がいいのですが、ますどこでも出来るのが一次救命処置(BLS:ビーエルエス)と言われるもので、心蔵マッサージ(胸骨圧迫)とAED(自動体外式除細動器)を行うものです。
一方、病院内などでは気道確保や点滴・薬剤を使うことができるので二次救命措置(ACLS:エーシーエルエス)と言われています。
徳洲会グループでは1990年代よりアメリカで行われていた心肺蘇生のトレーニングコースを当時茅ケ崎徳洲会病院にいた青木先生が導入し、院内で発生していた心肺停止症例の蘇生率を上げるために医師・職員にそのトレーニングコースを受けさせたというのが始まりでした。(実際、蘇生率が上がったそうです)
そのトレーニングコースを聞きつけた全国の徳洲会グループの病院の医師が茅ヶ崎徳洲会病院に行ってトレーニングを受けました。
その支部(?)が札幌徳洲会病院にもあり、その時外科でいた清水徹郎先生が講師として活躍していました。私が札幌徳洲会病院に入職したときにすぐに習ったのが、その茅ヶ崎徳洲会病院から始まったACLSでした。有名な青木先生が書いた医学書院の『ACLSマニュアル』が教習本でした。(その頃のベストセラーでした)
その後、日本の中でも日本循環器学会や日本救急学会などが標準的な心肺蘇生のトレーニングコースを整備しなくてはならないという動きになっていきました。
その流れから、徳洲会グループで行われていたものは独自で進化を遂げながら、日本救急学会のトレーニングコース(ICLSコース)認定を受けながらトレーニング名をTCLS(ティーシーエルエス)として全国の病院に修了生を増やしていきました。
徳洲会グループのトレーニングコースの特徴は本部でトレーニングの機材やインストラクターを用意すること。そして希望する病院へその機材とインストラクターを赴いて2日間のコースを行うことです。つまり受けたい受講者はわざわざ開催されているところ行くのではなく、自分が勤務している病院で受けられるということなのです。地方も病院(離島も含め)にとってはたくさんの受講生を一度に受けされることが出来るメリットがあります。
私もその徳洲会グループのインストラクターの一人で時々講師として呼ばれます。院長になってからはなかなか時間が取れなくなり行けなくなりましたが、それでも年に1,2度参加するようにしています。実は教えることは自分が再学習するという機会になるのです。今の病院ではあまり救急の現場に出ることはありませんが、この心肺蘇生のトレーニングコースに参加して人形モデルに挿管したり、除細動ショックをかけたりすることで自分自身がトレーニングをやっています。
今年は8月の吹田徳洲会病院のコースにインストラクターとして参加してきました。
吹田(大阪)は滅茶苦茶暑かったです。札幌が恋しかった・・・。