月: 2010年9月

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    新湘南鎌倉総合病院

    当院は徳洲会グループの一員です。今回はその中の湘南鎌倉総合病院のことについて
    お話しします。
    湘南鎌倉総合病院は全国の徳洲会グループの中でも基幹病院と言われる病院の一つです。
    1987年に地域住民の市民病院設立要望の署名運動などが実り出来上がった病院だったようです。
    しかし、そのようにして出来た病院も最初の半年は救急車が1台も来なかったようです。
    また、地域の開業医から患者の紹介があったのは、開院から1年を経過してからだそうです。

    そんな病院が、今や一日の外来数1500名以上、年間救急車の搬入件数は1万台以上を
    超える病院となり、鎌倉市だけでなく、周囲の地域からもなくてはならない病院になって
    いるのです。そのためには地道な努力があったようです。
    そして、開院から20年以上が経過し、とても古くなり、また手狭になったために、数年前
    から新病院立ち上げのプロジェクトが始まりました。病院移転にはほとんどと言っていい程、
    今立地している場所から新しい場所に移動することが起きます。
    今回も同じ鎌倉市でも、線路を挟んで反対側に移転することになったようです。
    2年前から新病院の新築が始まり、このほど完成。9月1日には入院患者300名超えの
    人たちが一斉に旧病院から新病院へと移ったそうです。それには、全国の徳洲会グループ
    から救急車が15台も駆けつけ、患者搬送のお手伝いを行い大きなトラブルもなく無事全員が
    新病院に引越できたとのことでした。

    今回、その新・湘南鎌倉総合病院を見学する機会がありました。今まで、いくつもの徳洲会
    病院に行くことがありましたが、まったく感じの違うすばらしい病院でした。そこで働く
    スタッフはとてもうらやましいと思いました。

    当院も築23年が経過しているようです。ホスピス病棟はまだ比較的新しいですが、やはり
    今後は新築移転も考えに入れないと行けないと感じた今回の病院見学でした。

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    お月見

    9月22日は十五夜。ホスピス病棟でお月見のイベントがありました。空は朝から
    曇り空。せっかくの十五夜なのに雲に隠れて満月が見られないのではと思って
    いましたが、夕方になって日が沈み始めた頃から、雲が少なくなり東の空に
    くっきりと満月が現れたのでした。今日のイベントにぴったりの空になりました。

    イベントの中では、ホスピススタッフの1人が作った紙芝居を行いました。月に
    ちなんだ話はもちろん「かぐや姫」 急造のミニ劇団員が紙芝居を読み、それぞれ
    役になりきりました。私が務めた役は5人の立派な若者。かぐや姫に求婚する
    5人の若者を担当しました。5人の声色を変えるのは大変でしたが、みなさんは
    楽しんでもらえたようです。

    院長もいろいろとすることがあり、大変です。
    それではまた。

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    内藤いづみさん講演会

    先週の土曜日9月18日に内藤いづみさんの講演会が札幌市教育文化会館で
    ありました。

    内藤いづみさんのことを少し紹介させてもらうと、在宅ホスピスを以前から
    やっていらっしゃる方で、20年前に訪れたイギリスでホスピス運動に触れ、
    もはや病気を治せないと分かり、死を遠くない未来に控えた人に医療は何が
    できるのかと感じたときに、そこに「ホスピスケア」があるとわかり、それ
    を自分の生業としようと決意し、まだ日本にまったく根付いていない時期
    からホスピスケアを始めた方です。
    15年前に地元の山梨で開業され、がんの人を家で看取ることに一生懸命とり
    組んでいます。内藤さんは、
    「在宅ホスピスは、患者さんと家族が深く、改めて“いのち”に向かい合う
    場、『ありがとう』と『さようなら』がひとつになる瞬間がそこにある。」
    と言われています。

    今回の講演会は「命の縁~えにしにつなげる」と題して、1時間半の講演会
    でした。内藤さんの話術にはまり、話の内容や出てくるスライドに引き込まれ
    あっという間に時間が過ぎました。

    私も日々ホスピス病棟で死と向き合い、いのちに関わることが多いのですが、
    今回の内藤さんの講演会で心に残った言葉は、
    「ターミナルケアは子育てと同じ。患者さんと家族を見守る、成長するのを
    待つのです。」というところでした。
    死を間近に控えた患者さんとその家族。つい私たち医療者が手をさしのべて
    しまうことが多いのですが、それは患者さんや家族が人間として成長する機会
    を妨げてしまうことがあるということ。子育ても干渉しぎてもいけないし、
    成長を見守ることが大切である。ここに共通点があるということでした。
    とても共感する内容でした。

    今回、縁があり、内藤いづみさんとは知り合いになることができました。
    この出会いを大切にしていきたいと思いました。

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    大隅鹿屋病院

    みなさん、こんにちは。今週に入り札幌もようやく暑さも峠を越えた感じ
    になりましたね。30度を超えない日があると、急に寒く感じますね。

    さて、今回、徳洲会グループの病院の一つである大隅鹿屋病院に講演会に
    呼ばれて行ってきました。どこにあるかというと、鹿児島県の大隅半島の
    中間にある鹿屋(かのや)市にあります。地図でみるとわかりますが、
    鹿児島県の二つの半島の一方にあたります。この周辺にはこの病院以外に
    基幹となる病院がないようで、周辺の住民にとても頼られている病院だ
    そうです。大隅半島は鉄道が走っていなく、移動はもっばら車かフェリー
    を使って薩摩半島に渡るという手段しかなく、陸の孤島と呼ばれている
    ようです。

    大隅鹿屋病院では「ホスピスのこころ」と題してお話しをさせて頂きました。
    札幌南青洲病院の紹介の後、「がんの告知」のこと、「いのち」のこと、
    そして「ホスピス」のことを話しました。
    いつも自分が実践していることをお話ししましたが、「ホスピスのこころ」
    を持つことが、医療の原点であることを伝えました。
    みなさんのこころに届けばいいなと思い、病院を後にしました。

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    9月になりました

    みなさん、こんにちは。札幌は暑い日が続いていますね。昨日は今年最高の34度
    でしたね。今日も31度は超えたようです。
    病院内もみんな暑い、暑いと行って居る方が多いです。上着の下には汗がたらたらと
    流れています。今年の夏は一体どうなっているのでしょうか?

    病院の院長となって早3ヶ月が過ぎました。まだまだ新米院長で、何をどうやって
    いいのかうまくつかめていません。院長としての仕事は格段に増えました。色々な
    書類が回ってきて、一つ一つ目を通す必要があるし、また病院の安全管理や院内感染
    のことなども否応なく参加しなくてはならなくなりました。
    病院にいる時間が確実に増えてしまいました。引き受けたからには仕方がないことです。
    やるからには全力投球。「がんばる」これが第一ですね。ただし、疲れたときには
    「がんばらない」。鎌田實先生も行っていますね。「がんばる」時と「がんばらない」
    時の見極め。それが大事と思いますが、難しいですね。
    私の基本は「がんばって」疲れたら、寝る。どこでも寝る。寝たらまた元気になって
    「がんばれる」です。

    今月もみなさんがんばりましょう。

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