みなさん、こんにちは。
7月に入ってからは少し雨が降ったりと気温が下がって過ごしやすくなったと
思いきや、湿度が高めでじめじめした感じですね。
さて、私は7月10日、11日と2日間、北海道大学病院緩和ケア研修会に講師
の1人としてお手伝いに行ってきました。
「緩和ケア研修会」というものをご存じのない方もいらっしゃるかもしれませんの
で、少し説明をしますと、平成18年6月にがん対策基本法が国会で成立し、そ
の中でがん医療の均てん化(全国どこでも同じようながん医療を受けられるとい
うこと)とがん患者の療養環境の維持向上が謳われました。
その具体的な方策として、全国のがん医療の携わる医療従事者(特に医師)は
緩和ケアの基本的な研修を受けるようになったのです。
大学病院やがんセンターなどのがん診療拠点病院はその緩和ケア研修会を企
画・運営することが義務づけられ、毎年研修会を開催することとなりました。
今回、北海道大学病院主催で行われた研修会に講師の1人として呼ばれたのでした。
研修会は受講生が42名の大所帯で、北海道大学病院の先生方以外にも地域の
開業医の方なども参加され、それぞれの方が研修会で何か得るものをもって帰ら
れていました。
参加者ではなかったのですが、他の講師の講義を聴いている中で、がん患者が受
ける衝撃は「がんの診断時」より、「再発や治療の中止を伝えられる時」が大きいとい
うことに再び気づきがありました。
最近、そういう面談の場に居合わせることがあり、がん患者の受ける衝撃の大きさを
目のあたりにして、そういう思いが強くなりました。
私たち医療者は、やはり常に患者さんに辛い思いをさせてしまうことが多いけれど、
できるだけ患者さんの気持ちを考えながら、接することが大事と思った研修会でした。