皆さん、こんにちは。少し悲しいお知らせがあります。
当院で事務長として頑張ってくれていた下澤(しもさわ)さんが8月1日付けで札幌東徳洲会病院に事務長に転勤となります。
病院の院長や看護部長はホームページに顔や挨拶文が出ていたりしますが、事務長というのは大事な役割を担っていますがホームページには出ていないことが多いです。病院の番頭さんとして縁の下の力持ちとして働いていることが多いのです。
下澤さんは2017年1月から当院事務部門の責任者として活躍してくれました。札幌医療生活協同組合の解散のことや札幌南青洲病院から札幌南徳洲会病院へ事業譲渡、そして最大の仕事は新病院の新築移転事業でした。
私が院長に就任してからの大きな夢として”新病院移転”を掲げ、移転先がここ平岡地区に決まっていたものの、それから先の病院建設に関しては一体どうなるのだろうと思っていました。
しかし下澤さんが事務責任者に就任してから翌年の2018年春から一気に新病院移転の話しが進みました。そこからの出来事は語るだけでも色々なドラマがありました。病院新築のためのプレゼンテーションが2018年9月5日に旧病院で行われたのですが、その日の翌日に北海道胆振東部地震が発生。2日間は電気のない病院をどうやって運用していいのか、下澤さんと一緒にみんなで汗を流したのがいい思い出です。
新病院の基本設計には半年かかったのですが、その時にも病院の職員の思いを汲み取りながらも、設計会社の意向などを調整しながら限られた予算内で設計を完成。2019年の年末にはようやく実際の建設をしてくれる建設会社が決まり、2020年春からここ平岡に新病院の建設が始まりました。徳洲会本部との調整、設計事務所、建築会社との交渉などなど、本当に見えないところで頑張ってくれました。
引っ越し直前に旧病院で起きたコロナウィルス感染症の院内クラスターの時も、幹部の一員として毎日朝から晩まで一緒に働きました。本当にこれが正しいという回答が見えない中で相談しながら、日々問題を解決していきました。
2年前の2021年7月の新病院移転はコロナ禍の中での静かな移転でしたが、下澤事務長なしには出来なかった大きなプロジェクトでした。本当に戦友の一人です。
あれから2年が経過しました。今回の人事は東京本部から春先に突然降って湧いた話しでした。病院の幹部の一人としては下澤さんが出ていくことはとても悲しいのですが、これからの人生に今一度チャレンジ出来る新しい環境に行くのもいいと思い、私は快く送り出すことにしました。
今日の朝は事務長の最後の朝礼でした。花束や記念品、寄せ書きなどを渡して挨拶をしてもらいました。
札幌東徳洲会病院に行っても頑張れ!(疲れたら、戻ってきてもいいよ・・・\(^o^)/)