昨日、上記の特別講演会が道新ホールで開かれた。第一部はケアタウン小平クリニックの
院長の山崎章郎先生。第二部は「つながる」と題してのシンポジウムだった。シンポジストは
計5名が登場しました。
院長の山崎章郎先生。第二部は「つながる」と題してのシンポジウムだった。シンポジストは
計5名が登場しました。
第一部の山崎先生は本来なら昨年この講演会に来る予定でしたが、昨年3月の東日本大震災の
ため、診療所を離れられず来道が中止。今年はその代わりということでいらっしゃいました。
いつものゆっくりとした話からは、山崎先生の思いが伝わってきました。
外科医として一般医療現場ではがん患者のターミナル・ケアには限界があると感じ、
外科医からホスピス医へ転身。約10年以上聖ヨハネホスピスで働いていたことに満足を
感じていたが、現在の医療制度ではホスピスケアが提供されるのは、がんの終末期の患者さん
とエイズの患者のみという現実が目の前にあった。それ以外の患者にも提供されるべきであり
そのためには、そのまま聖ヨハネホスピスにはとどまれないと思い、地域に出て行こうと
考え、ケアタウン小平クリニックを立ち上げた。山崎先生はそれをコミュニティケアと呼んだ。
現在、ケアタウン小平クリニックでは常勤医3名で常時100名近くの在宅患者を診ている
とのこと。そのうちがん患者は約30名とのこと。地域にホスピスケアをどのように提供して
いっているかを学ぶことは、私たちの今後にもとても参考になると思いました。
約4年前に当院の在宅部門としてホームケアクリニック札幌を立ち上げ、順調に来ていますが、
がん専門の在宅に特化しています。ここで更に在宅医療を進めるためにも、札幌南青洲病院が
再び在宅の方に力を入れていくことが必要だと、講演会では感じました。