月: 2013年2月

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    3つのかなしみ

    急遽、出張が入り岸和田徳洲会病院に行ってきました。岸和田はだんじり祭りで有名ですが、それ以外
    にも平成23年10月から半年間NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」で舞台となったのが、
    その岸和田でした。私も現地に着くまでは、まったく見落としていました。

    実は、岸和田徳洲会病院に行って、是非見たいものがありました。それは、故井村和清先生の使っていた
    診察机を見たかったのでした。
    みなさんは、『飛鳥よ、そしてまだ見ぬ子へ』という本をご存知でしょうか。骨肉腫のために右足を膝から
    下で切断。のちに肺転移が見つかり若くしてこの世を去った医師井村和清さんが家族に対する思いを綴った
    本です。飛鳥は長女さんの名前で、まだ見ぬ子とはその時妊娠していた子供のことでした。
    本はベストセラーとなり、映画も制作されており、最近では2005年にテレビドラマにもなっています。
    知っている方もい多いのではと思います。

    その井村先生が勤めていた病院が昭和52年開院したばかりの岸和田徳洲会病院だったのです。
    29歳という若さで、岸和田徳洲会病院に勤めましたが、その年に右膝の骨肉腫がわかり、11月に右下肢
    を切断。抗がん剤治療、リハビリを経て、約半年後に職場に復帰。その時に、不自由な足で診療を続ける
    ためにスタッフが手作りの診察机を作ってくれたのでした。その机が岸和田病院の中に飾ってありました。

    2013-02-18

     

     

     

     

     

     

     

     

    井村先生は、病気が進行してもギリギリまで診療を続けました。そしてこれ以上無理と言うところまで
    診療を続け、12月に岸和田病院を去って行きました。その時に職員向けに話したことが次の3つの悲しみ
    です。

    『私の心には三つの悲しいことがあります。一つめは、どうしても 治らない患者さんに何もしてあげられない
    悲しさです。二つめは、お金のない貧しい患者さんが、病気のことだけでなく、お金のことまでも心配しなけ
    ればならないという悲しさです。三つめは、病気をしている人の気持ちになって医療をしていたつもりでも、
    本当には病気をしている人の気持ちにはなれないという悲しさです。ですから、私は皆さんに、患者さんに
    対してはできる限りの努力を一生懸命していただきたいのです。 』

    この言葉はとても重みがあります。いつも忘れずにいたいと思うし、こんな先生が徳洲会にいたことを僕たち
    は誇りに思います。

     

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    韓国のゴスペル病院合唱団 来院

    昨日、韓国の釜山(ぷさん)にあるゴスペル病院から合唱団の方が来院されました。
    写真や内容はひだまりブログの方を参照してもらえればいいのですが、それ以外のことを
    書きたいと思います。

    『ゴスペル』というとあの黒人の方たちが歌う合唱のようなイメージを持ちますが、そうでは
    なくて、『ゴスペル』は英語で福音という意味だそうです。ですから、日本語でいうと
    韓国の福音病院からの方たちが当院に来たと言った方がいいかもしれません。
    そのゴスペル病院は創立60年以上の歴史を誇り、韓国でも有数のがんを治療する病院だそうで
    す。
    合唱団の方たちは全員、その福音病院の職員で、ボランティア活動としてやっているそうです。
    毎週水曜日に集まり、病院内で歌を歌う活動をしているようです。福音病院でのイベントなどに
    もいつもでて、歌を歌っているとのことです。

    今回は前野先生の知っている教会の牧師さん経由で、この合唱団が日本にやってくるので
    当院でも歌を歌ってみたいとのことだがどうだろうかとのことで、このイベントが実現しました。
    今回来院されたのは男性7名、女性7名の合唱団で、病院の看護師や検査技師の方、事務の人など
    多彩な人たちで構成されていました。中に日本人と結婚された韓国人の方がひとりいらっしゃいま
    したが、もちろん全員韓国の方で、日本語はほとんどできません。それなのに1週間ぐらい前から
    日本語で歌う練習をして、今回来院されました。その努力にも感謝したいと思います。

    各病棟を約15分ずつ歌って、回っていきましたが、普段は病室から出てこない人たちもロビーに
    出てきて、素晴らしい歌声を聞き、とても感動していました。音楽の力というのはこんなに患者
    さんにパワーを与えるということを実感した今回の合唱団来院でした。

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    豆まき

    昨日は節分でした。我が家では、毎年恒例の豆まきを行います。豆はおなじみの落花生。
    殻ごと蒔くので、床が汚れません。また、豆と一緒にまくのは、お菓子。チョコレートや
    せんぺいなど色々。「鬼は外、福は内」と恒例のかけ声で各部屋を回っていきます。
    子供たちが大きくなったため、まいたお菓子の取り合いが年々激しくなっています。
    今年もぶつかり合って悲鳴が上がっていました。

    豆まきの後は、それぞれ年の数分だけ豆を食べて終了。子供たちは数個から10数個で
    いいのですが、親たちはXX個もあり、食べるのがやっとでした。

    皆さんのところでも豆まきしましたか?

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