今日は、当院の仕事納めです。今年は1月1日の休日救急当番病院に始まり、
7月には移転予定地の土地取得、そして10月には念願の電子カルテ稼動と
走り続けた1年でした。途中、体調を崩してしまい、休んだこともありました
が、何とかやってこれました。これも病院職員が一緒に頑張ってくれたお陰
です。また、地域のみなさんが病院を信頼して利用して頂いたお陰でもあり
ます。
また来年から頑張りますのでよろしくお願いします。
みなさん、よいお年を!
坊院長のつぶや記ブログ
今日は、当院の仕事納めです。今年は1月1日の休日救急当番病院に始まり、
7月には移転予定地の土地取得、そして10月には念願の電子カルテ稼動と
走り続けた1年でした。途中、体調を崩してしまい、休んだこともありました
が、何とかやってこれました。これも病院職員が一緒に頑張ってくれたお陰
です。また、地域のみなさんが病院を信頼して利用して頂いたお陰でもあり
ます。
また来年から頑張りますのでよろしくお願いします。
みなさん、よいお年を!
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電子カルテが稼動して2ヶ月が過ぎました。なんとか大きなトラブルもなく経過して います。1ヶ月目は、あれこれを色々問題が出て、みんなで解決すべきこともよくあった のですが、2ヶ月目に入るとトラブルも少なくなり、徐々にスムーズになってきました。 導入にあたり、7月から病院に常駐していた電子カルテのベンダーの方たちも、 先週いっぱいで全員帰って行きました。今後の問題点はメインテナンスをやる方と相談していくことになります。
それから、電子カルテ導入から運営まで色々とアドバイスなどをやってくれたTIS(徳洲会インフォメーション システム)の方たちも帰って行きました。 その1人の女性が最後にドライフラワーのプレゼントを置いていってくれました。 素敵な花なので、ホスピス病棟で飾っています。
青いバラがとっても綺麗です。
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今年の日本死の臨床研究会年次大会は岐阜で開催されました。今年の大会のテーマは
『自分らしく逝くために』
今回は、予想を超える参加者が3000名以上集まり、会場が溢れかえっていました。
いくつか入ろうと思った会場が満杯で入れなかったものもあり、ちょっと残念でしたが、
たまたま入った会場が岐阜大学医学部の外科の教授である吉田和弘さんの講演でした。
題目は『私の死生観ー現代医学とスピリピュアリズムの融合』と少し仰々しい感じでした
が、中身は何とパラパラ漫画の鉄拳の「振り子」のことでした。
この「振り子」が昭和から平成へと時計が刻む家族の物語であると解説し、人生には
大事な5つのことがこのパラパラ漫画に込められていると話していました。それは、
1.恋愛
2.結婚
3.仕事
4.病気
5.死
であると。
自分も人生のそれぞれのステージで経験する色々なことが、その人の糧となり、そして
死へと続くということを共感した講演会でした。
翌日の昼に特別企画として”パラパラ漫画に込めた思い”という演題で、鉄拳のVTR
出演がありました。今回の大会長である西村さんと澤井さんが東京のよしもとの事務所まで
赴いて鉄拳にインタビューした内容でした。とっても素晴らしい内容で、岐阜の大会に
参加したビッグプレゼントと思いました。
来年は第40回大会で我ら札幌での大会です。当院は事務局として頑張らないといけません。
縁の下の力持ちとして大会を盛り上げたいと思っています。
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今年は、みなさんご存知のように札幌ではゴールデンウィーク中に桜は満開になるし、
平岡梅林公園の梅も満開になってしまいました。先週のゴールデンウィークの最後に
家族で平岡梅林公園に行きましたが、白梅は終了し、紅梅がわずかに残っているくらい
でした。
そして、今年のホスピスの平岡梅林公園の花見は5月13日と決めてあったのですが、
あいにく前日からの雨。かなり強い雨が降り始め、風も強くなり、13日の午前中まで
雨の予報。このまま花見を強行するより、前日に中止を決めた方がいいと判断しました。
病棟の患者さんも楽しみにしていましたが、今年は仕方がありません。
こういう年もあるんですね。
残念でした。
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明けましておめでとうございます。平成27年(2015年)になりました。また新しい年を
迎えました。みなさんはどんな元旦だったでしょうか?
私はとても忙しい一日でした。実は、今年の元旦は当院が札幌市の休日救急当番病院に
割り当てられていました。2ヶ月ほど前から札幌市医師会から当番病院ですよと連絡があり、
元旦から何人もの職員も出勤しなければいけなくなり、申し訳ない気持ちでした。
これまで普通の土曜日や日曜日の休日救急当番病院は何度も割り当てられていましたが、
この元旦の当番は当院始まって以来かもしれません。
事務や検査部門の人、薬局の人、外来部門の人、医師は私を含めて2名体制で、この当番
に対応しましたが、ちょうど年末からインフルエンザが札幌地方でも大流行中で、朝の
9時の開始前からぞくぞくと患者さんが病院に来院しました。たぶん、医師会のホーム
ページや新聞などで調べていらっしゃったのでしょうが、9時前からもう診察開始と
なりました。診察を始めると、発熱患者さんがわんさかといまして、患者さんも
インフルエンザの検査を希望され、『インフルエンザA型』が出るわ出るわという感じでした。
昼食を取る時間が少しあった程度で、ほとんど診察室に座りっぱなしでした。夕方5時
までが当番病院の担当なのですが、5時受付の患者さんを診察したのが、夜の7時頃。
5時以降も何人か来院が続いたため、ようやく一息付けたのは夜の9時頃でした。
日中の職員も仕事が終わるまで帰らず、残ってくれ、またあまりにも忙しいとのことで、
担当ではなかった医師が手伝ってくれたり、病棟の看護師も少し手を貸してくれたりと、
助かりました。
この一日だけで、約140近くの方が来院されました。インフルエンザの検査をした方
は約80名、たぶん50名程度がA型陽性だったと思われます。恐るべしインフルエンザ!
とっても疲れた一日でしたが、何人かの患者さんには「こんなお正月から診察してくれて
ありがとう!」とか、肺炎で入院した患者さんは「ここに来て助かった!」と言ってもらえ
たのが幸いでした。
反省とすれば、来院された患者さんをかなり待たせてしまい、もう少し職員を手厚くいて
おけばよかったと思われました。
何にしても、無事休日救急当番病院が終わり、ほっとした元旦でした。
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先週木曜日の雪にはびっくりしました。午前中はまだ晴れ間もあったのに、
夕方からチラチラと雪が降り始めました。病院を出るときはまだ路面にうっすら
雪が積もる程度だったのに、バスに乗って家の近くの停留所で降りるときには
もうかなり雪が積もっていました。
完全に読み(まだ雪が積もるには1週間は大丈夫という予想)は大ハズレ。
慌てて家に戻って、自宅前で子供に手伝ってもらい車のタイヤ交換をしました。
これで、今年の自転車通勤も終わりだなあと思っていましたが、日曜日から
天気は回復。気温の上昇もあって雪が融けてきました。
そして今日、久しぶりの自転車通勤となりました。朝はいい天気だったので
気温がぐっと下がっていましたが、路面は快適な状態での出勤でした。
来週も自転車通勤できそうな気がしますが、どうでしょうか?
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みなさん、こんにちは。今週は天気がすっきりしませんね。先週の豪雨以降、不安定な
天気が続いています。今日は晴れかなと思ったら突然雨が降ってきたりと、自転車通勤
の私には自転車に乗れない日がこのところ続いています。
さて、標題の件ですが、当院の理事長の前野宏先生が執筆した本の題名です。
昨年の9月から約半年間北海道新聞で『教えて在宅ホスピス』のコラムの連載をしていました。
在宅療養支援診療所であるホームケアクリニック札幌の職員で分担してがんになっても自宅で
過ごせるという内容のコラムを連載していました。
今回、その内容をまとめ上げ、大きく加筆・修正した形で一冊の本となりました。出版は
北海道新聞社で、値段は1500円+税で、お手頃の価格です。
がんになっても自宅で暮らすことができることが、よくわかる内容の本です。是非
お手元に一冊あっていいと思います。
実は、前野宏先生の初めての本です。私たちの師匠である淀川キリスト教病院理事長の
柏木哲夫先生はもうかなりの本を出版されていますが、ようやく前野先生も一冊の本を
出しました。記念すべき本であることもみなさんにお伝えします。
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標題の年次大会に参加してきました。1990年に緩和ケア病棟入院管理料が設定され、その翌年
の1991年の全国のホスピス・緩和ケア病棟の関係者が集まり、ホスピス緩和ケアの質の向上
および啓発目的に「全国・ホスピス緩和ケア病棟連絡協議会」が設立されました。
その後、緩和ケアチーム加算が認められるようになったこと、在宅でも緩和ケアが提供される
ようになってきたことなどから、2004年からは「日本ホスピス緩和ケア協会」と名前が
変わりました。
毎年7月に全国の同志が集まり、総会・シンポジウムを通して、これまでの事・これからの
事に関して情報交換します。また新たな仲間との出会いもあり、少し楽しみな会でもあります。
今年は、北海道支部の人たちが事務局のお手伝いとなり、早めに会場入りし会場への誘導や
受付などを行いました。
懇親会では、急造のコーラスグループを作り、震災支援プロジェクトのテーマソングの
「花は咲く」を歌い、開場から大きな拍手をもらいました。
会場はクーラーとても効いて、寒いぐらいでしたが、一歩外に出ると何とも言えない暑さ。
夏の青空の下、汗をかきながら帰って来ました。
東京の夏空です。
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連日雨の日が続いています。5月末にぐっと暑くなり6月第1週目にも30℃を
超える日が何日かありましたが、6日過ぎからは気温が下がり、そして長雨が
続いています。本州の梅雨ほどジメジメしていませんが、連日雨が降っています。
今日で札幌では12日間連続の雨が続いているようです。まるで本州の梅雨のよう
です。連日雨続きのため、自転車で出勤ができません。先週も今週も自転車に
乗れない日が続き、体が鈍っています。
一方、我らが日本ハムファイターズも梅雨のような試合が続いています。勝ったり
負けたりと。4連勝までは良かったけれど、先週の巨人戦に逆転負けを食らってから
う~ん、すっきりしません。大谷君の160kmのストレートはすごいけれど、
「スカッと晴れるような試合を見たい!」と悶々としている今日この頃でした。
来週から晴れるようです。さわやかな北海道を待っています。(^_^)
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昨日、北海道大学学術交流館で上記の年次大会が開かれ、参加してきました。
前半は、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授の大西秀樹先生の特別講演で
「遺族外来の現場から」というものでした。
遺族ケア(グリーフケア)の一環として、大西先生が遺族外来をやっていることを
知ってはいましたが、実際に精神科医の立場でどのように遺族外来をやっているのかを
聞いて、とても参考になりました。
御遺族の中にはやはりうつ病になる方も多いようで、そういう中で精神科医が関わる
のも、とても大事だと思いました。自然に外来に来なくなることが御遺族の経過のこと
もあれば、亡くなる前後のほんのちょっとした出来事で立ち直るのに何年もかかってしまうことが
あるということも分かりました。また、かなりの割合で御遺族同士で金銭的なトラブルが原因で、
不仲になってしまうことも聞き、考えさせられました。
後半は、シンポジウムで「大切な人を亡くした方へのケア」と題して、5人の関係者
の発表がありました。その中で、当院ホスピスでお母さんを亡くしたKさんが、遺族を
代表して話してくれました。(実は参加した目的の第一はこれを聞くことでした。)
もう亡くなって3年も経つのですが、Kさんのお話とスライドを見て昨日のことのように思い
出しました。当院のホスピスの宣伝だけでなく、スタッフ(看護師、ソーシャルワーカー)
の働き、ボランティアさんたちの気遣いなどをとても良く言って下さり、院長冥利に
つきました。Kさんが当院のホスピスをかなり持ち上げて発表して下さり、途中から
恥ずかしくなったくらいです。
入院中から関わる家族はいつも何か出来ないかということを自問自答しながら、患者さん
本人に関わっていることを今一度気づかされ、入院中から遺族ケアが始まっていることを
再認識しました。
今後も当院でもしっかりと遺族ケアを続けて行く決心をした会でした。
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秋晴れの東京に上記試験を受けに行ってきました。日本プライマリ・ケア連合学会が
主催する認定試験です。今回を含めて計3回の移行措置に伴う試験です。
何年か前より厚労省を中心に専門医のあり方に関して協議がなされていました。
2004年(平成16年)より新臨床研修制度が始まり、医学部を出る全ての医師は
厚労省が指定する研修指定病院での2年間の研修が義務づけられました。
そのために若い先生達が大学の医局に残らず、市中の有名研修病院に集まるように
なり、地域医療が崩壊したと言われました。
しかし、現実はそこが問題ではなかったのです。確かに若い先生(2年以内)達が
都市部で研修するようになったのですが、問題のその後の医師達の行き先が問題でした。
2年の臨床研修が終わった後は、やはり多くの人たちが専門医を目指したのでした。
例えば、循環器専門医、耳鼻科医、麻酔科医など、それぞれが興味を示す科を指向した
のでした。そうすれば、やはり地域で働こうという医師は少数派でした。国も医師会も
そんなことは関知していません。まったくの自由意志でみんなが動くのです。
予想通り、地域医療は崩壊へと進みました。新臨床研修制度が地域医療の崩壊の原因だと
いう指摘は誤りでした。やはり医師を適正に配置する仕組みが必要であると厚労省も
とうとう気づきました。
それが、厚労省の専門医のあり方の協議会で浮き彫りになったことでした。そうすると現在
行われている学会主導の専門医の養成には問題があるということになりました。
どこかの第3者機関が適正な専門医をまとめ上げる必要があるとの認識です。そして
現在、いろいろな専門医がいますが、医療に必要な専門医を決める必要があるとなりま
した。そして、足りない専門医として、地域を支えるプライマリケア医であるという
ことでした。そして19番目の専門医として「総合診療医」という専門医が創設される
ことになりました。その専門医を担うのが「プライマリ・ケア連合学会」なのです。
その専門医を増やすため、移行措置として「プライマリ・ケア認定医」試験が行われ、
受けてきました。記述試験で120分。久しぶりにドキドキして目一杯時間を使って
試験を受けてきました。発表は来年2月頃だそうです。合格したらブログで報告します。
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今回、11月2、3日の2日間に島根県松江市で上記の研究会が開催されました。
テーマは「いのちをつなぐ~神秘の国 出雲から考える~」。
日本死の臨床研究会はホスピス緩和ケアの領域でも最も老舗の会です。よく
日本XX学会(例えば、日本内科学会)などと、医師が集まる学会は多数あり
ますが、この会はなるべくいろいろな職種の方たちが集まり、死に臨む学術的
な研究会をやっていこうということで、学会とは呼んでいません。
現に、会員の60%は看護師の人たち、医師は25%ぐらい、その他薬剤師や
医療ソーシャルカーカー、一般の人などで構成されています。
研究会では、当院からは3演題のポスター発表があり、発表してきました。私も
「当院ホスピスのおける現状」と題して、ホスピス病棟の9年間のデータを
まとめた発表をしてきました。
出雲神話の舞台である島根ということで、出発前に古事記に伝わる出雲神話に
関して少し勉強をしていきました。
大会の中でも、基調講演が出雲の語り部である藤岡大拙さんだったり、セミナー
では鎌田東二さんの「古事記における死と現代の死」というテーマだったりと
いつもの死の臨床とは違った話が聞けたことも私にとって楽しかったことです。
神様が宿る出雲の雰囲気を感じながら、島根から帰ってきました。