夜間の入院あり。そしてホスピス病棟では具合の悪い患者さんが数名いた。
そして、日をまたいだ0時過ぎから、何度も病棟から呼ばれた。
朝までに二人の方が旅立っていった。悲しい出来事であるが、それは必然のことで
あった。一人は身よりのいない方。そしてもう一人はしっかりと娘さんたちが付いて
いた方。その人の過去は色々あるかもしれないが、死は確実にその人に訪れる。
早朝より東から昇る太陽を見て、今日も変わらない日常が始まるのかと思った。
坊院長のつぶや記ブログ
朝までに二人の方が旅立っていった。悲しい出来事であるが、それは必然のことで
あった。一人は身よりのいない方。そしてもう一人はしっかりと娘さんたちが付いて
いた方。その人の過去は色々あるかもしれないが、死は確実にその人に訪れる。
早朝より東から昇る太陽を見て、今日も変わらない日常が始まるのかと思った。
さて、先日約1週間の予定で、カナダにホスピス視察研修ツアーに参加してきました。
上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン先生を団長とする視察ツアーに参加しま
した。
訪問場所は、トロントとバンクーバーにあるホスピスや緩和ケア病棟、その他
子どものホスピス、介護施設など合計10カ所の施設を見学してきました。
カナダの医療システムは基本的に無料で提供されています。各州でそれぞれ少しずつ
やり方は違うようですが、各州で医療費に対して予算化されており、それですべてを
まかなっているとのことです。国民皆保険ですが、保険料の負担は少ないようです。
そのかわり日本で言う消費税は13%。その他にも税金はあり、いわゆる高負担、
高福祉という考えのようです。カナダ国民はまずGPと呼ばれるかかりつけ医を
持たなくてはいけないようです。この考え方はイギリスに似ています。このGPから
の紹介がなければそれ以上の検査や病院への専門医の受診はできないようです。
無料である面、また制度的にきっちりしているという風に感じました。
日本は国民皆保険ですが、いわゆる中負担、中福祉というふうに思います。保険証が
あればいつでもどこでも(診療所でも、大きな病院でも)かかることができる。
どちらがいいか意見の分かれるところですね。
視察研修の内容のことは、また機会があれば触れたいと思います。
✴︎
もう9月です。あと4ヶ月で今年も終わりです。週末は義理の父の一周忌があり、妻の実家へと
車を走らせた。雨の中、家族全員で走っていって少し疲れた。無事着いてほっとした。
義理の父の命日は10月1日だったが、色々な事情により一周忌を1ヶ月早めて9月3日に行った。
親戚や知人が集まり、お寺での法要、その後、ホテルでの会食とつつがなく進んだ。
そして、翌日はお墓への納骨だった。心配された雨も降らず、無事納骨も終わり、義理の母も
ほっとした様子だった。
いつもはホスピスで亡くなった患者さんを看取り、そして病院から送り出すまでの関わりしか
なかったが、今回は亡くなった後の移動やお通夜、お葬式、初七日、四十九日、そして一周忌
と次々やってくる行事がたくさんあることを初めて学んだ。義理の父を亡くしたことは、家族
には深い悲しみであったが、その後に起こることを学ぶことができ、自分としてはそういうこと
までに気持ちが及ぶことができるようになったことがよかったと思った。
そして、今日私は一つ歳を重ねました。