行ってきました。目的は救命救急の基本である心肺蘇生法の勉強のためです。
日本には現在、AHA(アメリカ心臓病学会)が認定する心肺蘇生法の講習会(
BLS:一次救命処置とACLS:二次救命処置)と日本救急学会が認定する
講習会(ICLS)の二つがあります。実は、徳洲会グループは日本での心肺蘇生
の講習会が普及する以前の、1990年頃からアメリカからの心肺蘇生の講習を
取り入れ、全国の徳洲会の研修医に広めていました。それが、日本での心肺蘇生法
の広まりを受けて、2002年から徳洲会ACLSコース(略称TCLSコース)と
して、全国の徳洲会病院にて開催しています。
いつからか、私も一人のインストラクター(指導者)として、参加させてもらって
いました。
札幌南青洲病院に来る前の札幌徳洲会病院では、まさに現場で救命救急をやっていました
が、こちらに来てからはホスピスケアの患者さんが中心となり、すっかり心肺蘇生の現場からは
遠ざかっていました。その間にも、心肺蘇生に関しては、昨年に国際的にガイドラインの
大きな変更があり、今回日本蘇生協議会というところから「JRC蘇生ガイドライン
2010」というものが出ました。
今回の近江草津徳洲会病院での徳洲会ACLSコースの参加は、心肺蘇生法の再勉強の
目的がありました。インストラクターとしての参加は約2年ぶりで、懐かしい面々とも
再会できました。受講者と一緒に講習会を聴き、また実技も横で見学させてもらいました。
一部はインストラクターとして参加し、受講者に教えて、自分の知識の再確認にも
なりました。
今度は、今回吸収した新しい知識を札幌南青洲病院の職員に還元する予定です。