記念講演&コンサート、ご来場ありがとうございました
去る6月11日(土)共済ホール(札幌市中央区)にて、
札幌医療生協創立30周年と札幌南青洲病院開院20周年を記念して、
「記念講演会&コンサート」を開催しました。
汗ばむほどの好天の中、
”よさこい”とファイターズの試合と重なったのにも関わらず(?)、
250名超の方にお越しいただきました。
スタッフ一同お礼申し上げます。
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午後2時、院長・四十坊克也のあいさつで開演。
第一部は、当組合理事長・前野宏と医療ソーシャルワーカー・下倉賢士による基調講演です。
前野氏は「地域における緩和ケア-札幌南青洲病院20年の歩み-」の演題で、
当院の歴史を振り返りながら、基本理念など当院の特徴をご紹介しつつ、
これから予定する新築移転について決意を込めて説明。
下倉氏は「広がるソーシャルワーカーの役割-緩和ケア病棟から地域包括ケアへ-」の演題で、
これまでの経験をもとに将来の地域社会を展望。生きにくくない地域社会、
地域包括ケアシステムにはホスピスのこころが必要と提起。
熱心に聴き入ったせいか少し疲れたところで、第二部は、
札響オーボエ奏者・岩崎弘昌氏の提唱で結成されたアンサンブルグループ・奏楽(そら)さんの
コンサートです。
「音楽の力 Healing & Hope」をテーマに演奏していただきました。
構成は、フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、そしてソプラノの5名の皆さまです。
前半5曲、後半5曲、そして拍手鳴りやまずアンコールでもう1曲、素晴らしい演奏でした。
ご来場の方からは「思わず涙した」との声もありました。
続いて最後の第3部は、北海道医療大学名誉教授・石垣靖子先生による特別講演です。
「いま、改めて”がんの痛み”を考える」の演題で約70分の講演をいただきました。
自らのご経験に基づいた説得力のあるお話と、一人ひとりの心に直接訴えかけるような
穏やかで、かつ力強い口調に会場の誰もが引き込まれてしまいました。
「生きるための治療ではなく目標を達成するための治療」、
「人はどんな境遇とも折り合う力を持っている」、
「傍らにいることを許された者として相手が主体であることを大切にしたい」・・
聴く者によってはヒントであったり、方向性であったり、
また答えであったり、あるいはこれからの課題であったり・・数多くのことを教えていただきました。
ご来場の方のアンケートの声を一部ご紹介します。
「石垣先生の全てを包み込むような声は、全ての患者さんの思いの集まりなのだと思いました。
ありがとうございました。」
最後に理事長・前野宏より閉会のご挨拶を申し上げて、全てのプログラムを終えました。
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あらためまして、アンサンブルグループ奏楽様、石垣靖子先生、共済ホールスタッフの皆さま、
そしてご来場いただきました皆さまに感謝申し上げます。
これまで以上に皆さまに愛されるよう頑張ります。
これからも引き続き、ときには厳しく、ときには温かいご支援をよろしくお願いいたします。