月: 2011年8月

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    「平穏死」のすすめ

    最近、表題の本を読んだ。筆者は東京都世田谷区にある特別養護老人ホーム(いわゆる特老)
    につとめる管理医の医者が見た現在の介護施設にいる終末期にある老人たちの現状である。
    そこに勤める前までは、一外科医として患者さんの治療にあたっていたが、自分が治療した人たち
    が最期にこのようになっていることに愕然としたとのこと。意識もなく、口から食べられなくなった
    人たちに胃瘻が作られていることや、もし状態が悪くなったらすぐに病院へと送られてしまうことなど。
    本人や家族は終の棲家としてここ(特老)を選んだのに、最期に状態が悪くなったら結局病院に
    送られているという現実など、今、全国のどこの介護施設でもあり得る現状を正直に伝えている。

    詳しい内容は是非読まれたらいいと思うが、特に印象に残ったことは、口からものが食べられなくなった
    ら、やはりそれは人として生きる力が無くなったとのこと。胃瘻を作ってまで、生きさせることに
    意味をなさないことをいくつかの事例を挟みながら伝えていることである。私もホスピスで働く人間と
    して、がんの終末期には必ず食べられなくなり、その時まで支えていくことが必要で、食べられないから
    と言って、無理に点滴をしたり、ましてや胃瘻などは必要ないと考えており、その点に非常に共感した。
    がんの終末期も高齢者がいずれ迎える最期も基本的には同じで、関わる時間の長さに差はできるが、
    そこに対する姿勢や考え方は似ていると思った。「平穏死」というネーミングもなかなかだと
    思った。
    今から約20年前、山崎章郎先生が、「病院で死ぬということ」を書いて、病院での死の現状を明らか
    にしたが、この本は現在の介護施設での死の現状を明らかにした画期的な本だと思った。
    おすすめの本です。

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    病院祭

    昨日は、第12回ふれあい病院祭でした。昨年は夏に開催したところ好天にも恵まれ、
    たくさんの方に来場していただいたので、今年も引き続き、8月に開催しました。
    ところが、午前中から空の雲行きが怪しくなり、どんどん黒くなって来ました。
    天気予報では、午前中はまだ降らないという予報でしたが、結局雨が降り始め、
    その後は予想もしないくらいの土砂降りへ。
    これは大変と思っていましたが、徐々に雨雲は流れ、結局は晴れてほっとしました。
    この雨にスタッフは素早く対応し、レイアウトの変更を行い、午後の病院祭に対応
    してくれました。
    午前中の雨のため、来院される方の出足が少し鈍かったですが、ロビーコンサートも
    盛況に開催され、無事病院祭を終えることができました。
    みなさん、どうもありがとうございました。

    2011-08-20

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    夏休み

    みなさん、こんにちは。気がつけば8月も半分が過ぎました。ブログの更新もするのを
    すっかり忘れていました。こうやって某先生も更新が遅くなり、いつの間にか無くなって
    しまったのですね。

    先週は1年に一度の夏休み(当たり前か!)をいただき、家族サービスに努めました。いつも
    のギリギリ行動で、キャンプ場を予約し(空いているところを探して)飛び込んで行きました。
    いつも計画が遅くて妻にしかられているのですが、まあなんとかなるさと余裕で考えて、
    ギリギリになってキャンプ場は空いているかなと心配するのが毎年恒例となってきました。

    知り合いの人から「道民の森」が楽しいよを聞いて、今年はそちらに行ってきました。
    「道民の森」はもう開設から20年も経っているようで、私たちには初耳でした。札幌から車で約
    1時間半ぐらいで着く距離でとてもアクセスが良かったです。
    一番川地区のオートキャンプ場に泊まったのですが、何より楽しかったのは青山ダム地区にあった
    人力トロッコでした。1周580mの短い線路ですが、そこを二人漕ぎ自転車タイプのトロッコ
    と手漕ぎトロッコの2つのタイプがありました。自転車タイプの足こぎは比較的余裕でしたが、
    手漕ぎは疲れる、疲れる。子供たちも汗だくで漕いでいました。
    無料で乗れたので、2日連続で行ってしまいました。

    今週、病院で顔が黒いね、首の周りがきれいに焼けているね、と。夏休みを取ったことがバレバレ
    でした。

    さて、今日からがんばろう。

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