みなさん、こんにちは。ペシャワール会の現地代表だった中村哲先生の訃報が先週突然入ってきました。
当初は銃弾に撃たれたが生きているという情報でしたが、その後亡くなったと報道され、大変嘆き悲しみ
ました。
私がペシャワール会の中村哲先生のことを知ったきっかけは、今は9年前の徳洲会グループの経営
セミナーでした。ちょうど院長になったばかりの5月の全国セミナーの会場で、中村先生のアフガニ
スタンでの活動のお話を聞く機会がありました。そのときの私の手帳にメモがありました。
・最初は1984年からパキスタンのペシャワールでハンセン病のために赴任
・パキスタンとアフガニスタンの2国にまたがって活動
・2000年に大干ばつが起こったので、灌漑(かんがい)をなんとかしなくてはならなくなった。
・命を救うという思いを突きつめていったら、医療ではなく、現地の人と一緒に考えていくことに
なった。
と書いてありました。このメモ以上にとても素晴らしいお話を聞いたと思いました。
実は中村哲先生と徳洲会には関係があるそうです。もともと中村先生は神経内科が専門なので、いろいろ
なトレーニングを受けるために(例えば、小外科など)福岡徳洲会病院で働いていたそうです。その縁も
あり、中村先生が日本に帰ってきたときには、まだ元気だった頃の徳田虎雄先生とも会っていたよう
です。
その後、私は経営セミナーで講演を聴いた1年後の5月に札幌で中村哲先生の講演会を聞く機会がありま
した。(その様子は2011年5月22日のブログに書いてあります)
そのときから、ペシャワール会の会員となりずっとアフガニスタンでの活動を応援してきました。定期的
に送られてくる会報に目を通し中村先生の活動にいつも感動していました。緑の大地計画が着々と進んで
いて、現地の多くの人が農業で生活できているということは凄く素晴らしいと思っていました。中村先生
の『今できることをしっかりやっていくという姿勢』に常に感銘を受けていました。
しかし、その命も突然奪われてしまいました。紛争が続く地域でもあり、危険は隣り合わせだとは思って
いましたが残念でなりません。
これからもペシャワール会の活動が続き、緑の大地計画が続きますように。祈りと応援を続けたいと思い
ます。
8年前の札幌の講演の時の写真です。