• みなさん、こんにちは。しばらく振りです。ブログの更新をしようと思っていても、あっという
    間に1週間も2週間も過ぎてしまいます。日本ハムのダルビッシュもブログの更新が空くことも
    ありますよね。皆さん、お許しを。

    さて、当院では地域のみなさんに向けて医療講演を積極的に行っております。当院の医師だけで
    なく、看護師、事務、検査室、リハビリテーションの人など色々な人たちが外で講演を行って
    います。当院のホームページにも出ているのですが、聴いたことあるでしょうか? もし時間が
    あれば一度いらしてみてください。

    今日は、私は清田区区民センターでシリーズものの医療講演「メタボ解消講座」の講師として
    お話してきました。全5回シリーズで企画され、各回ごとに前半は医師からの講義、後半は
    看護師や理学療法士からの講演という形で開催されました。5回目の最後に私が講師として登場し、
    「生活習慣病~メタボリックシンドロームと脂質異常症~」のお話をしました。一般の方にこの
    ような講演をすると自分たちもその準備で勉強をします。そうすると断片的な知識が整理され
    すっきりすることも多く、人に教えることは自分が教えられることだと実感することがあります。
    今回もこういう機会があり、脂質異常症を今一度勉強するいい機会になりました。

    講演の方は参加者の方からも熱心な質問があり、とてもよかったと思いました。
    参加された方はどうもありがとうございました。


  • なかなか本格的な冬にならないなと思っていた矢先の朝、雪が降りましたね。
    とうとう冬です。
    今月、静岡から来ている研修医の先生も、真っ白になった札幌を楽しんでいました。

    17日の朝、出勤して撮った写真がきれいだったのでアップしてみました。

    2011-11-19

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  • 11月12日、13日と徳洲会グループの病院の一つである近江草津徳洲会病院に
    行ってきました。目的は救命救急の基本である心肺蘇生法の勉強のためです。

    日本には現在、AHA(アメリカ心臓病学会)が認定する心肺蘇生法の講習会(
    BLS:一次救命処置とACLS:二次救命処置)と日本救急学会が認定する
    講習会(ICLS)の二つがあります。実は、徳洲会グループは日本での心肺蘇生
    の講習会が普及する以前の、1990年頃からアメリカからの心肺蘇生の講習を
    取り入れ、全国の徳洲会の研修医に広めていました。それが、日本での心肺蘇生法
    の広まりを受けて、2002年から徳洲会ACLSコース(略称TCLSコース)と
    して、全国の徳洲会病院にて開催しています。
    いつからか、私も一人のインストラクター(指導者)として、参加させてもらって
    いました。
    札幌南青洲病院に来る前の札幌徳洲会病院では、まさに現場で救命救急をやっていました
    が、こちらに来てからはホスピスケアの患者さんが中心となり、すっかり心肺蘇生の現場からは
    遠ざかっていました。その間にも、心肺蘇生に関しては、昨年に国際的にガイドラインの
    大きな変更があり、今回日本蘇生協議会というところから「JRC蘇生ガイドライン
    2010」というものが出ました。

    今回の近江草津徳洲会病院での徳洲会ACLSコースの参加は、心肺蘇生法の再勉強の
    目的がありました。インストラクターとしての参加は約2年ぶりで、懐かしい面々とも
    再会できました。受講者と一緒に講習会を聴き、また実技も横で見学させてもらいました。
    一部はインストラクターとして参加し、受講者に教えて、自分の知識の再確認にも
    なりました。

    今度は、今回吸収した新しい知識を札幌南青洲病院の職員に還元する予定です。


  • 今日は2011年11月11日。患者さんのリストを見ながら毎朝病棟の申し送りに出ていて、
    リストの上にいつも日付を入れるのですが、今日は11/11/11と”1″が6つも並び
    ました。特に意味はありませんが、こんな日もあるのだなとふと思ったのでした。

    札幌は朝からいい天気。快晴です。今日は、いつもより早く出勤したのですが、ちょうど
    朝日が昇ってくるような時間帯でした。きれいな朝日を受けながらの出勤は少し気持ちよかった
    ですね。

    午後から出張のため、病院を留守にします。みんなに週末の仕事はお願いをして、
    出かけます。

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  • 今日は、出張で函館に来ています。函館で会議です。
    朝、いつもより早起きをし、丘珠発函館行きのHACで飛んできました。
    とても天気が良く、フライトも快適で約30分の空の旅を楽しんで函館空港に
    着きました。

    会議をしている7階からは函館山がきれいに見えます。

    今年は家族で5月に函館に遊びに来たことを思い出しました。桜を見ようと
    張り切ってきましたが、まだ早すぎてしまったことを思い出しました。

    もう季節は10月。秋です。札幌にはもうすぐ雪の便りが聞こえそうです


  • 先日、ブログにも書きました「平穏死のすすめ」ですが、昨日その著者の講演会が
    ありました。
    市民と共に創るホスピスケアの会の主催で、札幌市社会福祉総合センターで
    「平穏死のすすめ -看取りと向き合う-」と題して、著者の石飛(いしとび)幸三先生
    の講演会がありました。
    講演の内容は、石飛先生自身が現在勤めている特別養護老人ホーム(いわゆる特老)で起こっていた
    ことを踏まえ、高齢者に対する終末期医療の提供をどのように行って行ったらいいかのお話
    でした。医療は進歩はしても、やはり老衰には勝てない。どの人にも必ず死は訪れるという
    現実にまだ医療の世界はきちんと対峙していないことが述べられました。
    老衰になれば、必ず食べられなくなる。私たちホスピスケアを行っているものも、いつも感じる
    現実がそこにありました。食べられないから、それならは胃瘻。国民の80%は自分には胃瘻
    を望まないと行っているにもかかわらず、現実には病院に入院して食べられなくなった高齢者
    の80%に胃瘻を造設している状況。そこを痛烈に批判していました。
    石飛先生の活躍で、今、全国的に高齢者に本当に胃瘻は必要であろうかと考える医療者が増えて
    いるようです。高齢者の「死を考えない」ことは、単なる最大の問題の先送りで、どのように
    死を迎えるかをみんなで考えていくことが、食べられないから胃瘻を作るのでは無く、最期を
    どのように迎えるかにつながり、しいては介護施設での静かな看取りにつながっていくと感じた
    講演会でした。まさにホスピスケアに通じるものでした。


  • 今日、かでる2・7の大ホールで内藤いづみ先生の講演会「いのちのあいうえお」があり、
    妻と一緒に参加してきました。
    昨年も9月に来道され、講演されたことはこのブログでも紹介しました。
    今回は10月の3連休を利用して、北海道講演ツアーと銘打ってやって来られました。
    とても楽しいお話で、約1時間30分の講演があっという間に終わりました。
    今日の講演で内藤さんからのことば。
    「ホスピスで学ぶということは、
    自分のいのち
    相手のいのち
    周りのいのち
    自然のいのち
    地球のいのち
    星のいのちに向かい合い、
    すべてに『ありがとう』と感謝することです。」

    2011-10-08


  • 今日は当直明け。入院予定の患者さんが二人いて、午前中から少しバタバタ。
    午前中には雨が降っていたが、午後から天気が回復。しかし、また急に雨が降ったかと
    思っていたら、東の空にきれいな虹が。全体にかかる虹で、今回は私のデジカメには
    全部入らず。トホホホ。とても大きな虹で、虹の外側にできる虹(副虹:ふくこうという
    そうです)もはっきり見えました。
    こんなきれいな虹を見るのを自分だけにするのはもったいないと思い、ホスピスの自分の
    患者さんに声をかけ、ホスピスのデイルームからきれいな虹を見てもらいました。

    またいいことがありますように。

    2011-10-05

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  • 昨日は新月の夜だった。当直だった。久しぶりだったが、予想以上に忙しかった。
    夜間の入院あり。そしてホスピス病棟では具合の悪い患者さんが数名いた。
    そして、日をまたいだ0時過ぎから、何度も病棟から呼ばれた。

    朝までに二人の方が旅立っていった。悲しい出来事であるが、それは必然のことで
    あった。一人は身よりのいない方。そしてもう一人はしっかりと娘さんたちが付いて
    いた方。その人の過去は色々あるかもしれないが、死は確実にその人に訪れる。

    早朝より東から昇る太陽を見て、今日も変わらない日常が始まるのかと思った。

    ,

  • みなさん、こんにちは。ブログの更新が遅れています。定期的に更新するのは
    なかなか大変ですね。札幌徳洲会病院の森院長が、毎週一回「今週のひとこと」
    を更新しているのには頭が下がります。毎日考えていることは一杯ありますが、
    いざ言葉にしてブログに書き込もうとするとちょっと手が止まってしまうのです。
    と、言いわけばかりしてはいけませんね。

    さて、先日約1週間の予定で、カナダにホスピス視察研修ツアーに参加してきました。
    上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン先生を団長とする視察ツアーに参加しま
    した。
    訪問場所は、トロントとバンクーバーにあるホスピスや緩和ケア病棟、その他
    子どものホスピス、介護施設など合計10カ所の施設を見学してきました。
    カナダの医療システムは基本的に無料で提供されています。各州でそれぞれ少しずつ
    やり方は違うようですが、各州で医療費に対して予算化されており、それですべてを
    まかなっているとのことです。国民皆保険ですが、保険料の負担は少ないようです。
    そのかわり日本で言う消費税は13%。その他にも税金はあり、いわゆる高負担、
    高福祉という考えのようです。カナダ国民はまずGPと呼ばれるかかりつけ医を
    持たなくてはいけないようです。この考え方はイギリスに似ています。このGPから
    の紹介がなければそれ以上の検査や病院への専門医の受診はできないようです。
    無料である面、また制度的にきっちりしているという風に感じました。
    日本は国民皆保険ですが、いわゆる中負担、中福祉というふうに思います。保険証が
    あればいつでもどこでも(診療所でも、大きな病院でも)かかることができる。
    どちらがいいか意見の分かれるところですね。

    視察研修の内容のことは、また機会があれば触れたいと思います。

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  • もう9月です。あと4ヶ月で今年も終わりです。週末は義理の父の一周忌があり、妻の実家へと
    車を走らせた。雨の中、家族全員で走っていって少し疲れた。無事着いてほっとした。
    義理の父の命日は10月1日だったが、色々な事情により一周忌を1ヶ月早めて9月3日に行った。
    親戚や知人が集まり、お寺での法要、その後、ホテルでの会食とつつがなく進んだ。
    そして、翌日はお墓への納骨だった。心配された雨も降らず、無事納骨も終わり、義理の母も
    ほっとした様子だった。

    いつもはホスピスで亡くなった患者さんを看取り、そして病院から送り出すまでの関わりしか
    なかったが、今回は亡くなった後の移動やお通夜、お葬式、初七日、四十九日、そして一周忌
    と次々やってくる行事がたくさんあることを初めて学んだ。義理の父を亡くしたことは、家族
    には深い悲しみであったが、その後に起こることを学ぶことができ、自分としてはそういうこと
    までに気持ちが及ぶことができるようになったことがよかったと思った。

    そして、今日私は一つ歳を重ねました。


  • 最近、表題の本を読んだ。筆者は東京都世田谷区にある特別養護老人ホーム(いわゆる特老)
    につとめる管理医の医者が見た現在の介護施設にいる終末期にある老人たちの現状である。
    そこに勤める前までは、一外科医として患者さんの治療にあたっていたが、自分が治療した人たち
    が最期にこのようになっていることに愕然としたとのこと。意識もなく、口から食べられなくなった
    人たちに胃瘻が作られていることや、もし状態が悪くなったらすぐに病院へと送られてしまうことなど。
    本人や家族は終の棲家としてここ(特老)を選んだのに、最期に状態が悪くなったら結局病院に
    送られているという現実など、今、全国のどこの介護施設でもあり得る現状を正直に伝えている。

    詳しい内容は是非読まれたらいいと思うが、特に印象に残ったことは、口からものが食べられなくなった
    ら、やはりそれは人として生きる力が無くなったとのこと。胃瘻を作ってまで、生きさせることに
    意味をなさないことをいくつかの事例を挟みながら伝えていることである。私もホスピスで働く人間と
    して、がんの終末期には必ず食べられなくなり、その時まで支えていくことが必要で、食べられないから
    と言って、無理に点滴をしたり、ましてや胃瘻などは必要ないと考えており、その点に非常に共感した。
    がんの終末期も高齢者がいずれ迎える最期も基本的には同じで、関わる時間の長さに差はできるが、
    そこに対する姿勢や考え方は似ていると思った。「平穏死」というネーミングもなかなかだと
    思った。
    今から約20年前、山崎章郎先生が、「病院で死ぬということ」を書いて、病院での死の現状を明らか
    にしたが、この本は現在の介護施設での死の現状を明らかにした画期的な本だと思った。
    おすすめの本です。


  • 昨日は、第12回ふれあい病院祭でした。昨年は夏に開催したところ好天にも恵まれ、
    たくさんの方に来場していただいたので、今年も引き続き、8月に開催しました。
    ところが、午前中から空の雲行きが怪しくなり、どんどん黒くなって来ました。
    天気予報では、午前中はまだ降らないという予報でしたが、結局雨が降り始め、
    その後は予想もしないくらいの土砂降りへ。
    これは大変と思っていましたが、徐々に雨雲は流れ、結局は晴れてほっとしました。
    この雨にスタッフは素早く対応し、レイアウトの変更を行い、午後の病院祭に対応
    してくれました。
    午前中の雨のため、来院される方の出足が少し鈍かったですが、ロビーコンサートも
    盛況に開催され、無事病院祭を終えることができました。
    みなさん、どうもありがとうございました。

    2011-08-20


  • みなさん、こんにちは。気がつけば8月も半分が過ぎました。ブログの更新もするのを
    すっかり忘れていました。こうやって某先生も更新が遅くなり、いつの間にか無くなって
    しまったのですね。

    先週は1年に一度の夏休み(当たり前か!)をいただき、家族サービスに努めました。いつも
    のギリギリ行動で、キャンプ場を予約し(空いているところを探して)飛び込んで行きました。
    いつも計画が遅くて妻にしかられているのですが、まあなんとかなるさと余裕で考えて、
    ギリギリになってキャンプ場は空いているかなと心配するのが毎年恒例となってきました。

    知り合いの人から「道民の森」が楽しいよを聞いて、今年はそちらに行ってきました。
    「道民の森」はもう開設から20年も経っているようで、私たちには初耳でした。札幌から車で約
    1時間半ぐらいで着く距離でとてもアクセスが良かったです。
    一番川地区のオートキャンプ場に泊まったのですが、何より楽しかったのは青山ダム地区にあった
    人力トロッコでした。1周580mの短い線路ですが、そこを二人漕ぎ自転車タイプのトロッコ
    と手漕ぎトロッコの2つのタイプがありました。自転車タイプの足こぎは比較的余裕でしたが、
    手漕ぎは疲れる、疲れる。子供たちも汗だくで漕いでいました。
    無料で乗れたので、2日連続で行ってしまいました。

    今週、病院で顔が黒いね、首の周りがきれいに焼けているね、と。夏休みを取ったことがバレバレ
    でした。

    さて、今日からがんばろう。


  • 今年の日本緩和医療学会年次大会は札幌で開催されました。7月29、30日の
    両日、さっぽろ芸術文化ホールを中心に開催されました。
    名古屋徳洲会病院の前田院長がその学会に参加するついでに当院に見学に来てくれ
    ました。名古屋徳洲会病院が今度新築移転するということで、新しく緩和ケア病棟を
    作るということを以前聞き、是非当院に見学に来てくださいとお話をしていたところ、
    今回実現しました。
    29日に名古屋から飛行機で札幌に入り、そのまま当院に来ていただきました。
    同じ学会に参加している名古屋徳洲会総合病院の外科の坂本先生も一緒に来院して
    いただき、病院を見ていってもらいました。

    今度の新築病院には緩和ケア病棟を20床作る予定とのこと。当院での緩和ケア病棟
    の現状や運用上の注意点などを色々と情報交換し、最後に病院を見学してもらいました。
    現在、設計段階だそうで、当院のノウハウをうまく取り込んで下さいとお願いしました。

    徳洲会グループではまだ当院が唯一の緩和ケア病棟を持つ病院です。いつかそれに続く
    病院が出てくると思っていますが、是非、名古屋徳洲会総合病院に緩和ケア病棟が出来る
    ことを願っています。


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