月: 2013年3月

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    支えること、寄り添うこと

    昨日、道新ホールで第50回札幌ホスピス緩和ケアネットワーク定例会の特別講演会
    が開催されました。「ホスピス緩和ケアの原点を考える」と題して、講演会とシンポジウム
    が催されました。

    特別講演会の講師は、我々の尊敬する柏木哲夫先生。日本のホスピス緩和ケアの草分け的存在
    で、日本で最初に淀川キリスト教病院でホスピスケアを提供した方です。
    元々は精神科医でありながら、アメリカ留学中に出会ったホスピスケアに目覚め、45歳から
    ホスピス医へと転身。その後の経歴は、他に譲ることとして、常に日本のホスピス緩和ケアを引っ
    張って来た方です。

    この講演では、ホスピスの原点は最初は、末期の患者さんの支えるという視点が原点だったと話して
    いました。つまり、「その人がその人らしい人生を全うするのを支える」という立場を取っていたと。
    しかし、最近では、「その人がその人らしい人生を全うするのに寄り添う」という視点が大事と
    思うようになったとのことでした。
    がんの治療期には、「この治療に頑張ろう」という励ます姿勢でいいが、再発・進行がんの時期
    には支える姿勢、そして末期がんの時には寄り添うということが重要であることを繰り返し講演
    では話していました。

    そして寄り添う人に求められるものは『人間力』とのこと。その人間力を10個挙げていました。
    1.聴く力  2.共感する力  3.受け入れる力  4.思いやる力  5.理解する力
    6.耐える力  7.引き受ける力  8.寛容な力  9.存在する力  10.ユーモアの力

    どれも大切な力だと思いました。一つ一つ人間力をつけることが、患者さんに寄り添うことが
    できる人間になれることを考えさせられた講演でした。

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    卒業式シーズン

    3月は卒業式シーズンです。今日は、札幌市内の小学校の卒業式でしたね。それぞれの人に
    卒業式の思い出があると思います。

    私事ですが、先週は子供の2つの卒業式に出席しました。一つは中学校の卒業式、
    もう一つはいわゆる卒園式です。

    中学校の卒業式は、とても感じることがありました。朝早く学校に着いて、待合室
    で待っていると、そこにおいてあるテレビ画面にこの中学3年間の写真がスライドショー
    で流れていました。中学入学前の体験入学の時の写真、入学式に登校するときの写真
    など何と幼かったと思うような面影。陸上競技大会など各種学校行事の写真、日常の
    何気ない写真の数々、そして修学旅行の写真と成長している姿を見て、なんとも言えない
    気持ちとなりました。

    卒業式は静かに厳かに始まりました。やはりメインイベントは校長先生からの卒業証書授与。
    担任の先生から一人づつ名前を呼ばれ、壇上で卒業証書を一人ひとりに手渡すを姿を見て
    ぐっと来るものがありました。自分の子供というより、この一人ひとりがそれぞれの親に
    育てられここまで大きくなり、そしてこれからの人生を歩んでいくんだなと思ったら、
    ジーンと来ました。

    在校生が歌った「旅立ちの日に」。もとても素晴らしく、眼から出る汗が気になってしまいました。

    とても良かった卒業式でした。

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    春はどこ?

    週末は札幌地方は大荒れでした。金曜日の夕方に家に帰ったときは、まさか週末にこんなに
    天気が荒れるとは予想していませんでした。
    土曜日の朝、起きると外の天気は「え!!!」という状態。吹雪で高速道路は全て通行止め。
    元々家族で外出の予定をしていたのですが、この天気では車で遭難するのではという心配も
    あり、急遽外出は中止しました。下の子はとても悲しい顔をしていたので、可哀想でした。

    しかし、今年の冬はどうしたことでしょうか。札幌にはまだ1mを超える雪が残っています。
    家の前の雪山も3月ではないみたいな高さです。病院から見える家の屋根にも雪がたくさん
    積もっています。

    この調子では雪が溶けるとはいつでしょうか。自転車で出勤できるのはまだまだ先のようです。

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    ホスピスでのイベント

    北海道はまだまだ雪が一杯積もっていますが、最近ようやく気温も高くなってきました。
    3月3日はみなさんご存知の通りひな祭り。ホスピスでは季節に合わせてのイベントを繰り広げて
    いますが、今回はその「ひな祭り」。ホスピス病棟にはひな壇も飾られ、春の気分が漂い始めています。

    今日の午後、ひな祭りがありました。毎年ボランティアさんが色々と準備をしてくれるのですが、
    そのメインがお内裏様とおひな様が登場してくれることです。
    患者さんもその豪華さにびっくりされていました。

    と言いながら、5年連続でお内裏様をやっているのが私。詳しくはひだまりブログを参照してください。
    (いや、見ないでください。頭痛がして寝込んでしまうかもしれません)

    ホスピスの患者さんに楽しんでもらえたのがとても嬉しかったです。

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