月: 2010年10月

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    日本死の臨床研究会北海道支部 秋の研究会

    10月23日秋晴れの旭川で上記の研究会が開催されました。
    昨年から春と秋に研究会を行うこととして、春は札幌で開催し、秋は
    道内各地で開催していくこととなり、今年は旭川での開催となりました。

    特別講演として、聖路加国際病院緩和ケア科の林章敏先生を迎えてのお話し、
    後半は「看取りの地域連携」と題したシンポジウムが行われました。
    シンポジウムでは旭川の現場の人たちの声を直に聞くことができて
    とても有意義でした。それぞれができることを一生懸命やっており、
    それが十分伝わったディスカッションでした。印象的だったのは、今本内科医院
    の今本先生のお話。今から10年以上前のまだ在宅医療が十分整備されていない
    ころに癌であった義父を自宅で看取ったことの大変だったこと。家族の一員で
    あり、主治医であり、また子供を持つ母親として色々なことをしなくてはなら
    なかった時の大変さが今につながっているとのことでした。
    こうした人たちに地域が支えられているのを感じた旭川での研究会でした。

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    遺族会

    先日、ホスピスの遺族会がありました。遺族会というのは、ホスピスから退院された方の
    御家族をお招きし、御遺族とスタッフで故人を偲ぶ会です。
    毎年1回開催しており、今回で5回目を迎えました。例年、過去3年間にホスピス病棟
    で亡くなられた方、在宅で亡くなられた方の御家族に案内を送っております。
    今年は35家族、約50名の御遺族が参加されました。
    私としては、自分が関わった患者さんの御家族に会えることが、とてもうれしいのです。
    患者さんは亡くなっていますが、その御家族と共にそのときに会った出来事などを話す
    時間がとても幸せに感じます。また、みなさんから感謝の言葉を聞いて、また明日から
    がんばろうという気持ちにさせてくれる会なのです。

    今回もたくさんの御家族にお会いでき、とてもいい時間を持てました。病院での忙しい
    毎日に疲れもたまるなあと感じている頃に、元気をもらった遺族会でした。

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    ホスピス緩和ケア週間

    みなさん、こんにちは。10月3日から9日まではホスピス緩和ケア週間で、
    当院は一階ロビーに展示物を行い、今日8日は特別医療講演として病院で
    講演会をさせて頂きました。
    前半は私が「支え合ういのち」と題して、後半は「分かち合ういのち」と
    題してしてホスピス病棟の師長の小野寺がお話しさせて頂きました。
    私たちが日常出会っている終末期にある患者さんに関しての具体的な話を
    交えて、患者さんのいのちを支える家族のこと、生命ではなく「いのち」
    がいろいろなところで生き続けることなどのお話しを2人でさせて頂きました。

    毎年10月の第2土曜日を「世界ホスピス緩和ケアデー(World hospice and
    palliative care day)」と決め、世界各国のホスピス緩和ケア関連施設や団体が、
    様々なイベントを開催しています。 ホスピス緩和ケアの啓発・普及、募金活動を
    行うことなどが主な目的です。
    日本ホスピス緩和ケア協会は2006年から毎年「世界ホスピス緩和ケアデー」
    を最終日とした一週間(今年は10月3日~9日)を 「ホスピス緩和ケア週間」と
    呼び、日本でのホスピス緩和ケアの普及に努めています。
    当院も2年前からこの趣旨に賛同し、参加しています。

    今後もホスピス緩和ケアが普及していくように当院が率先して努めていきます。

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